ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

LotRシンフォニー@クリーブランド!

2006年02月20日 | 指輪物語&トールキン
ようやくLotRシンフォニーの話が書けます!(笑)
写真はクリーブランド管弦楽団の本拠地、サバランスホールです。雪降ってました。寒かったけどトロントはもっと寒かったです・・・(笑)

クリーブランドのコンサートに6時間ほどさきだってリヨンでもコンサートがあったのですが、あちらは大変だったようですね。
10日のコンサートの最中に指揮をしていたテリー・エドワーズ氏(LotRサントラのコーラスディレクター)が倒れて病院に運ばれ、コンサートは中止、チケットは払い戻されたそうです・・・
11日にはエドワーズ氏のチーフアシスタントのScott Dunn氏が指揮をしてコンサートは行われたそうです。
実は、10日のクリーブランドのコンサートの時、ショアが入って来てから拍手を制止して、沈痛な面持ちで何事か言ってから曲を始めたんですよ。
私にはMy Familyという単語しか聞き取れず、ご家族に不幸でも? でもそれなら指揮してる場合じゃないだろうし・・・と謎だったのですが、エドワーズ氏のことを言っていたんですね、きっと。
エドワーズ氏は昨年8月にドイツでの指揮を見ましたが(いやあんまり見えなかったんですが・・・)優しそうな方でした。一日も早い回復を祈ります・・・

さて、クリーブランドでのコンサートですが・・・いやー素晴らしかったです! 行って良かった~!!
クリーブランド自体は何もないつまらない街で(汗)食べ物もものすごく不味いモノを食べてしまい、久々に「アメリカなんて嫌いだ~!」と思ってしまったのですが(笑)
まず、やはりショアの指揮はいいですね! メリハリがあって曲が締まる感じだし、ショアのオーバーアクションなまでに感情のこもった指揮に、演奏も熱のこもったものになっているように思えました。
ショアの指揮は、ツアー最初の頃ほどの激しさではやはりなくなっていましたが(笑)相変わらず楽しい指揮でした(笑)「カザド=ドゥムの橋」ではジャンプもしてましたしね(笑)
終わってから「Mr.Shoreの動きが面白くて・・・」と話している人もいました(笑)
そして、クリーブランド管弦楽団の演奏が素晴らしかったんですよ! 今まで聴いた中で1番かも、もしかしたら・・・
東京に来日したNPOR(ロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団)もとても良かったのですが、ホールが悪かったのとフルメンバーじゃなかったらしいので単純には比べられませんが・・・そういう意味ではやはり今回のクリーブランドが一番上手かったかな。
特に管楽器が素晴らしかったんですよ! 木管楽器はNPORの方が好みですが、本来はアメリカらしい?明るい音色なんだろうなと感じさせつつも、曲の感情を充分に汲み取ってとても優しく静かに、丁寧に吹いてくれたクラリネット&コールアングレに感動!
ティンホイッスルは第三フルートの人が吹いてましたが、この人が日に日に良くなって(笑)専門のティンホイッスルの人でなく、フルートの人が吹いていた中では一番良かったと思います!
そして金管が素晴らしかった! 特にトランペット! あんなに感情のひだがあるトランペットは初めて聴きました~! (実はあんまりいい演奏聴いていないことがバレますが(笑))ドワローデルフの大広間とか、トランペットで泣かされてしまいましたよ!
ホルンもトロンボーンも上手くて、うるさいところの微塵もない演奏でした! 金管陣ホント見事でしたよ~!(チューバが日本人でした、余談ですが)
打楽器も、ロンドンフィル以外で良い、と思ったのは初めてだったかも。鉄板の叩き方もロンドンフィル以来初めての合格点、という感じでした。バウランの叩き方が今ひとつだったのと、ティンパニが1組しかなくて迫力が足りなかったのだけが残念でしたが。
実はホールがそれほど響かなくて、弦楽器の音量が今ひとつなところがあって、弦楽器のレベルは今ひとつわからなかったのですが、逆にあまり響かないところで、少しでもズレたらわかってしまうような中、一糸乱れず弾いていたのは素晴らしかったです。
でもコンマスはピッツバーグの方が上手かったな・・・結構若い女性だったのですが、プログラムを見たら本当のコンマスは他にいるようでした。でも他のコンサートの写真でも彼女がコンマスやってたので、あまり登場しないのかなあ、本物のコンマスは。
合唱はすごく良くはなかったですが、ピッツバーグよりは良かったかなー。少年少女合唱も同じく。少年ソロはちゃんと男の子がやってましたが、緊張していたのか今ひとつ・・・3日目は少し良くなってたので、やっぱり緊張してたのかなー。
アルトのソロの人はとても上手かったです。終楽章の男声ソロは今イチ(汗)
そして女声ソロ、弱冠18歳らしいKaitlyn Luskですが、なかなか良かったです。と言っても、今まで素晴らしいソリストばかり聴いてきたので、その中では一番下になってしまうんですが(汗)でもちゃんと歌うと背筋ゾクゾクしましたよー。
彼女の特筆すべきは、暗譜していたこと! そして、クラシック系の人なのでどうかと思われていたInto the Westがとても良かったんです! シセルに次ぐ良さです!
プログラムによると、Into the Westを歌うのをとても楽しみにしていたそうで、感情たっぷりに歌ってくれて、本当に良かったです。
女声ソリストには結構ハズレもあるらしいのですが(汗)幸いにして良いソリストばかりにあたってラッキーだなあと思います。
終演後には3日間とも(どうやら9日の公開リハーサルでもやっていたらしい)ショアのQ&Aがありました! 本当に喋るの好きなんだなあ・・・(笑)
ヒアリングが全く向上していないことを実感しつつ(笑)相変わらず喋りまくるショアの姿を「お変わりありませんで・・・」という気分で嬉しく眺めていました!

というわけで、もう今さら海外まで行くこともないかもな・・・とちょっとだけ思っていたりもしたのですが、やっぱり行って良かったです!
でも、これだけの演奏を聴いてしまうと、逆に生半可なレベルのオケの演奏はわざわざ聴きに行く気にならなくなるかな・・・
まあ、夏休みの時期にやれば、旅行ついでに行ってしまうと思いますが(笑)
クリーブランドでまたやってくれたらいいなあ、なんてことも思います。クリーブランドは観光で行くのはあまり楽しくないですけどね~(汗)
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2 コメント

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お久し振りです (青猫)
2006-02-22 00:47:06
こんにちは。ご無沙汰してます。ご旅行楽しまれたようですね(^^)。



クリーブランド管で指輪シンフォニー!なんて素晴らしい組み合わせなんでしょう。

クリーブランド管、最近の演奏は聴いてないのでよく分からないのですが、音色がクリア端正な、とても上手いオケだというイメージがあります。って、思い浮かべているのがン十年前の録音だったりするのでちょっとアレですが(^^;)。

ショアの指揮ぶり、実は私は見たことがないのですが、ジャンプするショア、見てみたいです(笑)。日本で良いオケ+ショアでやってくれないものかしら。。。
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クリーブランドオーケストラ! (ぐら)
2006-02-22 22:44:07
旅行、観光はほぼしてませんが(笑)色々と楽しんで来ました!

クリーブランド管弦楽団は、本当に素晴らしかったです!

私アメリカのオーケストラはボストン交響楽団、ニューヨークフィル、シカゴ交響楽団、くらいしかあまり認識なくて、クリーブランドは名前聞いたことがある、くらいだったんですが、いやー、この3つに次いで五指に入るくらいのオーケストラだったのですね~。素晴らしい体験をしてしまいました。

ショア氏もQ&Aで毎日のように「このような素晴らしいオーケストラと共演できて・・・」と言ってました。久々にショア自身が指揮を取ったのもクリーブランドだから、というのがあったかもしれませんね。

結構若いメンバーも多かったので、青猫さんがお聞きになった時とは入れ替わっているかもしれませんが、管楽器のトップの皆さんは同じかも。トランペットに感動しましたよ~。

これを聴いてしまうと、中途半端なオケでは聴けなくなってしまうかも(汗)今日も7/20にサン・ディエゴ交響楽団がショアの指揮でやると書いてありましたが、微妙だな~。もっといいオケでやらないかしら(笑)



ショアの指揮は一見の価値はありますよ(笑)一昨年の東京公演ではなぜか大人しめだったのですが。

日本でもいいオケで見たいですよねえ。どこかのオーケストラが招致してくれないですかねえ。

宮崎アニメのサントラをやってる新日本フィルとか、ヨハン・デ・メイの交響曲の日本初演をやった名古屋フィルとかどうかなーと思うのですが、ダメですかねえ。
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