ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

レンバス事件(笑)について。

2004年03月04日 | 旧指輪日記
4回目にかなり映画寄りにふっきった見方ができるようになったのには、「レンバス事件」(汗)をいい方向に解釈できるようになったというのが大きいです。(何度も言ってますが(汗)BBSで教えてくださった皆さんありがとうございました!)
あの場面、フロドは指輪を取られたくなくてサムを帰した、という風に見えてしまうのですが、よーくイライジャ・ウッドの演技を見て、そして英語の台詞を聞いていると、そうではないのでは、とも思えます。
「指輪を預かりましょう」と言ったサムの言葉にフロドが動揺したのは、ボロミアのことを思い出したからではないでしょうか。指輪に誘惑され、人格が変わってしまったボロミアのことを。そして、「指輪は一人一人仲間を滅ぼして行く」というガラドリエルの言葉を。それを怖れたからこそ、FotRラストでフロドは一人で旅立とうとしたのですよね。
英語ではサムに「You can't help me」と言い、間をおいて「I'm sorry」があって、その後に「go home」の台詞があったと思うのですが、この「お前は(もう)僕を助けられない」という言葉が、その説?を裏付けられるように思いました。その後の「I'm sorry」も、本当にサムに「ここまで来てくれたのにすまない」という気持ちの言葉なのかもしれません。
このあたり、吹き替えはもう問題外なのですが(汗)字幕も上手く訳していなかったと思います。翻訳って解釈によるんだなあと実感。
その前、フロドがゴラムのことを「彼を追い払う気はない」という場面も、単にフロドがゴラムに騙されているのではないと思いました。サムに、「道案内が必要だ」「お前の助けも必要なんだ」と説くフロドからは、「騙されて信じている」というよりも、信じようとしているのだとも思えました。原作のように。そして、サムへの信頼は変わらないのだとも。
しかし、もしそういう意図だとしたら、なんでああいう紛らわしい演出にしたのかということなんですが・・・。滅びの亀裂でのフロドとゴラムの格闘?について、「指輪を取り戻そうとしているのか棄てようとしているのかわからないように」やったというPJのインタビューを読んで、なんかPJってそういう演出が好きなのかも、と思いました。そして多分イライジャ・ウッドも・・・(大汗)
そんなことを考えていると、「なんでそんな演出にしなきゃいけないの?」という疑問が湧いて来てしまうので、この辺にしときます~(汗)

コメント
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