ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

キャラメルボックス公演・忍足亜希子さんに釘付け!

2002年08月29日 | ミュージカル・演劇
キャラメルボックス公演「嵐になるまで待って」を見てきました。
キャラメルは友達が上川隆也のブレイク前から観に行っていて、私がよくミュージカルを見に行くようになった数年前から、一緒に連れて行ってもらうようになりました。
正直、あまりにもストレートに甘すぎるストーリーには共感できないこともあるのですが(汗)話が気に入らない時でも、ギャグは絶対笑えるので(笑)お金払って行くだけの価値はあるということで、友達が行く時には必ずくっついて行ってます。
ちなみに篠田剛さん、中村亮子さんがちょっとお気に入りの役者さんです。中村恵子さんもちょっと気になってます。前回の女子高生役で・・・(笑)

さて、今回は劇中に耳の聞こえない女性が出て来るのですが、その役を実際に耳が聞こえない女優さんである忍足亜希子さんが演じるということで、ちょっといつもよりもかなり期待していました。
さて忍足亜希子さん登場・・・美しい!!!
正直言ってキャラメルにはものすごく美人、という女優さんはいないので(汗)すごく新鮮でした(大汗)
今回のストーリーは私は全く知らなかったのですが、忍足さんの役の出番は思ったほどは多くありませんでした。でも、役柄としては重要ですし、最初と最後を絞める重要な役でした。
今までの公演を見ていないので、実際のところはわかりませんが、あの役を普通の役者さんが演じていたら、「耳が聞こえない」という設定にする必要あったのかなあ、と思っていたかもしれません。(ストーリーの必然性としては、まああるんですが)でも、忍足亜希子さんが演じていることで、なんというか、すごく自然でした。必然性がどうとかでなく、「ああ、この人は耳が聞こえない人なんだな」とごく自然に思えたというか。
一番の圧巻は、弟の死に声を上げて泣くシーンですね。このシーンで初めて声を出すわけなんですが・・・胸をつかれる泣き声でした。思わずじわっと来てしまいましたもん。この作品の最大の謎、「人は傘で腹を刺して死ねるのだろうか」という疑問もとりあえず置いといて(笑)とにかく「雪絵」の悲しみに共感できたのですから・・・
良い女優さんなんだな、ということがよく分かりました。今後も注目したいですね。
演出面でも、手話を使うドラマでは常套手段なのかもしれませんが、嵐の音で声が全く聞こえない状況で手話で言い合いをするシーンが美しかったですね。舞台の後ろの方で他の出演者たちが揃って手話で語っているのも・・・
舞台装置もいつもとても美しいのですが、今回はガラスが割れて外の音が入って来るとか、嵐で木の枝が揺れたり窓がバタバタ開いたりとか(それで窓がいっぱいあったんだ、と納得)すごく効果的に使われていましたね。
あと、ちょっとびっくりしたのが、主人公がアニメの声優のオーディションを受けに行くのですが、その作品が「ナルニア国ものがたり」だったことでした。私はまだ読んでいない話だったのですが、台詞で「アスラン、アスラン」なんて聞いていたらなんだかじわーっと来てしまいました。早く読まなければ(笑)
コメント
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