ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ミス・サイゴン帝劇千秋楽

2008年11月02日 | ミュージカル・演劇
帝劇では4回目、セントルイスも入れると6回目の、ミス・サイゴンイヤー?を締めくくる帝劇千秋楽に行ってきました。
セントルイスに行った後に見た8月、9月は、セントルイス後遺症とでもいうか、物足りなさも感じてしまったのですが、時間が経ったせいか、はたまた千秋楽のせいか、とても良かったです。
セントルイスでは、やっぱり人種の違う人たちがやってた方がわかりやすいな・・・と思ったのですが、今回見ていて、アジア人だけでやっていると、逆に人間同士のドラマとして見られるかもな、と思いました。
いや人種が違ってても人間同士には変わりないんですが(汗)やはり「アメリカ人とベトナム人は違う世界に住んでいる」感が出てきますから・・・まあ、そこがわかりやすいところでもあり、本来そういうものなのでしょうが。
キャストでは筧利夫さんが今回初見。4年前には見てるんですが。
4年前よりも随分歌が上手くなったなあと思いました。まあ、他の3人の方と比べてしまうとまだまだですが。
結構オーソドックスなエンジニアかな、と思いました、いい意味で。ズルい冷酷な部分もありつつも、人間臭さも感じて、好きなエンジニアですね。
4人のエンジニアを冷酷な順に並べると、別所>市村>筧>橋本 かな?
ちなみに好きな順はその逆だったりしますが・・・(汗)いや、必ずしも優しいのが好きというわけでもないんですが・・・いやそうなのかなあ?
藤岡クリスは、ますます良くなってましたね。前に見た時は1幕は今まで見たクリスの中で一番良かったけれど、2幕はまだ・・・と思ってましたが、今回は通してとても良かったです。彼のクリスは一番心情が理解できるというか共感できますね。
知念キムも、やっぱり良かったですね。彼女のキムの解釈もとても心情に共感しやすいなあと思います。
泉見トゥイは(とうとう泉見トゥイしかなかったけど)、セントルイスを見た後しばらくは「やっぱりマイケルが・・・」なんて思ってしまったのですが(笑)久々に見たらやっぱり良かったです。
ほのかさんのエレンは、今回ようやくI Still Believeで泣けましたよ。今までじわっと、はありましたけど。
でも、2幕は毎回マジ泣きですごいなあと。
なんか、見るごとに見慣れて来たのかメイクが上手くなったのか???クリスとの年の差が全く気にならなくなってしまいましたねー。
そして坂健ジョンなんですが、私彼のジョン好きだなあ。
セントルイスのJosh Towerさんのジョンがとても優しいジョンで、「ああジョンってこういう人なんだ」と思って目からウロコだったのですが、坂元健児さんのジョンはその優しいジョンに近い・・・というか、3人の中では一番優しいジョンですね。というか、ある意味一番人間的で親しみやすいジョンかも。(そういや二人ともシンバ経験者・・・)
クリスのホテルでの告白の場面で、クリスの苦しみを理解して、一緒に苦しんでいるかのような表情にグッと来ますねー。
ムーラン・ルージュで、キムに向かって何度も「聞いて」と話しかけようとする姿も優しくていいなあ。ここ、「聞いて」という台詞は他の人が言ってた記憶あまりないんですが・・・
エンジニアとの掛け合いも面白かったですね。ムーラン・ルージュでキムに話しかけるシーンでエンジニアが何度も割り込んでくるところ、最後には「うるさいな」とどつく?のがおかしかった。
橋本さとしさんとの組み合わせでも見たかったなあ。
ブイ・ドイも、ジョンの心情が伝わってきてなんだか泣けました。ブイ・ドイで聞きほれたことはあるけど泣いたのは初めてだなあ。
なんか、坂健ジョンにすっかりハマってしまったような(笑)アンジョルラスは岸さんなんだけどなあ。(岸さんもうアンジョルラスやらないんですね・・・悲しい・・・)なんかジョンは坂健だなあ。坂健アンジョルラスは最初の頃一度見たきりで見てないんですが、今度は見られるかなあ。
まあとにかく、ジョンがツボに入ってしまい、なんかジョンの場面で色々泣いてしまいました。
とまあキャストの感想はそんな感じなんですが、全体的にやはり千秋楽らしい緊張感があって、いつにも増して泣けてしまいましたね。
やはり、音楽も演出も装置もいいなあと思いました。何度も書いてるけど、明らかにレミゼよりも音楽は進化してますね。
演出でも、特にキムの悪夢から回想のあたりが迫力あって圧倒されますね。金網の向こうでベトナム人たちが歌う場面は鳥肌が立ちます。
ホテルでエレンと会った後にキムが一人歌う場面も・・・
初めて見た時には、よくできているとは思ったけれど、そんなに感情移入できないなあ・・・と思いましたが、何度も見ているうちに見方がわかってきた、という感じかな? 気がついたらかなり好きな作品になっていましたね。
今回のキャスト、アンサンブルも含めて素晴らしかったなあと思います。

そして、千秋楽なのでカーテンコールでの挨拶が。司会はやはり筧さん。いきなり自分から挨拶しちゃってましたが(笑)
泉見さん、素の時の話し方がトゥイとものすごいギャップで、話すの見るたびになんか笑ってしまう・・・(ごめんなさい・・・(汗))
坂元健児さんは、19歳の時に初めて見たミュージカルで、ミュージカルに出たいと思ったきっかけの作品らしいのがびっくりでした。(でも四季に入ったのね)カラオケで一人でWhy god Whyとかブイ・ドイとか一人で熱唱していたというエピソードには笑いました。
もう一方のアンサンブル、赤組さんもカーテンコールに登場、タム役の子も3人とも出てきました。ニセミッキーの衣装で(笑)
最後には皆でアメリカン・ドリームを歌いましょう、というところで(こういう時にこの曲しかないのがこの作品の辛いところかなー)、タムのうち一人がアメリカン・ドリームの振りをちゃんと?踊ってたのがかわいかったですねー。
何度もカーテンコールが繰り返される中、最後にはアンサンブルの皆さんが2人ずつ列になって挨拶して行くという、運動会の組体操の後みたいな状態に。(わかりづらい例えだなー(汗))
GIたちに混じって、最後の列には藤岡正明さんが混じってたりして、なごやかなカーテンコールでした。

というわけで、ミス・サイゴンイヤーでみまくった今年、レベルが高かったこともありますが、すっかりミス・サイゴン好きになってしまいました。セントルイス効果もあるかもですが。
十分見たかなあと思いつつ、博多も1回行くことにしてしまった・・・(笑)いや、評判のソニンキムを見てみたかったのもあるんですが。

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