ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

RENT

2012年10月06日 | ミュージカル・演劇


今回観たかった演目が相次いでブロードウェイでクローズしてしまったのは前の記事でも書きましたが、そんな中、クローズが決まったもののなんとか観ることが出来たのがRENTです。
昨年オフブロードウェイ版を一度観て、見納めのつもりでいたのですが。
昨年は演出の違いに違和感があったりとかもあり、今ひとつかな・・・と思ったのですが、今回のカンパニーはとても良かったです。演出や衣装が一部変わっていたせいもあるかもしれませんが、やはりキャストの違いというか、カンパニーの違い、なのかな。
クローズ前にもう一度いい舞台が観られて良かったです。
まず、昨年観た時に気になっていた部分がほとんど改善されていたんですよね。
衣装に関しては、マークが黒縁メガネをかけていた! メガネをかけただけで、一気にマークっぽくなってました! いや演技もあるとは思うんですが(汗)
新演出のマークは、ジョナサン・ラーソンにルックス的にも似た感じにしているという話ですが、メガネをかけるだけで、マークらしくもありジョナサンらしくもある、ということを両立してました。
あと、モーリーンのフェミニンなスカート姿も、普通にパンツに戻ってました。いやスカートでもいいんですが、ちょっとかわいらしすぎてイメージ違うな、というのはあったので、良かったです。
エンジェルの髪型と衣装はそのままでしたが・・・まああれはいいのかなー。
演出では、前回とても気になっていた、Santa Feでマークがエンジェルとコリンズを見ているだけ、というのが、途中からマークも引っ張り込まれてちゃんと三人で踊っていたので、良かったです。ホッとしました。
What you ownのロジャーとマークが箱の上下で・・・というのは同じでしたけど。まあ実際には同じ場にはいないので、あれもいいのかもしれませんが、なんか窮屈な感じがしてしまうんですけど・・・
東宝版は新演出でやるわけですが、果たして今回の変更は盛り込まれているのか・・・そうだといいんだけどなあ。
キャストも、昨年より良かったかなーと。新演出になった昨年のマークはどうもピンと来なかったのですが、今回のマークはちゃんとマークだったというか(汗)私にとっての、ですね。
そしてロジャーがなかなか良かったのですが・・・開演前にPlaybillを見て、「ああFantasticksのマットやったことがあるんだ」と思いつつ、いざ始まったら、あれ、なんかこの人見覚えあるな、と・・・
まさかと思って調べたら、このAnthony Fedorovさん、なんと私がたった一度見た、2008年のオフブロードウェイのFantasticksのマットだったんですね~。こんなこともあるんだなあ。というか私よく顔覚えてたなあ・・・
Fantasticksの時は肌もつるつるで若い! という感じでしたが、そのまま年取った感じでしたねー。
とても熱演で、気持ちを動かされるロジャーだったんですが、なんとI'll Cover You~replies の時、マジ泣きでぼろぼろ涙流してました。一番泣いてましたね。コリンズ泣いてなかったのに・・・!(笑)(いやコリンズも熱演だったんですけど)
いや優しい人なんだなーと好感度大でした(笑)
そのコリンズも良かったです。優しいというか、ちょっとイケイケのエンジェルに押されている感じでしたが(笑)I'll Cover You~repliesもとても良かったです。隣でロジャーがボロ泣きしてたのがやや気になりましたけど(笑)
エンジェルも良かったですね。なんか学生だとか聞きましたが、どうもエンジェルはそういうフレッシュでドラッグクイーン役なんか全然縁がない人が演った方が良かったりしがちですね。
さっきも少し書きましたが、イケイケでコリンズが押され気味な、キレキレで元気なエンジェルでした。もちろん最後のToday 4 Uのあたりとかの演技も良かったですけど。
モーリーンはまたキレキレの演技をする人でしたねー。ちょっと「そんなにモテるほど美人か?」という感じだったんですけど(汗)きっとあの性格が愛されるんだろうなという説得力はありました(笑)パフォーマンスの場面は本当にハイテンションでおかしかったですね。
ミミも良かったんですが、細かい記憶がなくなってる・・・(汗)熱演だったし、Out Tonightもとても良かったです。
アンサンブル、スティーブやゴードンは、逆に昨年ほど素晴らしくはなかったんですが、それでもWill I?やライフサポートの場面でも、心揺さぶられて泣けましたから、良かったです。メインキャストも良かったですが、カンパニー全体が良かったですね。
こういうの見ると、クローズするの惜しいなあと思ってしまいます。客席も埋まってたし。と言っても半額チケットとかかもしれないし、なんとも言えないですが・・・
あ、マークのママをやってた人が、アンダースタディだったようなんですが、La Vie Bohemで見たらすごくかわいかったです(笑)
というわけで、クローズ前にいい舞台が見られて良かったです。
またどこかでRENTが復活することを祈りつつ・・・

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6 コメント

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秋以降、寒くなると見たくなる作品 (satesate)
2012-10-20 23:01:42
こんばんは。お久しぶりです。

私はなぜか、寒さを感じる季節になると北米な音楽を聴きたくなります。

ぐらさんのこの記事を読んだら、寒くなってきたし、ああ、RENTのサントラ聞きたいなあと思い始めました。

東宝版は、ソニンちゃんのモリーンが楽しみなのですが、遠征資金不足で、多分見に行かれないなあと、すでに諦めモードです。

ぐらさんのこの観劇記を拝見したら、日本のでも良いので、見に行きたくなってきましたRENT。

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そう言えば冬の作品ですね (ぐら)
2012-10-21 02:52:53
こんばんは!
そう言えばRENT自体も冬の作品ですね。クリスマスに始まり、新年、ハロウィン、またクリスマスと。
冬に聴くにはぴったりかも?
ソニンさんのモーリーンは楽しみです。でもミミで観たかった気もしてしまうのですが。
今回は新演出ですが、またオフブロードウェイと少し違ったりするのかなというのが気になるところです。
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東宝RENT2012 (たこすけ)
2012-12-16 22:23:36
はじめまして。JAPANレントの初演を観てRENTが大好きになったたこすけです。1998年の日本RENTを初めて観た時は歌詞が聞きづらく理解できないところもありましたが、やっぱりぐっとくる言葉がいっぱいで大好きでした。
東宝版になってからの訳はわざと初演と変えているとの思うくらいでした。いや、英語から言っても、変えられないでしょ?そこ。なのに、前と一緒じゃ問題でもあるのかな?って思うくらい変えていて、すごく不自然な感じがしました。
ま、初演は意味をくんで訳してるとこが多かったからかも知れませんが。
東宝版のセットと演出もどうしても受け入れられなくて、あぁ…もう日本ではRENTは観れない…と悲しくて。
ですが、今回グライフが演出と言う事で期待して行ってきました。
衣装とかもやっぱり変わっていましたがRENTを感じることは出来ました。
ただ…キャストのイメージが違う…
その役にどうしても見えませんよぅ…と言うのもあってちょっと消化不良でした。
キャストが悪いのではないですよ。
キャスト1人1人はRENTを愛してる感があって良かったです。
今回の役でも、尊厳なくして~と言う訳のままで、一気に興ざめしました。
お経のように聞こえるからやめて…と。
新しい演出はそちらでは受け入れられてるのでしょうか?
そもそも、新演出って必要なのか私は疑問です。
時代にあわせてってよく言われますけど、感じるものに時代もない気がします。
今はエイズは治療出来るから伝わらないとかって…
そういう事実だけで感動してるんじゃないのになと…
あ、長々失礼いたしました。
私と同じ思いの方いないかなと思いましてつい書き込んでしまいました。



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新演出 (ぐら)
2012-12-18 23:50:23
はじめまして! コメントありがとうございます。
私もJAPAN RENTの初演で初めてRENTを観たクチですので、感覚的にはたこすけさんと似てるかなと思います。
私もできればオリジナル演出のままがいいと思うのですが・・・
今回の新演出に関しては、オフブロードウェイの劇場がとても小さいので、それに合わせてセットを変える意味と、アンサンブルも減ったのでそのあたりもあっての新演出だったと思います。クリエよりもずっと小さい舞台だったんですよ。
もちろんそれだけでなく新しくなったところもいくつもありましたが、昨年オープンしたばかりで観た時と比べて、この夏に観た舞台は、結局色々なところがオリジナル演出に近いものに変更されていたりしました。今回の東宝版も、この夏に観た演出に近かったです。
結局、オリジナルに帰っていくものなんだなあと思いました。東宝RENTの前の演出も、再演の時にはオリジナルに少し戻ったような感じだったと思います。
私は今のグライフ版新演出は結構受け入れられるようになったのですが(3回目だからかもしれませんが)、やはりできればオリジナルがいいなあとは思いますね。

訳詞も、原文とつきあわせてみると、多分東宝版の方が元の意味を正しく伝えているのかな、とも思います。
でも、個人的にはやっぱり以前の訳詞の方が好きでしたけど。
「尊厳・・・」は、意味は原文をよく汲んでいると思うのですが、やっぱりちょっと言葉が固くて違和感ありますよね・・・

ちなみに今回の東宝版ですが、私は結構いいな、と思いました。前の演出でハードルが下がったのもあるかもしれませんが(汗)

mixiで面白い?書き込みを見ました。
前回の東宝版でRENTを好きになったという人が、今回の演出が違和感があって前の方が好きだった、と書いていたんですよ。
やはり、最初に観て感動したものの印象というのは強いんだなあ、と思いました・・・
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お返事ありがとうございます (たこすけ)
2012-12-20 01:14:36
ぐらさん、色々教えてくださってありがとうございます。
やっぱりはじめに観たものってなかなか越えられませんね~
どんな舞台も再演はどうしても落ちるっていうのも、観た人のこだわりが強いせいかも知れません。
オリジナルに近い初演をせりふも覚えてしまうくらい観たので体に染み付いちゃったみたいです^^;

東宝レントの初演は演出のエリカ・シュミットさんの考え方に拒否反応を示してしまい、どーしてもダメでした。
良いと思った方ごめんなさいですが…
もともとこの作品の持つ素晴らしさはシナリオだけではないと思うので、多少グチャグチャにされても(あ、失礼…言い過ぎですね)人を魅了する力がありますよね。

色んな国で演出されているので、えーU+2048と思う話を聞いたこともあります。
ミミが最後生き返らなかったとか…^^;
それはないだろ!とツッコミたくなるお話ですが。
時が経つと色々変わることもありますが、やっぱり大好きなRENT。
また、次を楽しみに待ちます。
いつか、初演演出&初演メンバーで観られる日がきたらな~なんて(^-^)
始まりはクリスマスイブ!から



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演出いろいろ (ぐら)
2012-12-21 00:01:44
やっぱり最初に観た感動はなかなか超えられないですよね。
私も今でもJAPAN RENT初演(再演もですが)をもう一度見たいなあと思っています・・・
東宝RENTの初演は、私もダメでした。もう東宝RENTは観ないかな・・・と思ったくらいです。結局その後も1回くらいは、と観に行ってますが。
それでも、他のバージョンを知らない人は、あの話や曲自体に感動できるものかもしれませんね。

ミミが生き返らないっていうのはまたすごいですね。ラ・ボエームに忠実にしたとかですかね?
Final Bはどうするんだろう・・(汗)

いつかまたオリジナル演出で観られる日が来るといいですね。
個人的には山本耕史さんに期待しているのですが!
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