浜田屋遼太

世の中のために何の役にも立たないブログ  お暇なお方は是非どうぞ(^^♪

割烹 美加登家

2019-08-31 | 小さな旅

高津川の天然鮎を食べに、割烹美加登家(みかどや)へ同居人(妻のことですが)と日帰り旅行。

なにしろ高津川は清流日本一。

通の間では、鮎も当然評価が高い。

その鮎をちゃんと食べられる場所は、調べるとここ割烹美加登家さんしかないようだ。

食べログでは、高い評価のある割烹。

口コミの数は多くはないが、どれも圧倒的に詳しい通の文章が読める。

ミシュランガイドに載っても不思議ではないようだ。

鮎が採れる時期だけしか鮎のコースは提供されず、シーズンオフの時期はスッポンやふぐ料理が提供されるようです。

私たちは13500円のコースを予約。

サービス料10%と消費税が別の、鮎三昧です。

日本屈指の美食家である「北大路魯山人」の鮎に関するエッセイによれば、若鮎の塩焼きがベストだという考えだ。

せごしより洗いを褒めている。

彼の話は本質をついていると思う。

川でとれた場所で食べるしかないのだ。

生簀で送ると数日で腸がやせて味が落ちる、というがこれは正解だ。

うるかが減っていく。

鮎は内蔵のうるかが味の命だと思う。

塩焼きは、うるかがたっぷり残っている取りたてが当然美味しい。

今回は8月末で、時期が時期であるだけに大きく育っている分、料理法も当然6,7月に食べる食べかたとは異なるでしょう。

そこらへんはプロの腕を信じて食べに来ました。

この料亭は、それぞれの時期に合わせた対応で、一番美味しいと思われる鮎料理を提供してると感じます。

着物を着た女将と若女将に迎えられ2階の個室へ案内された。

通された部屋          

お茶のお香が焚き染めてあります。

茶香炉っていいですね。

高級とされる沙羅でもなく沈香でもなく、ずばりお茶を選んでくるこのセンス。

美加登家さんのすごさが見えたって感じです。

ここで鮎のフルコースをいただく          

一品目の苦うるかと白うるか          

鮎の内臓を1年熟成させた苦うるか          

初めてまともに食べたんですが、美味しすぎて一品目から泣きそうです。

苦みが強く、単純においしいってものではないけど、誰にも渡したくないっていう不思議な美味しさです。

鮎の洗い          

山葵は地元産、ピリッとしたなかに甘みがある。

小鮎と冬瓜のお椀          

上質な小鮎は吸い地を濁すことなく、スダチが味を引き締める…絶品です。

塩焼きはこの料亭独特の焼き方          

皮がパリパリで、骨まですべて食べられるように焼いてある。

日本一の鮎の塩焼き、香りや苦み、旨味を楽しみたいものであります          

うるか茄子          

いつもジューシーなお茄子に大人の色気を加えて、ご飯と一緒だとさらに美味しく。

鮎はさみ揚げ          

生うるかと味噌を練ったものを射こんで、鮎と揚げていますよ。

骨煎餅バリバリ(^^♪

鮎昆布〆          

胡瓜、山芋、トマトを土佐酢で。

鮎めし&小鮎の白みそ仕立て、香の物          

鮎の旨味が御飯に…まさに絶品。

鮎の飯物、これが一番好きかも。

デザートの青梅の甘露煮氷          

さっぱりひんやり~。

高津川の天然鮎、自然の恵みですね。

清流高津川の恵みを一身に受けた゛清流の貴婦人"に舌鼓。

居ながらにして、心は清流へと馳せる          

鮎の美味しさ、無駄な味付けがなく素材そのものを楽しませてくれる、そんな老舗料亭でした。

 

余話ですが…

なかなか予約が取りづらい店舗であります。

6月初旬、日本一の清流と名高い高津川の恵みを受けた、絶品の若鮎を予約するのは困難に極めます。

当方もそんな時期を狙って予約しましたが、満員御礼で入れる余地は無し。

なんとか7月中旬に滑り込みセーフで予約を入れたが、よく考えたら当日は中学校時代の同窓会。

他にも行事があったので、泣く泣く7月の予約はキャンセルしたけれど、何とか日程変更であく日がないかと尋ねたら、8月末の日曜日がたまたま空いてたので、迷わずその日をキープとなったしだい。

交通し極不便に感じるかも、ですが全国各地の鮎好きからは絶大な支持を仰ぐ名店であることは間違いなし。

経済と時間的余裕があれば、また訪れたいと思うのであります。

 

 

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高津川

2019-08-30 | 日々是好日

島根県の西端に位置する津和野町は、日本有数の水質を誇る清流「高津川」の流域です。

吉賀町、津和野町、益田市を経由して日本海に注ぐ高津川は、支流を含めてダムが一切無い唯一の一級河川。

貯水されることがないため、源流から日本海まで常に新鮮な水が流れます。

さらに広葉樹の多い安蔵寺山系から湧き出た滋養豊富な清流にも恵まれ、高津川は山葵と天然鮎の宝庫でもあります。

旧日原町から見た高津川          

川底の石まで見える清らかな川で、釣り師が鮎を狙う。

そんな自然豊かな高津川を訪れた。

同居人(妻ともいうが)のお楽しみは。

やっぱり鮎ですよね…

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女優X

2019-08-29 | 日々是好日

大正、昭和期の女優、伊沢蘭奢。

明治22年生まれ、昭和3年38歳で没          

津和野の薬問屋「伊藤博石堂」に嫁ぐのち、新劇女優として活躍した伊沢蘭奢の、女優になる前の人妻伊藤シゲが、文字通りその若いエネルギーと脱出願望を持て余していた家。

伊藤薬局、屋号「高津屋」です          

山陰道では屈指の薬問屋。

家伝一等丸のほか、20種類の漢方薬を商っている。

今でもバリバリ商売してはる。

一等丸は胃腸薬で今でも販売されている          

もう一度本を読み返し、感慨にふけるのでした          

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山陰の小京都 津和野

2019-08-28 | 身近な穴場スポット

幕末の情緒が漂う小路、掘割を泳ぐメタボな鯉が名物の津和野のメインストリート。

殿町通り         

カトリック教会など幕末当時の面影が残っています          

街のシンボル鷺舞像          

太鼓谷稲成神社への参道入り口          

城下町風情を残す、美しい津和野の町です。

津和野を訪ねたのは、以前読んだことのある「女優X」の主人公がこの津和野の人だったので、なにかの手がかりでも残っていれば嬉しいな、などと思っていた。

でも明治初期の話、かなり昔のことなのであまり期待はしてなかったが、予想外に今でもそれに関連したスポットがあったのにはいささか驚いた。

以下夏木静子著「女優X」の第一章 山峡のノラ から抜粋。

トンネルを出ると、線路はゆっくりと下りにさしかかり、やがて左手車窓の先に、津和野の町並みが姿を現す。

四方を山に囲まれ、南北に細長い盆地の町には、ほぼ中央に流れる津和野川に沿って、茶色の光沢のある石州瓦を屋根にのせた家々が並んでいる。

平屋か二階建てだが、ビルと呼ぶほどのものはほとんどない。

たまに少し高い建物があれば、それは学校であることが、列車が近づいて校庭を見てからわかる。

低い家並みの間には、白壁の土蔵が混在している          

町の真東にひときわ高い、お椀を伏せたような円い山が、908メートルの青野山である。

西側には城山があり、山頂の津和野城跡の石垣を、列車の窓から見上げることができる。

城山の麓の、太鼓谷稲成神社の朱い鳥居の行列を真左に見ながら、やがて列車は津和野駅ホームへ滑り込む。

ー中略ー

これが山奥の一寒村ででもあればまだしも、西周や森鴎外ら英才を輩出し、若い女性たちの人気の的の観光地津和野なのだから、意外な思いに打たれずにいられない。

駅を出ると、青野山が正面にそびえている。

駅前の広い通りは、間もなく鉤の手に曲がり旧国道へ合流する。

町中を貫通している旧国道に沿って掘割が設けられ、澄んだ水がサラサラと流れている。

中には白、紅、金、薄墨色などの丸まると肥えた鯉たちが、昔から決して捕らわれる恐れがないことを知っているかのように、のんびりと心地よげに泳ぎまくっている。

ー中略ー

メインストリートである旧国道を北から南へ、本町から殿町へと歩き続ける。

昔殿町には武士、本町には町人が住んでいた          

明治の文豪・森鴎外はこの町の藩医(内科)の家の長男に生まれ、明治5年、父に連れられて上京するまでの10年間を過ごした。

だが森鴎外の作品中、生まれ故郷について期されているものはごく一部に過ぎず、60歳で世を去るまで一度も津和野へは帰らなかった。

ー中略ー

ノスタルジックな気分に浸る津和野観光をすませ、たいていの旅行者は夜までに山口や萩へ入り、温泉地に宿をとる。

年間の観光客が百万とかいっても、ほとんどが昼間に通過していくだけで、夜はまた昔通りの寂しい静かな町に戻ってしまう。

通りには、夕暮れと共にほとんど人影が途絶え、家並みはたちまち薄墨色の漆黒の闇へと沈んでいく。

それに代わって、山々がいちだんと高さを増して感じられる。

青野山、城山、それに連なる山々の頂が、黒々と残照の空にこたえ始める

小さな盆地の町が、山々の屏風によって閉塞されていることを、いまさらのように悟らされるのだ。

しかし、閉塞されればされるほど、人間には脱出願望が芽生えるものであろうか。

津和野の町のこの独特の風土が無ければ、一人の女優は生まれなかったかもしれない。

ー中略ー

さすが作家ですね。

こんな文学的な文章はアタクシにはとうてい書けない。

とつくづく思うのであります。

日本の新劇を支えて華やかに燃え尽きた女優、伊沢蘭奢の生涯。

謎多き女優の波瀾万丈の人生劇場についてはまた次回…

島根再発見の旅はつづくのであります…

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太鼓谷稲成神社

2019-08-26 | 神社仏閣

朱色の鳥居が連なる太鼓谷稲成神社          

現在は日本五大稲荷神社の一つとして数えられています          

津和野の街を見守る神社          

境内から望む町並みは最高です。

山陰の小京都とよばれる津和野へ行ってきました。

同じ島根県に住んでいますが、東西に長いので、広島や大阪へ行くよりも遠く感じる。

片道3時間半でした。

島根再発見の旅はつづく…

         

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しまねっこ空の別荘

2019-08-25 | 日々是好日

島根県の観光キャラクター、しまねっこの本宅は松江にある島根物産館だったかな?

でもってあちらこちらに別荘があるってのは、薄々知っていた。

山の別荘が頓原の道の駅「やまなみ」、海の別荘が多伎の道の駅「キララ多岐」ってことは知っていた。

とある情報によれば、川の別荘もあるらしい。

そんなしまねっこに空の別荘があるなんて初めて知った。

それがこちら         

益田市にある石見空港。

2F搭乗口近くにお住いのようです          

みんなで見に来てニャー、と言っております。

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神泡

2019-08-24 | 日々是好日

グラスの中をゆっくり神泡と共に、琥珀色のビールが上昇していく。

グラスは冷えきっていて細かな水滴がびっしり。

う~ん、痺れますね           

神泡とビールが、ビール7、泡3の比率が「そう❣そこそこ❣❣最高~」

と呟く。

ビールが心底旨いと思うのは、マラソン大会で走り終わった後温泉に浸かり、疲れを癒した後カラカラに乾いたノドに流し込むビールである。

もう一度その旨いビールを飲むために、そろそろ練習しようかなぁ…

などと思うのですが…

遠い夢の彼方にならなければいいですが。

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胡蝶蘭

2019-08-22 | 日々是好日

歳をとったせいか、昔と比べて食べるものが変わった。

それと同時に服装も変わってきました。

食べ物に関してはまた後ほどにして、今日は服装についてのつまらないお話。

ウチのツレアイが高校の頃、若い人向けの服がたくさん世の中に出はじめた。

お洒落な女の子は「アンアン」に載っているような服装に憧れていた。

花のプリント柄や、フリルのついたタイプの下着にも興味はなかったけれど、更衣室で他の女子の下着を見ては、感心していたらしい。

彼氏がいるお洒落な女子たちは「あんなおばさんパンツなんて穿いちゃだめよ」

と布地の分量が異常に少ない三角パンツを穿いて鼻息が荒かった。

それはそうだろうなぁと彼女たちの話を聞きながら、へそまで届く立派なおばさんパンツを穿いてたツレアイは、更衣室でいつもこそこそと着替えていたらしい。

お洒落な女子にはみんな注目するが、当時最重量を誇っていたツレアイは、誰にも注目されなかったのが幸いであった。

仲のいい友達も、分量の少ない例のパンツに対して「あれはちょっとねぇ」

と言っていたが、彼氏ができたとたんに三角パンツに変わった。

同じ女子として心情はとてもよくわかったので、裏切り者だとは思わなかったし、実はおばさんパンツがとても穿きやすいパンツだったとのこと。

まずは安定感がある。

特に肥満体にとっては大事だった。

ためしに一枚、衣料品店で三角パンツを購入して穿いてみたが「こんな不安定なものが穿けるか」だったらしい。

歩いているうちに、脱げそうな気がする。

ラジオ第一体操をやってみたら、ぜい肉が動くたびにずり下がっていくような気がして気持ちが悪い。

実際は、ずれているわけではないのだが、感覚的にそんな気になるのである。

おまけに三角パンツを穿いた自分の姿がものすごく格好悪い。

腹のぜい肉がパンツのゴムの上にかぶさり、まるでまわしを締めたアンコ型の力士のようだった。

同級生の女子は彼氏ができると、三角パンツに手を出し始めたのに、万が一自分に彼氏ができても、こんな相撲取りのような姿は見せられなかった。

お洒落女子は「おばさんパンツなんて」と馬鹿にしていたが、ウェストまであるパンツはツレアイにとっては快適であったそうである。

本文とは関係ないが胡蝶蘭          

なんとなく怪しげな花に見えませんか❓

 

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そらにわ

2019-08-21 | B級グルメ

ガーデニングとお食事の店「そらにわ」          

松江市川津町にあるこ洒落たお店。

店内は緑でいっぱい          

小物雑貨もあり          

ヘルシーなランチ          

食後はアイスコーヒー          

メニュー          

料理もヘルシー、接客もベスト。

好感度の高いお店だと思います。

興味のあるお方は是非どうぞ

 

 

 

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みんな死ぬ

2019-08-20 | 日々是好日

更年期という年代は、親が亡くなったり介護が必要になったり、子供は進学就職と生活の上であらゆる変化が起こる時期である。

あっちにもこっちにも関わらなくてはならず、また自分の体調も思わしくないとなったら、頭が爆発しそうになってしまうだろう。

明治はもちろんのこと、大正、昭和のはじめの人たちと思想や身体の構造が違っているんだなと思う。

年齢が若い人たちほど、体格もよくて一見丈夫そうだが、いったん何かが起きると回復力に乏しい。

今も生き残っている明治、大正、昭和ひとけたの人は、丈夫だから残っているわけで、明らかに生命力の踏ん張りが違うような気がする。

生きている年月が長くなると、あの頃はこんなふうじゃなかった、などと愚痴をいいたくなるものだ。

いつの時代もそうなのかもしれないが、様々な事柄が起こると、そのたびにがっかりしたりめげたり、胸躍らせたりするものだ。

そんな自分も現在還暦を過ぎ、高齢者街道まっしぐら。

暦が一巡してしまったので、より気をつけなくてはならない。

昔に比べて日本人も長命にはなったけれど、命をいただいているのは儲けものだと考えて、いつ何時何があっても仕方ないと思っている。

現代の平均だと、人の手を借りないで自由に行動できる健康年齢は、男の場合70代前半だと聞く。

それから平均寿命までのほぼ10年間は、日常的に何かしら人のお世話になる必要が出てくる。

健康年齢を考えると、一段階老化に近づくということなのだろうか。

最近死について考えるようになった。

問題のある症状が出ていないから、それができるのかもしれない。

若い頃、死は怖かったが、それから逃れたいという逃げの気持ちがあった。

平均寿命からすると、自分の年齢ならまだこれからといわれるが、本当だろうか。

若い人よりもリスクは確実に大きくなっているのだから、逃げるよりも受け入れる方向に移らなくてはならない。

もう無視できない年齢に入ってきている。

自分の身体に無防備に生きるのも、防御しながら生きるのもそれぞれの生き方だが、なるべく人に迷惑はかけたくないと、それだけは思う。

後に残った人のために、どこに何があるか誰にでもわかるようにしておく必要がある。

ところが整理整頓が下手なので、部屋の中はゴミため状態。

洗濯物も乾いた順に積み上げ、必要なときは下からずるずると引っ張り出すといった具合である。

こんなずさんな人間が、死について考える資格があるのか❓

そんな暇があったら部屋を片づけたほうがいいんではないか❓

その通りである。

まだ自分には欲が残っていて、身の回りの物を最小限にできない。

こんな調子では、洗濯物が積み上げられた中に手を突っ込み、パンツを引きずり出している途中で息絶えたりするのではないか。

などと自分の間抜けた最期を想像して、うろたえているのである。

さかいみなと交流館2Fにて          

心霊写真ではありません。

うしろのオバサン、同居人(妻ともいうが)にピントが合ってないですが、妖怪人間ではありません。

境港は鮮魚と妖怪の街であります。

 

 

 

 

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