ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

再びサムのこと

2004年03月11日 | 旧指輪日記
数日前に映画のサムについて総括したばかりなのですが、やはりまだ総括には早かったようで(汗)
映画全体についての気持ちはだいた固まって来たようなのですが、サムに関してはまだ揺り戻しがあるというか(汗)しばらくは行ったり来たり、になりそうです。
まあ、TTTの時のように、「納得できない! 許せない!」というほどではないのですが。映画はこうなんだよな、とある程度納得はしつつも、ちょっと残念なんだよなあ、という感じでしょうか。

今回観て、指輪を棄てた後にフロドと話す場面、やっぱダメだな~と思ってしまいました。ロージーのことを思い出すのはいいんですが、「結婚したかったよー」と絶望して泣いているのはちょっとやっぱり・・・ですね。
ここのサム、オスギリアスの長台詞のサムとも矛盾しているように思います。「この世には命をかけて守る価値のあるものがある」と言っていたあの台詞、結局のところ口先だけだったんかいな、と思えてもしまいます・・・あそこはロージーやホビット庄を守ることができて、そして何よりフロドが元に戻れて、幸せそうなサムでいて欲しかったのです。
サムがそんななので、フロドの「お前がいてくれて良かった」という台詞の意味合いも変わってしまったのも残念です。どんな暗い状況でも希望を失わずにいたサム、そのサムの素朴な力がフロドの心を明るくしてくれて、そのために「お前がいてくれて良かった」だったはずなのに・・・
救いなのは、FotRラストで一度この台詞言っていて、その時は原作どおりの意味合いで使われていた、ということでしょうか。
他の場面でも、サムのこういう原作準拠な部分が描かれているところはあって、そういうところはすごい好きなんですよね。
RotKでは冒頭のレンバスの話をする場面、サムが「帰りの分です」と言うところは大好きです。いつもいきなりここから泣いてしまうんですよね(笑)まあ、ここがいいのは、フロドの表情なんですけどね。音楽もここ大好きです!
この場面、TTT SEEのエルフのロープの場面とかなりかぶりますが(汗)でもあの場面も大好きです。
映画のサム、色々考えてみると、どうも整合性に欠ける部分が見えて来たりします。やはり原作と変えてしまうと、矛盾する部分が出て来てしまうのでしょうね。なら最初から変えなければいいのに、とか思ってしまうのですが(汗)

コメント
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