浜田屋遼太

世の中のために何の役にも立たないブログ  お暇なお方は是非どうぞ(^^♪

ネギの位置

2020-05-16 | 日々是好日

ネギは日本人の食生活に独特の位置を占めている。

主役になることは滅多にないが、陰に日向にあちらこちらに驚くほどの頻度で出没している。

ネギが無くなるとどんなふうに困るか。

「わたしは毎日ネギをお腹いっぱい食べているので、とても困ります」

という人は少ないだろう(ヌタ好きの人は除いてですが)。

味噌汁にネギは欠かせないから、具が寂しくなる。

蕎麦はどうか。

ちゃんとした老舗の蕎麦屋のちゃんとした蕎麦なら「ネギが無いなら無いでいいや」と思うが、立ち食い蕎麦屋の蕎麦にはネギが絶対にいる。

納豆はどうか。

ネギあってこその納豆こそ派にとってはかなり困る。

チャーハンはどうか。

チャーハンはネギが無いと成立しない。

チャーシューが入っていても、卵が入っていても、ネギが入っていないとただの炒めご飯だ。

じゃあチャーハンを食べながら、ネギを味わい分けているかというと、そういうことはない。

いるのにいない、というのがチャーハンに於けるネギの立場だ。

ラーメンはどうか。

ラーメンも刻みネギの果たす役割は大きい。

ネギの入っていないスープと、入っているスープを飲み比べると明らかだ。

風味が違う。

焼き鳥はどうか。

焼き鳥もネギが無いと寂しい。

ねぎまはトリ、ネギ、トリ、ネギと交互に刺してある。

まず先端のトリを歯で引き抜いて食べる。

次にネギが口の中に広がるが、心は次のトリに向けられて、実際にいま噛んでいるのに味わっていない。

ネギはいつもこういう位置にある。

日本人は、こうしてネギを愛しているような気がする。

 

コメント
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