追悼って、いったい何か月前の話だよと突っ込みを入れられそうですが、かつて愛車として使用していたギャランの写真が古いデジカメに残っていたので、振り返ろうかと思います。どうやらスクラップ行きは免れたようで、新しいオーナーの手に渡ったようです。

このギャランΣ(シグマ)は昭和63年式で、ハードトップのCSエクストラというグレードです。後期型で、年式からも分かる通り次期モデルのE30系と併売していたころのモデルです。個体数としては、E30系ギャランに流れた関係で少ないと思います。

プロフィールは、やや高い車高とやたらと長いフロントオーバーハングが目立ちますが、エレガントなスタイルだと思います。どことなくフランス車的ディテールで、当時の三菱のデザインモチーフだった特徴的なリアウィールアーチが目を引きます。メッキモールの配置も適切で、6ライトウインドウのグラスエリア。ベースとなったΣのセダンと比較し、やや上級なキャラクターを演じています。

トランクは、当時としては異例のハイデッキタイプ。さすがに現在のセダン車とは隔世の差を感じますが、当時としてはトランクに厚みがあるウェッジシェイプで先進的と言えるでしょう。

厚みのあるトランクだけに、ラゲッジスペースは十分。バンパレベルで開閉するトランクリッドも、当時としては珍しい仕様です。FFならではの大容量、FRのライバルたちに実用性で差をつけます。

なお、トランクリッドの開閉にはダンパを使用しています。抜けてましたが。

このテールランプ、惚れ惚れします。かっこいいです。やたらと手の込んだテールランプで、2重レンズを採用し、内側がリフレクタ、外側が升目の市松模様になっています。最近でも用いられることのあるスモーク風テールを、先取りしています。ブレーキランプ3灯、ウインカ2灯という豪華さ。今では絶対に不可能です。

リア・エムブレム(左側)

リア・エムブレム(右側)

トランクリッド・オープナはコンドルマーク入り

リアウインドウ・ディカール

クォータウインドウ・ディカール

フロントフェンダのグレードエムブレム

フロントグリルのエムブレム

リア・マッドガードのΣマーク

純正アルミ・ウィール。この個体は劣化でガビガビでしたが、業者にポリッシャを掛けてもらえば激変すると思います。14インチ。6J幅かな??

ヘッドランプは4灯、ガラスレンズ。たしかハイビームだけイエローのレンズが入っていたと思うので、4灯黄色く光らせるためには、ロービームのH4もイエローバルブを入れないとダメだったはずです。残念ながら、コーナーリングランプは非搭載。

オートアンテナ。壊れて昇降しませんでしたが。
次回は内装を振り返ってみたいと思います。