ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ラジオドラマ聞き返し中その15

2006年04月09日 | 指輪物語&トールキン
ラジオドラマはイシリアンに来てます。
このあたり、映画を見慣れていると忘れがちなことを思い出してしまいますねえ。
まずは兎シチューの場面ですが、このシーンの良さってサムがフロドのためにシチューを作る、というところにあるんですよねえ・・・
映画はサムとゴラムのやりとりなんかはかわいくなってましたが、やっぱシチュー食べないとねー。
ラジオドラマも、サムがゴラムにもシチュー食べないかと声をかけるところなんかはカットされてましたが、それでもフロドを喜ばすためにシチューをつくるサムの健気さと、そのサムに癒されるフロドが微笑ましくもあったかい感じでいいです。
そして、サムの煙でイシリアン野伏が来てしまいますが、(そう言えば映画ではシチュー作ったことは直接見つかった原因ではなかったですね)この時の鳥の鳴きまねがちゃんと口笛に聞えました(笑)映画のはとても人間が出せる音とは思えない・・・
ここでも原作の味わいを思い出してしまいました。サムとファラミアのやりとりがかわいいんですよねえ。サムの出すぎた?発言を、時に面白がり、時に制しながら聞くファラミアが・・・いいですねえ。
ファラミアは冷静でいい感じです。カッコイイよなあ。
フロドからボロミアの名前を聞き、ボロミアの死を見た場面を語るファラミア。ここでボロミアの葬送の音楽が流れるのがグッと来ます。これいい曲だよなあ。
そして、ボロミアが死んだと聞いて、他の仲間も死んだのではないかと絶望するフロド。ここの寂しげで弱々しげな声が非常にいいです! やっぱりイアン・ホルムのフロドはいいなあ。
でも、ここでファラミアが「ボロミアの葬送の支度をした人がいるはずだから何人かは生きていると思う」と慰める台詞もあったらよかったんだけどなあ。
ラジオドラマではじゅうには遭遇せず、そのままヘンネス・アンヌーンに行きます。サムじゅう見られないのか・・・とちょっと残念ですが、まあラジオドラマでは見せる必要もないですもんね。
そして、ヘンネス・アンヌーンでご馳走してもらって、すっかり親しげに話すサムとファラミアがやっぱりかわいい(笑)
そして、ぽろっと指輪のことを話してしまうサム。「馬鹿な召使のために旦那にひどいことをなさったりはしねえですよね?」というサムのけなげさがまたいいんですよねえ。
そして、指輪の誘惑と戦うファラミアの静かな語り口がいいんですよねえ。「ボロミアにとってなんと辛い試練だったことか!」というところも良いです。私は映画のファラミアも結構好きなのですが、この台詞は言って欲しかったなあ・・・
ただひとつ残念なのは、私が原作で一番好きな台詞、「そしてそこ(ホビット庄)では庭師は非常に重んじられているに違いない」というのがカットされちゃってるところですねえ・・・。サムとファラミアのやりとりがいい感じだったので、これあっても良かったと思うんですけど。
映画ではSEEでちょっと形を変えてやってくれたのでちょっと嬉しかったんですけどね。
いやでも、映画ではこのあたり「う、うーん(汗)」と思いながら見ていたので、(ミュージカルではファラミア出てこないので、このシーン自体ないですが)原作の良さを残しているラジオドラマを聴いているとなんだか嬉しくなってしまいますねえ。今後も聴き進めるのが楽しみです。
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