手前味噌がとうとう無くなってしまいました。
ウチの母が嫁に来て70年以上続いて作り続けてきましたが、とうとうその歴史も終焉を迎えたしだい。
10年近く前までは、手前で大豆を絞り雲南市大東から麹菌を買ってきては細々と味噌だけはこしらえてきた。
幼い頃の記憶では、干瓢やコンニャク、豆腐などは手前でこしらえていた。
そんななか、味噌もいよいよ在庫切れ、もう終わりです。
でもって買ってきた味噌の味は…
残念ながらとても口に合わない。
生まれてこの方手前味噌の味しか知らないので、急激な味の変化には耐えられない。
そして最後の砦は梅干しです。
梅だけは毎年豊富に収穫できますが、いざ梅干しにするにはやはり技が必要ですね。
夜露にあてる天日干し、紫蘇の葉も必要だし塩加減も大事です。
今ではみんな買って当たり前ですが、昔ながらの保存食を手前でこしらえるのも一苦労。
こうして大切な継続が、途切れることがとても残念であります。