ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

機内で見た映画たち(一部ネタバレ)

2007年08月10日 | 映画
さて、海外旅行の楽しみの一つに、飛行機の中で見る映画があります。
今回はノースウェストだったので、4本しか見られないな・・・と思ってたんですが、思わぬアムステルダム乗り継ぎのため、6本見られました。本当は7本見られたんですが、7本目寝てしまった・・・
というわけで簡単に感想を書いてみます。

まずは日本→デトロイト線。個人モニターなし。

Firehouse Dog
ハリウッドで活躍していたタレント犬が、迷子になって消防署に住むことになり、署長のひねくれ息子の心を開きつつ、消防犬としても活躍する・・・という、斬新な発想なのかありがちなのかが微妙な話でした(汗)まあ子供向けだし。
犬は好きなんですが、芸達者すぎるとあんまりかわいく思えないんですよね・・・
男の子と父親の葛藤とか、犬のかわいさ、消防活動のダイナミックさ、に加えてサスペンスの要素も盛り込んで、ファミリー映画としては上手くできてるんじゃないかなーと思いました。私はイマイチでしたけど・・・(汗)
でも、犬にとっては人間と一緒に働くのが一番幸せ、というのは説得力があったかな、と思いました。

The Last Mimzy(ややネタバレ?)
これが見られたのはびっくりでした! ハワード・ショアが音楽を担当する、とは聞いてたんですが、もう映画できてたとは・・・向こうに行ったらDVDも売ってました。でもHoward Shore.comには出てなかったなあ・・・なんで?
音楽は、機内上映なんであまりよく聞こえなかったんですが(汗)間違いなくショアでしたね(笑)割とLotRとかに似た感じ+ミステリーっぽい感じの曲でした。
でも、子供が主人公の話にしては地味な音楽だったかも・・・
「ボロゴーヴはミムジィ」というSF短編が原作だそうです。
「鏡の国のアリス」に出てくる詩の中の「ミムジィの群れ」という言葉から発想したSF設定はなかなか面白かったので、どうなるのかな、と期待して見ていたのですが・・・
まあ悪くなかったんですが、なんか宝くじの番号の話とか、最後の方の「お兄ちゃん助けて」とかは、かなり興ざめな感じでした・・・これ、原作にもあったのかなあ?
本当のラストはともかく、現代のハッピーエンドには何かご都合主義なものを感じてしまってうーん、でした。
原作読んでみたいけど、今は手に入らないらしいです・・・残念。
画面が小さかったのでよくわからなかったのですが、幾何学的な映像は大画面で見たら綺麗だったのかも・・・
日本で公開するかどうかわかりませんが、公開しても2回は見る気はないかな・・・というのが正直なところです(汗)

続いてボストン→アムステルダム線。個人モニターがあり、しかも映画は30種類くらいの中から自由に選べるやつでした。うーん、ノースウェストでこんないい機材は初めて・・・(汗)

300吹き替え版(ネタバレ)
もう一回みたいと思っていたら、ちょうど見られてラッキー、という感じ。
吹き替えなんで、ウェナムさんのナレーションが聞けないのであれなんですが・・・
しかし、吹き替えで思わぬ収穫が。なんでディリオスが帰されたのか、その理由がわかりましたよ。
吹き替えだと、「お前には他の者にはない才能がある」と言ってるんですね、レオニダス。そうか、やっぱり口先三寸&脚色能力を買われて帰されたのか・・・(笑)
考えてみたら、レオニダスが「墓はいらない」とか一言だけ言ってたところを、「讃える歌もいらない、○○もいらない(忘れました(汗))、墓もいらない・・・」とか勝手に増やして演説してたような・・・(汗)
吹き替えキャストは結構違和感ありましたが、特にステリオスが違和感ありましたね。なんかキレてる感じがなくて落ち着いた声になってた・・・
まあ、2回目見られて満足いたしました。これでDVDは買わないでいいや(笑)
余談ですが、アメコミの300チラッとみたら、ディリオスはおっさんでした・・・(汗)丹下段平に髪の毛がある感じというか、ハルバル父さん(「小さなバイキングビッケ」って知ってますか・・・(汗))がもう少しさっぱりした感じというか・・・
これも余談ですが、アクロンのホテルでテレビを見ていたら、「ヴァン・ヘルシング」をやっていて、ウェナムさん尽くし?と思いました。これでLotRもやってれば・・・
しかし、一度終わったなーと思って、しばらくしてまたチャンネルを回したら、また最初からやってた・・・なんで? 謎です・・・(汗)

ドライビング・ミス・デイジー
2作目は最初キアヌ・リーブスの「チェーン・リアクション」を見ようかと思ったんですが、なんだかつまらなそうなので、こちらに変更。
見て正解でした。良かったです!
気難しい老女が心を開く物語、なのかと思ったら、それだけじゃないんですね。人種差別、老いと生きるということ、そういったことが、声高に語られるのではなく、静かに描かれていたのが良かったなあと。
キング牧師の夕食会に行ったりしながらも、黒人の使用人は使っていたりする、そういう矛盾をそのまま受け入れつつ、ゆったりと少しずつ変わっていくアメリカの姿を淡々と描いていましたね。
60年代ってまだ黒人の使用人なんて普通の時代だったんだ、というのにちょっとびっくり。それを思うと短期間で随分時代は変わったんですね。今では黒人と白人のカップルなんて普通にみかけますし。
最後にあそこまで「老い」を描くとは思ってなくて、ちょっとショックでしたが・・・それだからこそ余計に心に染みました。

そしてアムステルダム→東京便。またもや個人モニターなし。以前KLM載った時は個人モニターで映画見放題だったのに・・・そしてトンデモ字幕のLotRを見たんだよなあ。

ラブソングができるまで
私がまず絶対映画館まで見に行くことはない映画のジャンルとして、「単なるアクション映画」と「単なるラブコメ」があります。
以前、機内で見た同じくドリュー・バリモアの「50回目のファーストキス」が、単なるラブコメと思いきや意外に良かったので、もしかしたら・・・と思いつつ見てみました。
そしたら、やっぱり単なるラブコメでした・・・(汗)
唯一、アイドル歌手(?)コーラの派手なステージを本当にやってたのは、さすがハリウッドと思いましたが。まあ、アクションの爆発シーンなんかに比べたらどうってことないか・・・
コーラのぶっ飛んだキャラクターはちょっとおかしかったけど。

フラガール(ややネタバレ)
なんとなく見そびれていたんですが、見られて良かった! すごく良かったです。
古い生き方にこだわる人たちと、新しい生き方に夢を託したい人たちの心情が、熱くなり過ぎず、上手く表現されていて、よく出来てるな~と思いました。
ハワイアンセンター反対派の人たちが、単にわからずやの頭の固い人たち、ではなく、彼らがそれまで生きてきた世界の重みのようなものも表現されていて・・・なんというか、日本人を描いた映画だなあ、と思いました。
泣き所がかなりあって、中盤くらいから泣いてばっかりでした(汗)
松雪泰子演じる先生のキャラクターが、クサくならないで良かったかなと。
と私は思ったんですが、妹はクサい話だと思った、と言ってました・・・(汗)
ダンス皆上手かったなあ。
フラの手話を上手く使ったりとか、最初松雪泰子が踊っていたソロのダンスが最後に使われたりとか、色々と上手くできていたなあと。
それにしても、モニターが小さすぎて、キャスト誰が出ているんだかがよくわからず・・・(汗)蒼井優と松雪泰子としずちゃんしかわからなかったです・・・

このあと、「ディパーテッド」でいい味出してたマーク・ウォールバーグ主演のShooterをやってたんですが、やはり単なるアクション映画、眠くなってしまって寝てしまってほとんど見てません・・・(汗)

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