ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

太平洋序曲

2002年10月16日 | ミュージカル・演劇
11日からやっている新国立劇場での「太平洋序曲」を観て来ました。
N.Y.まで行ったので、すっかり何回も観ているつもりなっていましたが、実はこの日でまだ3回目でした。
初演の時は、こんなに良いとは思わず、後ろの方の日程で1回分しかチケット取らなかったもので。
今回はあの手この手を使って、全部で3回観に行くことになってます♪
余談ですが、井上芳雄くんが観に来ていました。最近客席で遭遇する確率が高いです(笑)
そして客席と言えば、どこぞの男子高校生の団体が来ていました。茶髪、金髪がゾロゾロいて、(ドレッドの子までいた・・・)一見派手な子たちでしたが、意外にマナーは良く、うるさくて邪魔ということはありませんでした。
でも、ノリは悪かったですけどね・・・。ぐっすり眠っていて、休憩になっても気付かずに寝ている子がいたのは笑いました(笑)
学生時代に私もやったことありますが、気が付いたら休み時間だったってやつ・・・(笑)

さて肝心の舞台の方です。
実は出演者のHPなどでも、アメリカ人にくらべて日本人の反応が大人しくて戸惑い気味だというようなことが書いてあったのですが・・・確かに日本の観客は静かです。
この日は男子高校生の団体くんたちのおかげもあって、実に静か・・・。
私自身、アメリカでの大盛況の公演を見て来たので、出演者の戸惑いも分かるように思いました。
そういうのを知っているリピーターらしき人たちが、盛り上げようとしてか一生懸命笑ったり、拍手したりしていたのも、なんだか悲しかったなあ・・・。
でも、日本の観客、確かに反応は大人しいですが、別に面白くないと思っているわけではないと思うのです。奇しくもURUGOMEのライヴレポートでも同じようなこと書きましたが。
アメリカ人は、とにかく楽しいのが好きなので、ちょっとでも面白ければゲラゲラ笑います。ブロードウェイで他のミュージカルを見ていても思いました。
でも、しみじみと胸に染みるようなシーンをじっくり味わったりしてるのかなあ、という疑問はあります。レミゼやRENTを見ていた時、私が涙でぐちゃぐちゃになっているのに、周りのアメリカ人で泣いてる人は一人もいませんでした。
日本の観客も、大人しくても、ちゃんと観るところは観てます。カーテンコールの拍手はものすごく正直です。良ければいつまでも拍手してるし、つまらなければすぐに拍手は消えるし。出演者が出てくる時も、「有名な人」よりも「その日一番良かった人」の時に一番大きい拍手がちゃんと来ます。みんなちゃんと見てるんですよ。
というわけで、無理に盛り上げる必要はないと思うし、出演者の皆さんにも気にせずに、日本人向けの良い舞台を演じていただきたいと思うのでした。

実は今回初めて後ろの方で見たので、花道が良く見えて面白かったです。劇場空間全体が使われていて、なるほど小劇場での公演なんだなあ、と改めて思いました。大劇場でも意外に違和感はなかったのですが。
演技の細かいところも、日本向けにアレンジされていたように思いました。ギャグの間の取り方とか。
今回一番新鮮?だったのは、「ウェルカム・トゥ・神奈川」かな(笑)女将が一人だけ男が女装している村上勘二郎さん演じる女郎をかなり激しくどついていて、新鮮で笑えました(笑)
しかし、何よりもインパクトがあったのは、やはり音楽でしょうか。3ケ月ぶりに聴く音楽に心が震えました。「木の上に誰かが」では思わず涙が出てしまいました。
他にも、細かいところで色々気が付いたとろなどもあったのですが、今はとにかくもう一回観たい! という気持ちでいっぱいです(笑)あと2回も見られるのが幸せ・・・
コメント
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