最近他所様からのネタ拝借ばかりですが(汗)いつもHoME読書の感想などで楽しませていただいているえるさんのブログで興味深いお話を読ませていただいたので、ちょっとネタにさせていただこうかと・・・(笑)
えるさんはHoMEシリーズのThe Histoy of the Lord of the Ringsを読んでらっしゃって、今はセオデンたちが馬鍬砦に到着するあたりのことを書いてらっしゃいます。
その中で私の目が留まったのはもちろん(!?)メリー絡みの話題です(笑)
セオデンたちと馬鍬砦に向かう場面の下書きで、メリーが「山が好きで山に強い関心を抱いていた」ということが書いてあるのだそうです。
このメリーが山が好きという記述、完成した本編にも出てきましたよね! 私はとても好きな部分なのでしっかり覚えてます(笑)
原作ではこうなってますね。
かれは山々を愛していました。それとも遠いかなたからもたらされた物語の周辺に連なる山々を頭に思い描くことを愛していたのです。しかし今は中つ国の支えきれぬ重さに圧倒されてしまいました。かれは静かな部屋の暖炉のそばにこもり、この無限な大きさを閉め出してしまいたいと切に望みました。
この下書きでは単にメリーが山が好きで興味がある、ということが書いてあるようなので、この最初のアイディアから、メリーの心細い気持ちを表す見事な文章に進化させたなあ、と思います。
しかし、それにしても意外だったのは、メリーが山が好きというアイディアがこんな早い時期から書かれていた、ということです。
この下書き、まだアラゴルンたちが死者の道に行くという話もないし、エオウィンはまだ「アラゴルンと結婚するか戦死するか」というアイディアだった頃に書かれているものだそうです。確かアルウェンもまだ出てきてないのでは?
そんな話が定まっていないころからメリーと山の記述があったなんて、びっくりでしたね~。
下書きの様子だと、どうも山の様子を描写するのにメリーをダシに使ったのかなという気がしないでもありませんが・・・(笑)
でも逆に、そんな使われ方をしているのだとすると、このメリーの「山が好き」という気持ち?はトールキン自身の山への思いを反映しているのかな、なんて思えたりしました。
このあたりのシーンではメリーが主人公というか、主にメリーの視点で話が進みますから、それも当然のことかも。
トールキン自身もそんなに高い山がない土地で育っていますから、高い山への憧れというものはあったかもしれませんね。
「J.R.R.トールキン-或る伝記」によると、トールキンは若い頃、家庭教師をしていた一家のお供をして欧州旅行をし、その時にアルプス登山をしたりしているそうです。その時の落石に会った経験が「ホビット」のドワーフたちの落石のシーンの元になっているのだとか。さすがにドワーフたちみたいに一緒に山を転がり落ちたりはしなかったですが(笑)
もしかしたら、完成版のメリーの山々に関する憧れと、実際にその懐にやってきて感じた「重圧」は、トールキンが初めてアルプスを見た時の気持ちが元になっているのかもしれないな、なんて思いました。そのあたりを上手くメリーの孤独感と結びつけてあのような文章にしたのだとしたら、お見事ですねえ。
メリーにはローハン語とホビット庄に残る言葉の関連に興味を持ったり、色々と本を記したりと、トールキン自身が投影されている部分が結構ありますね。ピピンよりもそういう部分は多いかも? 少なくともサムよりはずっとトールキンに近いものがあると思いますが(汗)
メリーがどうも脇役というか目立たない役回りになりがちなのは、もしかしたらやや作者に近い存在だから、というのもあるかな・・・なんて思いましたが、もっとトールキンに近いと思われるガンダルフなんかは目立ちまくってますもんね(汗)やっぱりあんまり関係ないかな(笑)
えるさんはHoMEシリーズのThe Histoy of the Lord of the Ringsを読んでらっしゃって、今はセオデンたちが馬鍬砦に到着するあたりのことを書いてらっしゃいます。
その中で私の目が留まったのはもちろん(!?)メリー絡みの話題です(笑)
セオデンたちと馬鍬砦に向かう場面の下書きで、メリーが「山が好きで山に強い関心を抱いていた」ということが書いてあるのだそうです。
このメリーが山が好きという記述、完成した本編にも出てきましたよね! 私はとても好きな部分なのでしっかり覚えてます(笑)
原作ではこうなってますね。
かれは山々を愛していました。それとも遠いかなたからもたらされた物語の周辺に連なる山々を頭に思い描くことを愛していたのです。しかし今は中つ国の支えきれぬ重さに圧倒されてしまいました。かれは静かな部屋の暖炉のそばにこもり、この無限な大きさを閉め出してしまいたいと切に望みました。
この下書きでは単にメリーが山が好きで興味がある、ということが書いてあるようなので、この最初のアイディアから、メリーの心細い気持ちを表す見事な文章に進化させたなあ、と思います。
しかし、それにしても意外だったのは、メリーが山が好きというアイディアがこんな早い時期から書かれていた、ということです。
この下書き、まだアラゴルンたちが死者の道に行くという話もないし、エオウィンはまだ「アラゴルンと結婚するか戦死するか」というアイディアだった頃に書かれているものだそうです。確かアルウェンもまだ出てきてないのでは?
そんな話が定まっていないころからメリーと山の記述があったなんて、びっくりでしたね~。
下書きの様子だと、どうも山の様子を描写するのにメリーをダシに使ったのかなという気がしないでもありませんが・・・(笑)
でも逆に、そんな使われ方をしているのだとすると、このメリーの「山が好き」という気持ち?はトールキン自身の山への思いを反映しているのかな、なんて思えたりしました。
このあたりのシーンではメリーが主人公というか、主にメリーの視点で話が進みますから、それも当然のことかも。
トールキン自身もそんなに高い山がない土地で育っていますから、高い山への憧れというものはあったかもしれませんね。
「J.R.R.トールキン-或る伝記」によると、トールキンは若い頃、家庭教師をしていた一家のお供をして欧州旅行をし、その時にアルプス登山をしたりしているそうです。その時の落石に会った経験が「ホビット」のドワーフたちの落石のシーンの元になっているのだとか。さすがにドワーフたちみたいに一緒に山を転がり落ちたりはしなかったですが(笑)
もしかしたら、完成版のメリーの山々に関する憧れと、実際にその懐にやってきて感じた「重圧」は、トールキンが初めてアルプスを見た時の気持ちが元になっているのかもしれないな、なんて思いました。そのあたりを上手くメリーの孤独感と結びつけてあのような文章にしたのだとしたら、お見事ですねえ。
メリーにはローハン語とホビット庄に残る言葉の関連に興味を持ったり、色々と本を記したりと、トールキン自身が投影されている部分が結構ありますね。ピピンよりもそういう部分は多いかも? 少なくともサムよりはずっとトールキンに近いものがあると思いますが(汗)
メリーがどうも脇役というか目立たない役回りになりがちなのは、もしかしたらやや作者に近い存在だから、というのもあるかな・・・なんて思いましたが、もっとトールキンに近いと思われるガンダルフなんかは目立ちまくってますもんね(汗)やっぱりあんまり関係ないかな(笑)
ハンドルネームどおりメリーと、レゴラスが好きな『指輪物語』ファンです。
よろしくお願いします。
実は数ヶ月前にネットサーフィンでこちらにたどり着き、ずっとROMしていました。
でもROMしているだけなのも失礼だし、ちょうど私の好きなメリーの話題だったので、書き込みさせていただきました。
トールキンは「体のサイズ以外は自分はホビットである」と言っていたけど、やはり五人の中では、メリーが一番トールキンを反映している気がします。
パイプが好きで、学者肌で、ぐらさんが書かれているとおりローハン語の研究って、そのまま古英語を研究していたトールキンに通じますよね。
ピピンに比べて控えめな、と言うか、落ち着いていて、こういう学者肌なところが好きなんです♪♪
こちらこそどうぞよろしくお願いいたします!
メリーファンの方とお会いできたのも嬉しいです! なかなかメリーが一番好きという方はいませんよねえ・・・(涙)まあ私もメリーとギムリが同率首位な人ですが。
やっぱり、メリーはホビットの中では一番トールキンに近い(?)ですよね。良かった、私だけ思ってたのじゃなくて(笑)
実は常々トールキンはメリーよりピピンを贔屓している・・・とひがんでいたのですが、自分に近いから控えめで脇役的なキャラクターなのだとしたら納得できるかなーと思います。
>ピピンに比べて控えめな、と言うか、落ち着いていて、こういう学者肌なところが好きなんです♪♪
そうそう、そこがメリーの魅力ですよね!! こういうお話ができるなんて嬉しいです~(感涙)
でも、だから一般的には目立つピピンの方が「かわいい」とか言って人気があるのかもしれないですけど・・・(汗)