宍道湖の湖北、松江から出雲市と出雲大社へ延びるレールを走るのが一畑電車であります。
この一畑電車がタイトルになる映画が、間もなくクランクインするそうです。
名づけて「BATADEN」一畑電車物語。
バタデンとは一畑のバタ、電車のデンのことですね。
ストーリーを紹介します。
島根から東京の大学を受験し人並みに学生生活を楽しんだ主人公は卒業後東京で就職。
やがて家族を作りそのまま大都会に腰をおろすつもりだった。
もうすぐ50歳になろうかというその時、突然の母の訃報に人生設計上大きな決断を迫られることになる。
彼は長男で一人息子だったのだ。
結局家族の問題を抱えながらもUターンを決断することに…
しかしただでさえ就職の無い地方での中年男性の再就職という現実は余りにも非情だ。
家庭崩壊の危機が迫っているある日のこと。
彼は何十年ぶりに一畑電車に乗る。
するとその電車は新入社員の頃毎日通勤で乗っていたリタイアしたはずの京王電車だった…
若い頃毎日乗った電車とのまさかの再会に勇気づけられ一念発起。
小さい頃から憧れていた電車の運転士を受験、中年というハンディを乗り越え、夢を叶えた主人公が都会では経験できない数々の出来事の中から本当の幸せとは何かに気付いていく…
中年男の第二の人生への挑戦と家族の再生の物語。
監督は地元平田出身で、しまね3部作第三弾です。
第一弾は日本海を走るフェリーと海沿いの小学校との交流を描いた「白い船」
第二弾は「うん・何?」というタイトルで島根県雲南(うんなん)地方を舞台にした映画です。
バタデンも、いい作品になることを期待しております。