ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ミス・サイゴン トークショーつき

2008年09月14日 | ミュージカル・演劇
ミス・サイゴンイヤーの今年、5回目の鑑賞です。日本のは3回目ですけど。
7月から5回観てるわけですが、意外と飽きないなーと思いました。やっぱり作品としてよくできてるなあと思います。
音楽が良いですねーやはり。レミゼよりも明らかにレベルの高い音楽で、よくできてるなあと思います。
セットや演出もよくできていて。特に東宝のセットはやはり迫力ありますね。
別にヘリコプターは実物である必要ないと思うけど、フェンスは高い方が良いですねえ。よじ登れそうなのだとちょっと・・・
そして、日本はアンサンブルのレベルも高くてよいですねー。
結婚式の歌のコーラスは美しいし、ブイ・ドイのコーラスも良いし。
今回は、フェンスの向こうのベトナム人たちの歌でなんだか泣けてしまいました。鳥肌が立つような迫力でしたね。

プリンシパルでは別所エンジニアと坂健ジョンが初見でした。
別所さん、エンジニアはどうかなーと思ってましたが、意外と自分を捨てて(笑)頑張ってましたね。笑わせるところも頑張ってました。
でも他の3人が根っからコメディアンな人たちばかりだからなあ。比べるとちょっと酷かな・・・
前回見た橋本さとしさんがちょっと間抜けでかわいいエンジニアだったのですが、別所さんは王道に悪そうなエンジニアでしたねー。

坂元健児さんのジョンですが。歌上手いんだけど・・・なんか自分の中でジョンの基準が岡さんとか岸さんとかになっちゃってるので、歌が物足りない・・・なんて思ってしまいました(汗)つくづくレベル上がったなあと思いますねー。
しかし、ジョンのキャラクター的には一番好きかも。3人の中では一番優しいジョンに思えました。まあセントルイスのJosh Towerさんには及びませんが・・・
ホテルでのクリスの告白の場面、クリスへのまなざしが、同じベトナムを経験した者としての、共感と哀れみを感じさせるものに思えて、良かったなあ。
多分、坂元健児さんのジョンは「偉そうで正しいジョン」ではないんだなあと。元上官というよりも、仲間、という感じが強かったように思いました。そこがいいのかもしれないなあ。
あと、エンジニアにたいして結構面白かったですねー。キムの値段を言われて「たっかいなぁ~」とかアドリブ言ってたし、バンコクで再会した時も「え~?」(お前かよ!という感じ)とか言ってたのが面白かったです。なんか悪友って感じで。
橋本さとしさんとの組み合わせだと面白そうだなーと思いました。見る機会なさそうだけど・・・

クリスとキムはプレビュー初日以来の井上&新妻ペア。
新妻聖子さんのキム、何か物足りない・・・とか書いていた私ですが、実際に見るとやっぱり歌上手いし完璧だな・・・と思うのですが、やっぱり何か物足りないなあ・・・激しければいいってものではないと思うんだけど。
最初の方、クラブで歌うところとかはかなり良くて泣きそうになるのですが・・・
色々勉強もしていて、役の解釈も深いと思うし、気持ちもちゃんと入ってるし、もちろん歌も完璧なのに・・・なんでかなあ。好みの問題なのかもしれませんが。
強いて言えば、やっぱり上品すぎるのかもしれないなあ。もっと泥臭さも必要な役なのかもしれません。
いえ、あのままで良いという意見もたくさんあると思いますが。本当に好みの問題なのかも。
しかし、トゥイの死の場面は圧巻でしたね。知念キムも良かったけれど、新妻キムも素晴らしかったです。
井上クリスは、プレビューで見た時には4年前より随分成長したなあと思ったのですが・・・藤岡クリスを見た後だと、やはり何かが物足りませんでした。
彼も上品すぎなのかもなあ・・・。そもそもあの髪型、GIとしてはどうなんでしょうか。なんか王子って感じがする・・・(汗)
2幕の苦悩の方が1幕よりもずっと共感できますね。トークショーの話を聞いていても、「普通のアメリカ人が陥った悲劇」として捉えているのがわかって、それでかなあと思いました。私もクリスのことはそんな風に思うので、共感できます。
でも、だから1幕が理解しづらいのかもなあとも・・・
というわけで、このペア、私的にはなんだか物足りないんだよな・・・というわけで、前回の藤岡&知念ペアの方が作品全体の印象も強かったように思います。
ほのかさんのエレンまで、組み合わせのせいか、前回の方が良かったような・・・(汗)
あ、歳の差夫婦は全く気にならなくなってました。一緒に行った今年東宝サイゴン初見の妹は気になったと言ってたので、慣れかも・・・(汗)
泉見さんのトゥイは相変わらずすごかったです・・・(笑)

この日、平日ソワレなのにトークショーがあってびっくり。
なんかチケット売れてない日にトークショー入れてるのかな、もしかして・・・(汗)
メンバーは別所さん、新妻さん、井上くん、泉見さん、でした。ロビーに質問用紙があって、ほのかさんだったら聞きたいことあったんだけどなあ。
最初、トークショーなのに照明が落ちて、何事? と思ったら、泉見さんが幽霊照明???をあてられながら下手から登場。そのまま上手まで歩きすぎて行きそうになって笑いを取ってました。
皆衣装のままなのに、別所さんだけノースリーブにハーフパンツのかなり軽装なアーミールックで、かなり怪しい雰囲気。ご本人的にはGIなんだそうです。私服ではないよーと言ってました(笑)
色々と面白い話がありましたね。トゥイの幽霊が出てくるシーン、せりあがってくるけれどしゃがんでもいて、せりあがりながらだんだん立ち上がって行くのだとか・・・しゃがんでるトゥイかなり間抜けですよね(笑)
トークショーにつきものの歌、今回は新妻聖子さんが、初期にラストシーンでキムが歌っていたSacred Bird(霊鳥)という歌を、自身で訳詞して、山口瑛也さんが楽譜に起こして編曲したものを歌ってくれました。
ミス・サイゴン、最初の頃はラストシーンに試行錯誤していて曲もかなり変わっていたそうです。このバージョンでは、最後に「命をあげよう」になって行き、その後でアメリカン・ドリームが流れる中銃声が響くのだそうです。
良い曲でしたが、ここで「命をあげよう」を歌っちゃうと、死ぬのがわかるかもな、今のバージョンの方がやはり良いな、と思いましたが。
でも、貴重な曲が聴けてよかったですね。

なんだかんだとミス・サイゴンもあと1回の予定。さんざん見てるのになんだか寂しいような気も・・・
やっぱり博多行くしかないかな(笑)

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