二餅のスーパー・チラ裏日誌

Nimochi's curious weblog

帰宅困難区域

2014-11-05 20:34:12 | 

 今日は仕事で福島県は広野町と富岡町、大熊町に行ってきました。大熊町といえば、そう、福島第一原発の近くで、直線距離で7キロ程度の場所が現場でした。



 最初の目的地、広野町には、このように線量計が設置されていました。そんなにべらぼうに高いわけではありませんでした。この付近には多くの住人がおり、あの大事故現場の目と鼻の先とは思えないくらい、平穏な雰囲気でした。



 こちら大熊町。持参した線量計は、毎時0.34マイクソシーベルトを表示しています。これは車内での計測であり、車外に出ると0.5マイクソ程度まで跳ね上がります。ちょうどおしっこがしたくなったので草ボーボーのところで立ちションしてきましたが、その立ちションポイントは0.7マイクソくらいでした。やはり草ボーボーの部分はホットスポットのようです。

 線量計が表示する本日の累計線量は、10マイクソくらいでした。

 どうせ震災直後に泥かきとかをしているので、今更放射能がどうのこうの騒ぐつもりは全くありませんが、あまり気分のいいものではありませんね。福島で生活している人たちは、メンタル的にもほんとに大変だと思います。

 ところで、この帰宅困難区域を縦断している国道6号線が最近一般車両も通行できるようになりましたが、今日は移動の際に通行してみました。道路沿いには家電量販店、ホームセンター、自動車ディーラーの建物などがありますが、震災直後に避難を余儀なくされてから完全に「時が止まって」います。これには驚きと同時に衝撃を受けました。
 おそらく津波は関係なく、地震による建物の崩壊と思われますが、私が目撃したトヨタカローラ店は、ショールームのガラスはバリバリに割れ、天井は崩れ落ち、建物の中には3年の月日で著しく劣化した什器や車のカタログなどが見えました。ホームセンターも、店内の在庫はもちろん、店外陳列のガーデン用品や材木などもそのまま放置されています。いかに地震直後に避難を余儀なくされ、また3年間誰も立ち入ることができなかったエリアかを物語っていました。
 これらをいつまでも放置しておくわけにもいかないでしょうが、取り壊したところで瓦礫は処理できませんし、当局はいったいどうするつもりでいるのでしょうか。

 放射線でも浴びたら肩こり治るかな~と思って行ってきましたが、そんなことはなくて今も肩ガチガチです。残念、いや残忍です。