二餅のスーパー・チラ裏日誌

Nimochi's curious weblog

マーチBOX試乗会

2016-05-12 20:30:00 | 自動車@そのイ也



 マーチですか?



 いいえ、BOXです。



 いまや超希少車種、マーチBOXを、オーナー氏の粋な計らいで試乗させていただきました。



 エンジンは、1000ccの4気筒DOHCで、トランスミッションは4足ATです。FWD。



 運転席からはボンネットも目視でき、広いガラスエリアとあって視界や車両感覚は良好。このあたりは、ロングセラーとして市場から好評を得た2代目マーチの美点が損なわれておりません。
 運転席そのものは、クッションはフカフカで座り心地はいいですが、座面の昇降ができず、イマイチ。ランバーの厚みも不足ぎみです。個体差もあるのでしょうが、ハンドリングはややグニュグニュで、積極的にハンドリングを愉しむ類の車ではないなというのが率直な意見です。
 試乗路は登坂のきつい山道ですが、1000ccのエンジンは、必要十分な馬力です。もちろん、爆発的な加速やトルクフルな出力は持ち合わせていませんが、「ちょっと馬力が足りないな?」と思うくらいで、極端に非力な印象は受けませんでした。一般的なトルコン4ATだったので、CVT仕様はどんな走りをするのだろう?と興味が湧きましたね。街中では、何ら不満のない走りであろうと容易に推測できます。

 とにかく運転のしやすい車で、初めて乗っても、まるで乗りなれた自家用車のような印象でした。そういうケレン味の無さも、このマーチの良さであったと思います。



 拡大したラゲッジは、乗車定員の5名分の荷物も苦も無く詰めそうなくらいの広さ。タイアハウスの出っ張りが少ないのも、美点の一つと言えるでしょう。無論、リアシートは畳むことができ、さらなるラゲッジ拡大が実現します。



 マーチを模したかわいらしいブランクキー。キーレスエントリの筐体も兼ねています。

 当時から希少車種な上、2年くらいしか販売しなかったので影の薄いマーチBOXですが、物は悪くないと思います。結局、ノートの開発サンプルにされてしまった感のある車ですが、ノートのようにスマートじゃないところも、珍車マニアには嬉しいところです。というか、ノートなんかより、よっぽどラゲッジに関しては広くて使いやすい車だと思いますが、みなさんはどうお考えでしょう?