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二餅のスーパー・チラ裏日誌

Nimochi's curious weblog

追悼 ギャランシグマHT その2 ~内装編~

2015-06-25 15:38:08 | 自動車@故 シグマHT

 さて追悼ギャランΣ企画は内装編です。

 ギャランΣのハードトップは、同じΣのセダンがミドルクラスの車であると位置づけるならば、ハイオーナーカークラスと言っても過言ではないポジションの車です。すなわち、トヨタマークIIや日産ローレルなどと同じクラスです。
 それだけに、廉価グレードは設けず、全グレードがフル装備、豪華グレードです。その中でも、この個体のCSエクストラというグレードは、2000ccのV6モデルの最上級グレードとなります。



 ルースクッションの豪華なフロントシート。座面はフカフカですが、はっきり言ってヘタります。表皮は毛足の長いモケットですが、トヨタのハイソカーほどモケットの密度が高くないので、触った感じはそんなにサラサラではありません。



 ドライバーズシートの操作レバー類。座面高調整付です。操作しづらいレバーですが、90年代までの三菱車の定番デザインです。



 リアシートも豪華。もちろん、フカフカです。センタアームレストには小物入れ付。ヘッドクリアランスも十分で、中小企業のショーファーとして使えないこともなかったでしょう。センタトンネルはありますが、FFならではの広いレッグスペースも数ある美点の一つ。



 フロントドアの内貼り。メッキモールがかっこいいですね。カーテシランプは赤で、点灯します。CSエクストラは、内貼りがビニールレザーではなくファブリック巻きとなります。質感は高いですが、はっきり言ってハゲるので、耐久性はビニールレザーに軍配。



 リアドアの内貼り。当時の高級車らしく、おのおののドアに灰皿が付いています。さすがにシガライタまでは付いていませんが。



 ドアノブは、手前に引き上げる面白いデザインです。当時のトヨタのスペシャルティカーのようです。集中ドアロックはボタン式、車速感応。従って、ブランクキーで車外からカギを開けると、運転席しかアンロックされません。



 スティアリングウィール。インチキ木目のカバーはノンオリジナル。1本スポークというイレギュラーなデザインが特徴です。ウレタン製。ホーンパッドはスポンジ制御のようで、フニャフニャして押しづらいです。



 なにやらボタンがいっぱい付いてますね。純正オーディオに限り、使用可です。ハッキリ言って、使いにくかったですね、無いよりはマシですけど。



 ヘッドライトのスイッチはダイヤル式で、特徴的なウインカレバーが目を引きます。操作しやすいですが、この個体のは動きが渋くてハイビームがしづらかったです。上の3つのボタンはクルーズコントロール用。例によって操作しづらかったです。ETACS(エタックス)というタイマー&アラーム制御コンピュータが搭載されており、エンジンを切ってライトがついたままドアを開けると、ブザがなります。確か、さらにヘッドラップのオートカット制御もしたと思います。



 こちらはエアコン操作盤。オート使用が前提ならば、こんなに操作の楽なものはありません。ワイパもダイアル操作。車速感応間欠ワイパは、間欠の間隔もスイッチで調整できます(上の3つのボタン)。しかし、一度ワイパをOFFにすると、せっかく調整した間欠タイミングもキャンセルされてしまうので、微妙な降雨時のトンネル連続は地味に苦痛。



 肝心のセンターコンソールに配置されたエアコンパネルは、手動操作を前提としていない配置と言わざるを得ません。カーナビシステムはノンオリジナル。前期型は1DINオーディオポッケX2でしたが、後期型では2DINポッケに仕様変更されており、21世紀においても最新式オーディオに換装可能です。灰皿の位置、容量は普通です。



 こんな位置に、パワースティアリングのモード切替スイッチとドアミラー操作盤が付いています。パワースティアリングは、めちゃくちゃ軽いノーマルと微妙に重いスポーツの2種が選べます。



 アンバーのメーター配色が独特です。デザイン自体は、当時の三菱によくあるデザインです。スピード、タコともにパルスを拾って動作しています。デジタルメーターじゃないのが残念。後期型には、デジパネの設定がありません。レオスタット付きで、照度コントロールが可能。スピード警告は、トヨタのと同じ(と思われる)キンコン音。速度が速くなると、ますますキンコンの間隔が速くなる芸コマも。



 カーペットマット。フカフカですね。



 モテかわコーデで最新モードのオシャレ女子には嬉しい、照明付バニティミラー。男の人には、鼻毛チェックくらいしか使いどころがありません。残念ながら、接点不良なのか、ランプは点灯しませんでした。



 室内照明をご覧ください。最初、レンズが劣化してガビガビなのかと思いきや、もともとこういう紋様のようです。80年代ならではの「豪華な」演出。すぐ近くのスリットは、おそらくオートエアコンの室温センサだと思います。

 次回はエンジン、走破性インプレッション編です。