ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

「モーツァルト!」

2002年10月17日 | ミュージカル・演劇
日生劇場で話題の「モーツァルト!」を初観劇。モーツァルト役は井上芳雄くんでした。(今回井上くんでしかチケット取っておりません・・・)
さて、「エリザベート」コンビの作品、演出も小池修一郎、ということで、前評判も高かったこの作品ですが、ウイーンで観た人の「エリザベートを期待していると裏切られる」という話を聞いていたりしたので、あまり期待しないで観劇にのぞみました。
1幕を観終わった感想・・・「まだこれを3回も観なきゃならんのか・・・」(日生2回、帝劇2回分チケット取っている)
というくらいつまらなかったのです・・・
まあ、2幕は1幕よりは面白かったですが。
最終的には、「もう一度よく観てみてもいいかな」という感想に落ち着きました。
ただし、チケットはじめから1枚しか取ってなかったら、二度行こうとは思わないでしょう。
後から中川くんの回も行こうかと妹と話していたのですが、私は行かないでいいや、と今の段階では思っています。

さて、何がそんなにつまらなかったのか・・・(汗)
まず音楽ですが、曲はかなりいいです。モーツァルトのミュージカルを、モーツァルトの曲を使わずにロック調でやるというのはいかがなものか、と事前には思いましたが、これは思った以上に違和感がなく、良かったと思います。時々流れるモーツァルトの曲も違和感なく溶け込んでましたし。
次にストーリーですが、モーツァルトという人物を、自由奔放でピュアな若者という人格と、神童の姿のままの「アマデ」という才能の化身、という二つの姿に分けた発想はとても良いと思いました。
才能と、ピュアすぎる自分自身のギャップに苦しむモーツァルト、モーツァルトの才能ゆえに彼に愛憎を抱く父と姉、モーツァルトの人格は憎みながらも才能に惹かれてやまないコロレード大司教、そして才能抜きのモーツァルト自身に惹かれながらも、モーツァルトの才能を理解することができずに苦しむ妻コンスタンツェ・・・
これらの設定はすごくよくできてるなあと思いましたし、それらが集約されて来るラスト近くはなかなか見ごたえがありました。だからこそ「また観てみようかな」と思えたわけですが・・・
では、何がいけないのか(汗)
おそらく、1幕のとりとめのなさかもしれませんね・・・エピソードがとりとめもなく積み上げられて、ちょっとせわしない感じで・・・
シカネーダーやウェーバー一家の馬鹿騒ぎも、ああいう派手なシーンも必要なのかもしれませんが、私はいらないなあ、と思ったのですが・・・
私は「エリザベート」も100%好きではなかったのですが、この「モーツァルト!」では「エリザベート」の好きでない部分がクローズアップされている感じがしました。だからダメなのかな・・・
まあ、また何回も観たら印象変わるかもしれませんけれど。

役者さんですが、主演の井上芳雄くんは最後の方の精神のバランスを崩して行く演技が素晴らしかったです。もう本物の役者さんだなあ、なんて思いました。(失礼な言い方かもしれませんが)
姉ナンネル役の高橋由美子さんもとても良かったです。もともと好きなんで、贔屓目もあるかもしれませんが(笑)
松たか子さんのコンスタンツェは・・・うーん、なんとなくとらえどころがない感じがしました。歌も演技も水準には達しているのですが、何かが足りない感じが・・・「ラ・マンチャの男」を見た時にも思いましたが・・・(アルドンサ役は未見ですが)
それから、山口祐一郎さんのコロレード大司教は・・・・・・(汗)
怖い!!
夢に出てきそうです・・・・・・
あの、トイレシーンには一体何の意味があるのでしょうか・・・・・・
あ、それから、オープニングがいきなり大谷美智浩さんから始まって、ちょっとびっくりアンド嬉しかったです。いきなりタイトルを叫ぶ役なんて、ちょっとオイシイですよ(笑)出番は少ないですけど。

てな感じが第一回目の感想です。
さて、第二回目以降この感想は変わるでしょうか? 変わったらきっと日記に書くでしょう(笑)
コメント
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