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ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ホビットサントラ情報など

2012年11月17日 | 指輪物語&トールキン
情報過多でブログ更新に手が回らない状態です(汗)いよいよ公開が近いんだなあと実感しますね。

さて、前回の記事でサントラ試聴ができないと騒いでいたら、なんとこちらで通常版が全曲試聴できるようになりました!
このリンクはEmpire Magazineの記事ですが、ここに埋め込まれいてるのは欧州の発売レーベルのDECCAの公式なんだそうです。DECCAってクラシックのイメージしかありませんでしたが、サントラも出してるんですね。そう言えば日本もユニバーサルミュージッククラシックからの発売でした。
ただこの試聴、著作権の関係で、全トラックがつながっていてトラックごとに飛べず、早送りも巻き戻しも一時停止もできないという・・・一度止めたら最初からやりなおしです(汗)
とは言え、全曲聴けるのはありがたいですねえ。
実はYouTubeにも出ているので、そちらの方が一時停止も早送りも巻き戻しもできますので、リンクは貼りませんが探してみてください。
色々と書きたいことはあるのですが、時間もないですし・・・なんとかまとめて映画公開までには指輪サイトの方にupできればと思っています。

この他、こちらでThe Adventure Beginsが全曲聴けます。
こちらではニール・フィンが歌うSong of Lonely Mountainが聴けます。
米amazonでは全曲が30秒ずつ聴けます。

ホビットサントラ、iTunesでも販売があるようですね。なぜか今のところスペシャルエディションの方だけですが・・・
実はイギリスだとiTunesやamazonのダウンロード販売は、通常版は12月10日発売のようです。世界で一番早い発売ということになりますかね。映画の公開が1日早いからですかねえ。
海外からのダウンロードには色々と裏技が必要なようですが、一時は真剣にiTunesのUKストアから買おうかと思ってました。全曲試聴のおかげで1日待つ気になって来ましたが。
来年もこんなことがないとも限らないし、また全曲試聴があるとも限らないし、もし夏に予定どおりイギリス行くならiTunesカード買って来ようかな・・・
まあ発売日がこんなに公開直前でなければそこまでしなくてもいいんですけどね。

それから、ホビットサントラの話ではありませんが、TORnに10月にパリで行われたFotRサントラ生演奏上映のレポートが出ています。いくつか動画が上がっているんですが、いいんですかねこれ・・・(汗)
演奏は21st Centuty Orchestraのはずですが、音響のせいなのかなんか演奏が素晴らしいですね。CDよりいい気がする・・・
そして、Kaitlyn LuskさんのMay It Beを初めて聴いてちょっと感動しました。なかなか良いですねー。サントラ生演奏上映、いつか観てみたいです・・・

というわけで、公開が近づいて、いよいよ色々盛り上がってきたなあという感じですね!
公開も楽しみですが、もうちょっとサントラ聴きこむ時間が欲しいなあという気もします(汗)

ホビットサントラ試聴でネタバレ予想!

2012年11月09日 | 指輪物語&トールキン
昨日、ホビット公式サイトでサントラ2曲目Old Friendsが丸々1曲聴けたのですが、今日は聴けなくなってますねえ。なんでだろう。
Youtubeにアップされてる音源もありますので、まだ聴いてない方は探してみてください。
そして、やはり昨日こちらでなんとサントラ全曲が60秒ずつ試聴できたのですが・・・もう聴けなくなってますねー残念。
Radagast the Brownは引き続きこちらで聴けますが。

で、Old Friendsはじめ色々サントラを聴いたのですが、なんだか思った以上にLotRと同じフレーズが出てきてました。単にテーマやモチーフを使うだけでなく、明らかにLotRというかFotRで出て来たのと同じフレーズを意識して使ってるんですよね。(もちろん新録だし、微妙にリズムが違ったり使ってる楽器が違ったりしているあたりが芸が細かい!)

というわけで、いきなりですがホビットサントラから映画の場面予想してみよう、を行ってみます! 時間があれば公開前に指輪サイトの方にupしたかったのですが、サントラ発売から公開まで3日(実質2日・・・)しかないので今回はそれできないと思うので。
映画本編のネタバレの可能性もありますので、気になる方はスルーしてくださいませ。まあ予想なんで全然違うかもしれないですけど(汗)

まずは丸々1曲聴けたOld Friendsから。
最初はホビット庄のテーマながら、これはFotRのホビット庄の場面というよりは、裂け谷でビルボとフロドが話している場面のフレーズに近いですね。ビルボとフロドがホビット庄のことを話しているシーン・・・
プロローグはどうやらビルボとフロドの会話で始まるようですが、その続きでビルボが話している場面から60年前のホビット庄の場面に変わるのかな~なんて予想してみますがどうですかねー。
そして今度はFotR冒頭のホビット庄の場面、それもガンダルフとフロドがホビット庄に入ってホビットたちの様子が映し出されるあたりとほぼ同じですね。この辺はのどかなホビット庄の場面ですかねー。
そして曲調が短調になり、FotRでガンダルフが袋小路屋敷に入って行ってはなれ山の地図を見る場面の直前までとほぼ同じフレーズに・・・。だんだん曲調が怪しくなるあたり、ガンダルフ登場ってところでしょうか?
そして再び曲調が明るくなり、(このあたりFotRではガンダルフが子ども達に花火をせがまれるあたりですね)最後はパーティーの前の、ビルボとガンダルフがパイプ草を吸ってた場面と同じフレーズに。これ、ビルボが玄関の前でパイプ草吸ってる場面ですかねえ?
そしてまたホビット庄のモチーフが短調になって現れるあたりは、いよいよビルボがガンダルフと接触してガンダルフのことを怪しんでいる場面ですかね?
そしてここでなぜかRadagast the Brownの冒頭に出てきたちょっとサティっぽいフレーズが・・・ここでラダガストが登場するはずはないと思うので、これイスタリのテーマとかですかね? それとも灰色のガンダルフのテーマ?(LotRでは白になって以降は白の乗り手のテーマとかあるんですが、灰色時代はなかったんですよね)
となると、ここでガンダルフが名乗るのかなー。
そしてこのあとになんとFotRのビルボのパーティーでドラゴンの花火が出てくる場面の最初のフレーズが流れるのですが・・・これ、ビルボが子どもの頃に見たガンダルフの花火を思い出す場面かなーなんて。
このあと再びFotRでガンダルフがはなれ山の地図を観る直前までのフレーズが出てきて、今度ははなれ山の地図を見る場面のフレーズまで行きます。ここはガンダルフが冒険に行く人を探しているって言うところかな? そうすると、はなれ山の地図の場面に出てきたフレーズは実ははなれ山のモチーフだったりとか???
このあたり、FotRでは1回出てきただけだったのですが、まさかホビットでモチーフとして繰り返し使われるとは・・・! 花火の場面もですけど。やるなあショアさん・・・
LotRに出てきたフレーズを繰り返してるわけですが、もし時系列順にホビットから見てLotRを見た場合は、ホビットのフレーズが繰り返されているように聞こえるって仕掛けですよね。いやー手が込んでますねー!
あと、タイトルのOld Friendsが複数形なのってなんなんでしょうね???

以下、60秒試聴から覚えている曲について書いてみます。
disc1-4.Blunt the Knives
わー、ドワーフたちがビルボをからかって歌うあの歌が! というだけでも感動ですが、この曲、RotKでメリピピが歌ってた緑竜館の歌と同じでした!
原作だと、Misty Mountainで歌っているドワーフの歌が、LotRの堀窪でメリピピが歌う歌と同じ節回し、ということになってますが、堀窪の旅立ちの歌がない分ここで同じメロディを使ったのかな。また心憎いことをしますね~
ちなみにこの曲はショアさんではなくてPlan9の作曲のはずです。

disc1-7.The Adventures Begins
びっくりしたのは、FotRで出てきたA Short cut to Mashroomsに出てきたフレーズが使われてますね! メリピピに巻き込まれてフロドとサムもマゴットさんから逃げる場面・・・これはやっぱりビルボか慌てて緑竜館に走っていく場面ですかねえ。

dics2-1.The Hidden Valley
絶対出てくると思った裂け谷のテーマですが、実際に流れるとなんかちょっとじーんとしてしまいました・・・

dics2-8.Riddles in the Dark
ゴラムのテーマでしたねー。やっぱスメアゴルではないんだなあ。もしかしたらスメアゴルのテーマも出てくるかもしれませんが。

dics2-10.Out of the Flying-Pan
自然のテーマが・・・これ鷲たち登場の場面だと思うけど、RotKの黒門前で出てきた時は蛾が先導してたから使ったのかと思ってたんですが、鷲だけでも使うんですねー。というかまさか蛾が出てこないだろうな・・・(汗)

dics2-12.Song of the Lonely Mountain
初の男性による主題歌は、やはりMisty Mountainのメロディを使った曲でした。アレンジ結構カッコイイような。これショアさんじゃなくてニール・フィンさんあたりがアレンジしてるのかな?

あと、どの曲だったか定かではないんですが、ロスロリアンのテーマも出てきてましたねー。確かThe White Councilではなかったような・・・
それから、RotKで出てきた、サウロンのテーマの変奏のオークのテーマ(主にゴズモグの場面に出てきてた)があちこちに出てましたね。
LotRに出てきたテーマが使われていない曲もカッコよかったです。A Thunder Battleとかカッコよかった記憶が。
そんな中でもやっぱりRadagast the Brownはかなり異色なような・・・
スペシャルエディションのボーナストラックも、ちょっと毛色の違った曲が多くて面白かった・・・ような気がします(汗)

というわけで、ますます発売が楽しみになりました! というか、いよいよ公開するんだなあ・・・という実感が湧いて来ましたね~!

ホビットサントラ情報

2012年11月06日 | 指輪物語&トールキン



ホビットのサントラですが、その後通常版デラックス版が発売されることがわかりました。なんと通常版もデラックス版も2枚組みなんですが、デラックス版の方が曲数も多く、何曲かは長いバージョンが収録されているようです。
曲目はDoug Adams氏のブログなどで見られます。
この曲目で、映画がどのへんまでなのかわかりますね~。
今、逆転現象でデラックス版の方が安いという・・・どうなってるんだろ。

11.8追記上記の通常版のリンク先は欧州版だと教えていただきました。from USって書いてあるのに~
もっと安いUS版の通常版はこちらです。

通常版の国内版も当初1日遅い12月12日発売で出てたんですが、amazonだと予約まだできないように変わってますね。なんでだろ・・・
デラックス版の国内版は出ないのかなあ・・・
今、どうやったら一番早くサントラ聴けるかなと模索中。国内版をCD屋で予約して発売日前日にゲットするのが一番早いかなあとか思うのですが・・・US版のダウンロード版とかあれば一番早いんでしょうけど。
というわけで、今のところデラックス版を密林で予約して、国内版は近々CD屋に予約しに行こうかと思ってます。どっちが早く手に入るかな。(結局どちらも11日の夜になりそうな気がしますが・・・)

あと、なんとこちらでサントラ化からRadagast the Brownの通常版が丸々1曲試聴できます! もう既にYoutubeとかでも散々出回ってますが。
最初弦から入って(なんかちょっとサティっぽいメロディな気が)、少年コーラスが入って、ああLotRっぽいなあ、と思ったのも束の間、突如LotRにはなかったようなフィドル?と打楽器の激しいリズムのフレーズに。これどうやらラダガストのテーマ(モチーフ)のようですが。
少年コーラスの入り方も今までにない感じで、(なんかちょっとおとぎ話っぽい雰囲気があるような・・・)ショアさんのサントラがますます進化してるのを感じさせます。これは他の曲も楽しみだ~
あ、予告第二弾のサントラはやはりショアさんではなかったそうで。やっぱりなんか地味でしたもんね。もしかしたらショアさんかなーとか思ってしまってたのですが、これを聴くともう全然違ったなーと(汗)他の曲も今から楽しみです。
しかし、試聴でこの曲ってなかなか上手いなあと。とりあえずこれ聴いても映画のネタバレには全然なりませんねー。どんなシーンなんだかさっぱり予想つかない(笑)ラダガスト原作に出てきませんから予想のしようがないというか。
曲のタイトル見てると、予告第一弾で使われた歌の他にもドワーフたちが歌う曲があるみたいですね~。このあたりもLotRとは違った雰囲気で楽しみです。
そんな中お馴染みのテーマも出てくるんだろうな、どう融合させるんだろう、というのも興味津々です。
あ、主題歌が初めて男性ですね。このあたりもLotRと雰囲気が違ってるところでしょうか。
あとは発売日がもうちょっと早かったら・・・と思いますが、映画の公開が同時なんだから文句は言えないですねー。
とにかく楽しみです!

ホビットサントラ発売日

2012年09月30日 | 指輪物語&トールキン
ホビット映画のサントラ、発売日が12月11日になったようですね。公式サイト等にはまだ出ていませんが、米amazonに12月11日発売で出ているそうです。
まだUS版しか出ていませんが、国内版も出ますよね、きっと。発売日一緒かな・・・
発売日は今後動く可能性もあるかもしれないですよね。(ってもっと早くならないかなと期待している(汗))
LotRの時は、12月中旬公開でサントラは11月末とか12月頭くらいに出てたと思うので・・・せめてそのくらいに出てくれないかなあと。
LotRは日本では公開が3ヶ月遅れだったので、先にサントラを聴き込みまくってネタバレ場面予想なんてやってたものですが、3日前ではそれはできないかなあと・・・いや楽しかったので、ネタバレ場面予想。発売日早まってくれないかなあ。
そして、店頭で買うのとどっちが早いかなとか今から考えてしまったりして。
何はともあれ、早く聴きたいですね~! 予告で出てきたドワーフの歌のフルバージョン聴きたいですねえ。

ホビット予告第二弾

2012年09月25日 | 指輪物語&トールキン
ホビットの予告第二弾が出ましたね!




なんと劇場で公開されるこのバージョンの他、ラストが違う4つのパターンの予告編が公式サイトで観られます。どうもうちのPCだと固まってしまってなかなか観られないんですが。
どのバージョンも本編観たくなってワクワクしてしまいますね。
ただ、最後の部分、ドワーフ編以外は全部サントラがホビット庄のテーマなので、ガンダルフ編、ビルボ編はいいんですけど、スティング編、ゴラム編はちょっと合わないような・・・もうちょっとサントラにも気を配って欲しかったなあ。

第一弾の予告はやや暗い重厚なトーンだった印象でしたが(とにかくドワーフの歌に興奮してましたね(笑))、今回はにぎやかな感じですね。ドワーフ13人がわいわいやってるのが嬉しかったですね。
正直、イケメンドワーフ数名にどうも馴染めないでいたんですが、13人揃ってると意外と違和感ないですね(笑)
なんかこうやって13人でわいわいやってると、「ああ、ドワーフたちだなあ」って嬉しくなってしまいます。私は「ホビット」の、自分勝手なドワーフたちに振り回されるビルボ、という前半のシチュエーションが大好きなので。(その前半から一気に壮大に展開して行く後半もまた好きなんですが、それも前半とのギャップあってこそですからねー)
イケメンドワーフ代表のフィーリとキーリですが、ちゃんと玄関のところでにこにこ笑いながらAt your serviceって言いながら揃ってペコっとお辞儀なんかしてくれると、意外なくらい原作どおりのドワーフって感じがして、ちょっとキュンとしてしまいました(笑)いやかわいいじゃない、と(笑)
トーリンもちょっとカッコよすぎで違和感あったんですが、なんか意外と原作っぽいかも。尊大で偉そうな感じが出てました。私としてはトーリンは頑固爺さんであって欲しかったけど、これはこれでありかも、と思えてきました。
・・・この映画のトーリンも袋小路屋敷の玄関でボンブールにつぶされたりするのかな・・・(汗)(←観たい(笑))
バーリンと頭突きで挨拶なワイルドなドワーリンもいいな~
あと、グローインがギムリとよく似ていてまたキュンとしてしまう・・・(笑)
この予告とはまた別の画像で観ましたが、オインとグローインの兄弟二人揃ったビジュアルが良いですねえ。鬚の編み方がお揃いで。
袋小路屋敷で騒ぐドワーフたち、わらわらと戦ったり走ったりのにぎやかなドワーフたちを観てたら、本当に嬉しくなってしまいました。
というわけで、5つのバージョンの予告ですが、私はやっぱり普通に劇場で使われるドワーフバージョンが一番好きだなあ。
あと、ラダガスト! 思った以上にひなびた?おじいちゃんな感じでしたが、動物かわいがってる感じが出ていて良かったですね。
うさぎそりはちょっと虐待っぽい気がしましたが・・・(汗)あんな小さいウサギに橇引かせるなんて!
ハリネズミをいじってる姿もかわいい~と思いましたが、よく観るとあのハリネズミ苦しんでるのかな・・・
はなれ山の地図がLotRで出てきた時よりも新しかったりとかするのも嬉しいし。なんかエルロンドとゴラムも若返っているらしいですが、指輪を失ったゴラムが老けるのはともかく、エルロンドはかわらなくていいのでは・・・?
そして、マーティン・フリーマンのビルボが見事にビルボそのものですね~!
先に画像で観ちゃってたんですが、置手紙持って(映画だともしかすると旅の契約書かも)走ってくビルボとか、もう原作そのものというか、原作から飛び出したようで、やっぱりキュンとしてしまいました(笑)
原作と違う場面では、ガンダルフのガラドリエルとの会話が良かったですね。なんで小さい人なのか、と問われ、「Maybe it is because I'm afraid, and he gives courage me.」(自分で全部聴き取れたわけではないですけど(汗))って素敵な台詞だなあ。ガンダルフのビルボへの、ホビットへの思いが伝わってきて、これもキュンとしてしまいますね(笑)
サントラは、多分映画オリジナルのでしょうね。8月20日にレコーディング始まったって話なので、もう録ってるでしょうし。(終わったって話は聞かないな・・・1ヶ月くらいじゃ終わらないんだっけ?)
なんかちょっとナルニアっぽいフレーズもあるんだけど・・・(汗)
第一弾のドワーフの歌に比べるとやや地味な感じもしてしまいますが、やっぱりLotRっぽいというかショアさんっぽいというかで、懐かしいような嬉しいような気分になりますね。相変わらずオリジナルのサントラを予告に使うクオリティの高さ(というのかな)がいいですねえ。

で、早速日本語字幕版も出ているんですが・・・



第一弾ほどひどい誤訳はないですが、なんとなく英語で聞いてた興奮をそがれる感じはありますかね・・・
予告なので、短時間で作品を説明しなきゃならないので、意訳が多くなるのはわからないでもないんですけど、色々とニュアンスが失われているのはどうしようもないのかな。
ひとつだけ、ゴラムが「いとしいしとが勝ったら」とか言うのは明らかに誤訳ですよね。ゴラムの台詞どうしても聴き取れないのではっきりと言えないのですが(汗)My Preciousっていうのはいつもの合いの手というか、いとしいしとに呼びかけてるんであって、主語ではないですよね?
At your serviceが「ご別懇に」じゃないのは仕方ないですが、「どうぞよろしく」も結構いいですね。言葉遣いのていねいな感じが出てるかな? その前の「バギンズさん」もいいなあ。
Merry gatharingsが「愉快な連中じゃよ」は、まあいいんですけど、「愉快な集まり」の方がいいのになあ。
奥方の言葉遣いが「なぜ彼なの?」ってのもちょっと・・・口調が砕けすぎですよね・・・
その後の、先に挙げたガンダルフの台詞も、意味は合ってるんだけど、なんとなくニュアンスがなあ。英語で聞いたほうが感動したなあ。Maybeが入るのと入らないのではこんなにニュアンス変わるんだなあと。
トーリンの(あの声トーリンですよね?)ドワーフたちについての「彼らは全て持っている」というのもなんだなあ。あそこはI can ask no more than not(?).というようなことを言ってると思うのですが、「(これだけあれば)これ以上何もいらない」って感じだと思うんですけど・・・
その後のガンダルフの台詞、まあ大まかにはそんな意味でなくもないんですが、これLotRに出てくるWalking Songの一部ですよね。RotK映画でピピンが歌ってたThe Edge of Nightの歌いだしにもあった「Home is behid the world ahead」から来てるんですよね。って私も他所様で訳されているのを見て「あっ」と気がついたんですが(汗)詩そのままではなくて「Home is now behind you, the world is ahead.」って普通の台詞っぽくはなってますが。
元の詩を知ってたらもちろんこういう訳にはならないですよね・・・
まあ原作知らない人にここに気がつけと言っても無理とは思いますが、(知ってても気付かなかった人もここにいるし(汗))せっかく原作のエッセンスを盛り込んで作ってくれてるところを、英語がわからないと伝わらずに終わってしまうのは悲しいなあと思うんですよね・・・
このあたりのことを考えると、やっぱり原作知らない人が訳すのはとても怖いですね。ちゃんとまた田中明子さんの下訳やってくれるでしょうか。(本当は監修してもらいたいところなんだけど)
他の4つのバージョンの字幕版も日本公式サイトに出てます。どうもこれも固まりがちで私はよく観られないんですが(汗)

そんな訳で、新映像にワクワクし、字幕に先行きを心配し・・・という感じになってしまいましたが(汗)字幕に関しては予告だからだった、だといいんですけどねえ。
何にしても、12月の公開に向けて、だんだん盛り上がって来ましたね! 公開まであと3ヶ月切りましたもんね。
・・・そう言えばLotRの時は公開3ヶ月前にはサントラ発売になってたなあ。今回は聴けるの直前なんだろうなあ・・・

One Man Lord of the Rings

2012年09月11日 | 指輪物語&トールキン


何年も前から気になっていて、いつか観たいと思っていたCharles Rossの一人芝居One Man Lord of the Ringsをついに観ることができました!
数年前にネットで知って、その当時にサイトに上がっていた動画がすごく面白かったんですよね。今のもいいんですけど、なんか編集が良かった気が・・・
この舞台、俳優のCharles Rossさんが最初にOne Man Star Warsという、スターウォーズ旧三部作の一人芝居をやって、第二弾としてLotR三部作の一人芝居を始めたというものです。
一時期版権の問題とかで上演してなかったんですが、そのあたりクリアしたのか昨年あたりからかなり本数を重ねるようになってきて、旅行行ける時期と重ならないかな・・・と思ったらついにそのチャンスが。
最初に知ったのは、バーミンガム近郊で8月にやるReturn of the Ringというイベントでやるという話だったんですが、よく記事を見たら「エジンバラの合間に来る」というようなことが書いてあって、もしかしてエジンバラの演劇祭に出るの? と公式サイトというかブログをチェックしたら、7月末にサンノゼでもあるということがわかったという。
エジンバラはOne Man SWと交互上演だったし、アンソニー・ラップのWithout Youもやってたし、イギリス行きたいとこたくさんあるしで、本当はエジンバラに行きたかったのですが、結局日程の都合でサンノゼになりました。
サンノゼは実は何年も前にサッカー観に行ったことがあって、観光的には何にもないところだった印象がありましたが(ウィンチェスターミステリーハウスとかありますけど)、久々に行って、やっぱり結構さびれてる感じだったなあと・・・あんまり人が歩いてなかったですね。ちょっと行くと住宅街が広がってるはずなんですけど。
会場のSan Jose Repertry Theaterは、以前行った時にはあまり記憶になかったんですが、劇場前の広場ははっきり覚えてました。石のオブジェとか。


客席のキャパは600くらい?そんなに大きい劇場ではなかったのですが、客の入りは寂しい感じでしたね・・・真ん中の前の方のブロックはほぼ埋まっていたものの、あとは安い席にぽつぽつと人が入っているくらい・・・
ちょうど1年前にはOne Man SWをやっていて、劇場内のバーがカンティナの酒場仕様になってたらしいですが、今回は特に躍る小馬亭になってたりはしなかったです。チケットの売れ行きが今イチだったからかな・・・
少ないながらもコスプレしてるファンも来てたりしてました。家族で来てるのか、おじいちゃんがセオデン、おばあちゃんがホビット、孫?がアルウェンだったんですが、もう一人のお父さん?が誰なんだかよくわからず・・・もしかしてアラゴルンのつもりだったかも・・・(汗)しかし、セオデンが似合うような年代の人がLotRのコスプレしちゃうあたり、欧米でのLotR人気の歴史を感じますね。

さて、肝心の舞台の内容ですが、いやー楽しかったです! 英語わからないのでどうかなと思ってたんですが、LotR映画を何度も観ているファンならまず問題なく楽しめます。
時々アドリブというか映画の台詞と違うことを言っていて、それがかなり面白かったりするようなんですが、そのあたりが半分以下しかわからなかったのが残念かな・・・映画に詳しくなさそうな人もこのあたりで笑ってました。
映画は2,3回程度しかみていない妹は、あまりついて行けなかったようですが・・・実は私もOne Man SWの動画を観た感じではそんな感じだったんですよね。やっぱり何回も観ていてあらゆるシーンを熟知していないと楽しさが半減するというのはあるかも・・・
FotRが終わった時点で、水を飲みつつ、客席に「LotRもちろん見てるよね」とか「Exetented Ver.見た人」とか聞いて拍手でアンケート?とってましたが、「1作目か2作目しか見てない人」とか「映画見たことない人」とかも数名いて、その人たちには「それはちょっと大変だと思うけど・・・」とか言ってました(笑)
ちなみに「Exetended Ver.を3作続けて一日で見たことある人」に拍手してる人も結構いましたねー。もちろん私もしましたよ(笑)(3作ずっと意識保てたことは一度もないですが・・・)
このかけあいで客席もかなりリラックスして、こういう持って行き方も上手いなあと思いました。

以下これから観る場合は知らない方が笑えるかも、というあたりは白字にしておきます。ってテンプレートが白じゃないと伏字になりませんけど(汗)
一人芝居ですが、登場人物を演じるというよりは(もちろん人物も演じてますけど(汗))映画のシーンそのものを演じるというか再現する感じですね。プロフィールで、子どもの頃スターウォーズごっこで遊んでいたとか書いてありましたが、まさにごっこ遊びの延長に近いものが。それをプロの技術でやるとこうなるよ、という感じでしょうか。
死者の沼地でナズグルが遠ざかっていく様子の表現とか上手かったですねー。
声真似もかなり上手くて、ほとんど全てのキャラクターの声真似できるみたいです。(さすがに女性はあれですけど(笑))特にガンダルフが上手かったなー。
レゴラスとかアラゴルンの声真似もできるのに、あまり声真似でやってなかったですね。レゴラスはむしろナルっぽいキャラで区別してました。これがまたウケてたなあ(笑)欧米人こういうネタ大好きですね。
なぜかデネソールがデコキャラになってましたが・・・それをいうならエル○ンドの方が・・・とちょっと思いましたけど(汗)
あとフロドとサムのゲイネタもよくやってましたね(笑)
FotRでアラゴルンが指輪に呼びかけられる場面で「なんで俺の名前知ってるんだ?」と言っていたのが、黒門前でサウロンに呼びかけられる場面でも繰り返されてたりとかもおかしかったなー。
Charles Rossさん、結構擬音が得意みたいで、オークとかトロルの叫び声とかもよくやってましたが、一番すごかったのは息の音で軍隊の行進の足音を表現してたところでしたね。特に黒門前に東夷がやってくる場面とかほぼ映画と同じでびっくりしました。最初どうやって音出してるのかわからなくて。
足音で大きな音を立てたりとかも巧みでしたね。エントの歩き方とかもそっくりだったし。
そっくりでおお、と思わせるところもあれば、適当すぎで笑わせるところもあり、そのあたりの緩急もお見事でしたね。さすがプロだなあと。
一番笑えたのはガンダルフとサルマンの対決の場面かな(笑)あそこは1回でも観た人なら笑えると思います。
3作を1時間でまとめているので(妹が時計見て計ったところ、きっちりほぼ20分ずつだったそうです)、かなりの場面をはしょっているのですが、そんな中「そこ再現するか!?」というようなチョイスもあって、マニアックに笑えた場面もありました。ピピンがモリアで「お腹すいた」という場面とか、火がついたエントがダムの水で火を消す場面とか。
残念だったのは、Charles Rossさん歌上手いのに、サントラの再現がかなり適当だったことですかね~。マニアならそこまで再現して欲しかったなあ。

とまあそんなわけで、楽しい舞台でした。1時間は短いなあと思いますが、体力を考えたらこれ以上は無理ですよね。
客の入りは寂しめでしたが、大ウケで盛り上がってましたね。
最後はかなりの拍手だったのにアンコールはおろかステージにも出てこなかったのがちょっと残念でしたが・・・疲れてたんですかねえ。
またいつかどこかで見られたらいいなあ、と思いました。今度はOne Man SWにも挑戦してみたいです。

新文芸座LotR連続上映

2012年05月26日 | 指輪物語&トールキン
忘れないうちに書かなきゃ・・・と思いつつ時間が経ってしまい既に記憶があやふやなんですが(汗)
もう毎年恒例と言っていい5月の連休中の新文芸座のLotR SEE連続上映に行ってきました。毎年5月にやっていた気がしたんですが、昨年は8月にやってたんですね。もうすっかり忘れているという・・・
新文芸座の連続上映、一時は補助席が出るほどの盛況振りでしたが、最近入りが少なくなって来たかな、と思っていましたが、今回は当日分は最前列のみと、なかなかの盛況ぶりでした。
かならずしもLotRの熱心なファン、というわけではない人が多いな、と思った時もありましたが、今回はかなりファン率が高かった気がします。そして上映中のマナーがとっても良かったです。どこの映画館もこのくらい静かだといいのになあ。
ご飯モノは、近くのインド料理屋さんで作ったサグーンロールに加えてチャーハンもメニューに入ってました。予約すると休憩時に食べられるシステムも、買おうと思ったら売り切れてる心配もなくていいですね。私は食料持ってきましてたけど。
最近はオールナイトでなく昼上映なので、少しは眠くならなくて助かります。と言ってもなかなか日頃の寝不足が溜まって眠くなってしまうのですが・・・
でも、今回は比較的なんとか起きていられて、長時間意識を失うということはありませんでした。ありがちなファラミア出てこなかったとかエオメル出てこなかったとか、そういうのはなかったです(笑)
FotRが一番眠かったかな・・・TTT、RotKとだんだん目が冴えてきて、RotKはほとんど眠くなりませんでした。オールナイトだとRotKはまず寝てしまうので、こんなに意識はっきりしてる状態で集中してみたのは久々かも(汗)
連続して見ると、エオウィンの物語がいいなあ、と思いますね。最後駆け足で端折られてしまったのが残念ですが。全体としては仕方ないとは思いますけど・・・
長年映画のサムにひっかかって来ましたが、最近ようやく慣れたかも・・・10年もかかってますけど(汗)原作とは違いますが、ああいうサムもありかなと思えるようになりました。ただ、あのサムと比べて「フロドが何もしてない」という風にとられてしまうのは納得行かないですけど・・・
一方で未だに慣れないのはデネソールですねー。サムと違って明らかに原作より貶められてますからね・・・
デネソール自身もそうですが、ガンダルフのデネソールに対する態度がまたひどすぎで。久々に見たらなんか愕然としてしまいました。杖で殴るのはまだしも、ラスディネンでデネソールを火の中に突き飛ばしたのがどうもよくわかりません。ピピンを助けるためったって何も火の中にじゃなくても・・・
そして、自分で突き飛ばしておいて「エクセリオンの息子デネソールが逝ったか」って「あんたがやったんでしょ!」と突っ込んでしまう・・・デネソール、せめて自ら火の中に、という風にはできなかったんでしょうかね。まさかキリスト教的に自殺かまずいからというんじゃないだろうな・・・
ゴラムのレンバス捨て事件でさえ流して見られるようになりましたが、デネソール関係だけは慣れませんね~。
RotK意識がはっきりしていたからか、戴冠式でホビットに皆がひざまずく場面でなんかうるうる来てしまいましたね。久々に・・・この場面で泣けたのは本当に久々で、なんだか初心に帰ったような気がしました。
RotK冒頭の、ピピンを見送るアラゴルンとメリーの場面も好きだなあ。ここは絶対SEEで、という感じですね。
灰色港でのフロドの旅立ちもなんだか素直に泣けました。フロドにお別れを言われている気がしましたね。灰色港の別れは見るたびに悲しくなってしまいます。また最初から映画見ればフロドにもガンダルフにも会えるのに、最後まで観るとその度に彼らがいなくなってしまう、という喪失感を味わうんですよね・・・
そう言えばサムとメリピピが最後まで船を見送ってないのにもいつのまにか慣れましたね・・・
そして、やっぱりサントラがいいなあと。
音楽として独立して成り立っているのに映像にぴったり合っている、というのがすごいなあと。ハワード・ショアは「音楽に合わせて映像が動いているように見えるように作った」と言ってましたが、さすがに音楽に合わせているとは思わないけど(笑)
FotRだと「一行の離散」とか「ホビット庄の社会秩序」あたりがそうですが(「ホビット庄の社会秩序」はサントラ的には劇場版がいいな・・・)、TTT、RotKと進む?につれ、ますますそういう音楽で場面を物語るような曲が増えますね。「黒門不通」とか、Seige of Gondorとか(日本語タイトルなんだっけ・・・)。
圧巻は「王の帰還」ですかねえ。最初映画観る前にサントラ聴いて、どんな場面かだいたいわかってしまってものすごいネタバレだったくらい、音楽で場面を語ってましたね。
「黒門開く」もいいですねえ。久々に聴いたら、ティンホイッスルが出てくるところでグッと来てしまいました。あの場面でティンホイッスルであの明るいメロディというのがすごいなあと。LotRのサントラは単独で聴く方が好きだったりすることもありますが、この曲に関しては断然映像と一緒に聴いた方がいいですね。
ただ、やっぱり生演奏には敵わないなあと。シンフォニー聴きたいなあ・・・サントラ生演奏上映も一度聴いてみたい・・・(いいオケで・・・)「黒門開く」をいいオケの生演奏上映で聴いたらいいだろうなあ。
サントラもFotR、TTT、RotKと進化しているので、ホビットのサントラも期待大ですね~。すでにトレイラーのドワーフの歌だけで感動してますから。
そんな訳で、やっぱり年一回くらいは観るといいな~と。新文芸座さんには今後も続けて行っていただきたいですね。

また字幕が・・・

2012年01月12日 | 指輪物語&トールキン
ホビット映画の予告、ようやく字幕がついて日本でも公開! のようなんですが・・・



なんかこの字幕ひどくないですか・・・!?
LotR三部作で字幕騒動があり、だんだん字幕が改善されたおかげですっかりFotR劇場版の字幕の惨状の記憶が薄れていたんだなあと実感・・・
予告だから仕方ないのかなあ。本編はこんなじゃない・・・ですよね!?
でも、観ていて忘れかけていた字幕(というか翻訳ですね)の恐ろしさを思い出しましたよ。いくら映画本編が原作を大事にして作られていても、翻訳如何で全く違うレベルで台無しになるんだということを・・・
原語だけで理解することができない人間にとっては、翻訳ってものすごく大事なことなんですよね。「そんなに気に入らなければ字幕観なければいいじゃないか」って言った方がいましたが、それができるくらいなら文句言ってないよという・・・

私が違和感を感じたのは、先にご自分で予告編の日本語訳をブログに掲載してくださっている方がいらして、それを読んでいたからでした。(ツイッターでは原語のスクリプトを読んだからみたいな大嘘ついてましたが、日本語訳読んでました・・・スクリプトだけでそんな理解できてたはずないし)
しかし、最初の件は日本語訳読んでなくてもおかしいと思ったはずです。というか原作知ってる人なら誰でも「あれ?」と思いますよね・・・
なんなんですかね、「実はその前にもうひとつの冒険がある」って・・・ビルボ2回冒険してたの??? 初耳なんだけど。
ここは、全く英語が聞き取れてなかった頃から、ああ、ビルボがフロドに「今までの話では全部話してなかった(指輪を手に入れた件で嘘をついていた)」ということを言ってるのね、と思ってましたから・・・
この話は映画には出ていなかったけれどLotRの方で出てきていたエピソードで、原作から取ったエピソードでうれしいなあ、なんて思っていたところに字幕で思いっきり足元すくわれた感じですね・・・
ちなみにここは元のスクリプトによると、「お前はあの冒険について全部話してくれたかと訊いたことがあるけれど、本当のことを言うと全部は話していなかったかもしれない」というような感じですね。どこから出てきたんだ「その前のもうひとつの冒険」・・・

「わしと一緒に冒険の旅へ出発じゃ」は、まあ予告編の意訳としてはありなのかもですが、本当は「一緒に冒険に行く人を探している」って感じですよね。ここも多分原作どおりの台詞で。

次の件はスクリプト見ても私には意味がよくわからないんですが、おおまかにはビルボが冒険に乗り気じゃないところを表しているのでまあいいのかな・・・
実際には「私は(冒険なんかに行って)行方しれずになるわけにはいかないんです。私は袋小路屋敷のバギンズなんですから」って感じかな? 違う風に訳されている方もいるので自信ないですが・・・
でもやっぱり字幕はちょっと違和感ありますかねえ。ここ結構長いので字数の制限ってわけでもないと思うし・・・

ドワーフたちの紹介の件は問題がありようはないんですが(でも「隊長」はやや違和感あるかなー)、ドワーフたちの名前は瀬田訳のままですね。本編でもこのまま行くのかな。トーリン、ビフール、ボフール、ボンブールは原語だとかなり発音が違うんですが・・・特にトーリンは明らかにソーリンて聞こえますよね。この予告編だとよく聞き取れないんですが、ビフール、ボフール、ボンブールはバイファー、ボファー、ボンバーというような発音をしてると思います。(確かトールキンの朗読CDではそうでした)
でもやっぱり瀬田訳どおりの方が馴染みがありますよね。

ドワーフの歌は問題なし・・・というか瀬田訳まんまですよね? 確認してないけど・・・
どうせなら最後まで字幕だして欲しかったな・・・

そしてその後も結構問題なような。トーリンが「危険な旅だ」「生きて帰れないかも」というのが彼ら全員の旅のことを言っているかのようですが、ここの主語はHe=ビルボなんですよね。
原文は「彼の安全は保障できないぞ」「彼の運命にも責任は持てないぞ」という感じですかね。ビルボの話してるのになあ・・・予告的には危険な旅だってわかればいいのかな。うーん。まあ字数の関係で主語入れられなかったということかもしれませんが。
だいたい「生きて帰れないかも」って口調がトーリンとしてはとっても変ですね・・・

次の件はそんなに問題ないかもですが、やっぱり違和感あるなあ。後半はさすがに私でも聞き取れる程度の英語なので・・・
「戻れても全てが変わる」ってのが違和感だなあ。脳内で「戻っても元のお前さんじゃないじゃろう」なんて訳になってたので・・・別に全てが変わるんじゃなくてビルボが変わるんだって言ってるんだけど・・・でもまあそんなに意味違わないからいいのかなあ・・・字数的にもこれが限度なのかもしれないし。

最後のゴラムの「ヤツは何者?」も意味は違わないけど違和感ありますね~。(ここもさすがに聞き取れるので)まあWhatはゴラム的にはWhoなので、「バギンズって何だ?」じゃなくて「バギンズって誰だ?」から「ヤツは何者?」になるのは意味的にはいいのかもしれませんが、ゴラムの口調として「ヤツは何者?」とは言わないもんなあ。
まあさすがに本編ではこういう訳は出てこないと思いますけど・・・いやFotR劇場版のレベルなら充分あり得るか・・・

予告編の字幕なんて時間もなくさっさと済ませなければならないんでしょうから、このくらいの違いは仕方ないのかもしれませんけど・・・まだ映画館に出てくる完成品というわけでもないみたいですし。
でも、字幕なしで観ていた時のワクワク感が字幕がつくことによってかなり下がってしまったことは事実です・・・やっぱり翻訳って大事だなあ・・・英語聞き取れない人にはなおさらに。
何しろ、たかが予告編なのにもうオリジナルのサントラがついてる! すごい! なんて感動してた後ですからねえ・・・なんかあまりにレベルが違うのでがっくり来ちゃいました・・・
本編はこんなじゃないと信じたいですが、FotR劇場版を初めて字幕で見た時の衝撃を思い出してしまって心配になって来てしまいました。ボロミアの「我ら人間」って字幕を観て涙が引っ込んだあの衝撃・・・(大汗)
LotRの時にあれだけ騒ぎになったにもかかわらず、字幕業界?では何もなかったことになっているというのがこちらの一件でもわかったことですし・・・やっぱりどうも信用できないんですよね・・・
ああ、今回も初回は吹き替えで観に行こうかなあ・・・(LotRは3作とも吹き替えから観に行ったんですよね。RotKだけ字幕の方が良かったですが)
でも吹き替え観に行ったら観に行ったでガンダルフの声が違って悲しくなっちゃったりするかもなあ・・・(ガンダルフの吹き替えをやっていた有川博さんが昨年亡くなられたので(悲))
と今からなぜかブルーになってしまいました・・・考えすぎですね(汗)
いや、映画自体にもやや不安があったりとかしたんですよね。トーリンがカッコ良すぎとか鬚が貧弱とか・・・エヴァンジェリン・リリーさんが演じるタウリエルとかどうなのとか・・・大分以前PJが「ビルボのガールフレンドを出す」とかなんとか言ってたのはそのまま立ち消えになってるんだろうかとか・・・
でも、そんなことよりも翻訳が良くないほうがよほどテンション下がるなあ、ということを思い出してしまいましたね・・・
まあ、期待してない方が良かった時により嬉しいかもしれないし。といいつつやっぱり最初は吹き替えで観に行こうかなとか思ってたりして・・・(大汗)

ホビットの予告編!

2011年12月22日 | 指輪物語&トールキン
来年12月公開のホビット映画の予告編がついに解禁になりましたね!



見てみるとやっぱりワクワクしてしまいますねえ・・・
まず注目は、やっぱりサントラでしょう~!
いきなりトーリンが歌いだしたと思ったら、あの袋小路屋敷の集まりでドワーフたちが歌った歌ではないですか!
そしてトーリンのソロからドワーフたちが唱和し、フルオーケストラのメインテーマ(ですよね、予告編でこんな大々的に流れるんですから)に変化していくのがカッコ良くてもうドキドキしました!
公開1年も前なのに、予告編でオリジナルのサントラが流れるなんてなかなかないですよねえ。RotKの予告編でゴンドールのテーマのフルオケバージョンがお披露目された時もびっくりしたけど、音楽の流れから行くと今回の予告編の方が更に良くできてますね。さすが監督が決まらないうちからサントラの準備してただけはありますね(笑)(なぜか音楽だけは最初からハワード・ショアでデフォルトな雰囲気だった(汗))
しかしまさかあの歌が映画のメインテーマになるなんて・・・意外でしたねえ。
LotR三部作では、ハワード・ショアはトールキンの詩につけた歌は作ってないんですよね。フラン・ウォルシュとかプラン9とかビリー・ボイドとかヴィゴ・モーテンセンが作っていて。まあサントラのコーラスの歌詞の元にはトールキンの詩が使われてましたが。
今回ついにハワード・ショアが大々的に?トールキンの詩に曲をつけた、というのがなんか意外というか感慨深いというか・・・ですねえ。LotR三部作との違いも感じます。
そして、ドワーフの歌がメインテーマというのも象徴的だなあと。ビルボが主人公なんですが、ホビットのテーマではなくドワーフなんだなあと・・・
この話はビルボの旅でもありますが、元々はドワーフたちの旅なんですよね。ビルボはドワーフたちの旅に参加する、という感じ。ビルボがドワーフたちと冒険の旅に出るお話なんですよね。このドワーフの歌のテーマは、この映画のビルボの旅の捉え方を象徴しているように思えました。
そして、このメインテーマは、ドワーフたちの中でも特にトーリンをフィーチャーしてるなあとも思います。
先の話の展開を考えると、あの場面でこのテーマが流れたらグッと来るだろうなあとか、この旅が終わったとき、ビルボにとってはトーリンの思い出の旅になるのかなあとか・・・そんなことをついつい考えすぎて妄想してしまいました(笑)
このテーマを作るにあたってはおそらくPJの意見も入っているのだろうと思いますが、PJがドワーフを大事に思ってるんだなあということはよくわかりました。映像を見ていても。なんだかんだと結局監督がPJになって良かったのかな、と思いました。
まあ、ドワーフ大事にしすぎてカッコ良すぎじゃない?というのは気になってますが・・・若すぎるトーリンとか鬚が貧弱すぎるトーリンとか(汗)
それにイケメンドワーフが多いと、なんかギムリがドワーフとしてもごつい方だったみたいで悲しいんですけど・・・苦労して特殊メイクしてたジョン・リス=ディヴィスさんもかわいそう・・・(撮影現場に行ってましたが、あまり特赦メイクなしで楽そうにしてたドワーフたち見てどう思ったことか・・・(汗))
とは言っても、実際に動いている映像をみたらそんなに違和感はありませんでしたね。もうここは腹をくくってPJのお手並み拝見と行くしかないですからねえ。
そう言えば、初めてFotRの予告編を見た時は、派手なシーンが多く、「原作にこんなシーンあった!?」と、かなり改変されているのではないかと心配になったものでした。(それであまり期待せずに公開1ヶ月くらいで観に行ったという・・・)実際見たら思ったよりもずっと原作どおりの展開でしたけど。
今回は、むしろ原作どおりの場面がいくつも観られてワクワク、という感じでしたね。ドワーフの歌はもちろん、皿投げたりする場面もあってワクワクでしたねえ。
LotR三部作の成功があるので、観客ウケを無理に狙わず、好きなように作れているんだろうなあと想像しました。
原作にない場面もいろいろ出てきましたが、むしろワクワクする場面が多かったような。ビルボが折れたる剣を見たりとか。
そう言えば奥方が裂け谷にいてびっくりしまたが、考えてみたら白の会議の開催場所って特に書かれてなかったですよね。裂け谷でもおかしくないというか、裂け谷が一番自然な気がします。地理的にはロリアンからもアイゼンガルドからも遠目ですが・・・
あと、衣装がナイラ・ディクソンさんじゃなくてガッカリしてたんですが、ほとんどLotRと違和感ありませんね。敢えて世界観を合わせてくれたのなら嬉しいです。
とまあそんな感じで、やっぱり実際の映画の映像を観ると燃えますね(笑)1年間楽しみに待とうと思います。
サントラも楽しみ! またサントラ盤聞いてネタバレ場面予想とかやりたいなあ(笑)

コール・ブロックの画集?届きました

2011年09月24日 | 指輪物語&トールキン

コール・ブロックの指輪物語の絵を集めたA Tolkien Tapestryが届きました。当初9/13くらいだったのが19日に届きました。
お届けのお知らせが来た時、メール便ってなってたので、そんなに薄いの?と思ってましたが、実際結構薄くて軽かったです・・・(汗)
薄いにもかかわらず、さらに4分の1以上が解説の章で、いったいどのくらいの絵が収録されてるの?と思いましたが、なるほど、1ページに2枚分入れたりして、結構小さくなってる絵が多かったですね。
まあ、無地の背景に人物2人だけとか、わざわざ1ページ使わなくても、という絵もあるにはあったんですが、もうちょっと大きくてもいいんじゃないの? と思う絵も多かったですね・・・(名刺より一回り小さいくらいのサイズになってたんで)うーん、このお値段ならもうちょっとページ数増やして大きい絵で見たかったなあ。
絵全体の印象としては、FotRが多いな、というところでしょうか。まあ話の長さから行っても順当かもですが・・・
ホビットの絵もありましたね。袋小路屋敷が競売にかけられてる絵とか、カレンダーにも出てましたがビルボとゴクリのなぞなぞの場面とか。
そして水辺村の風景とかサムがガンダルフに耳ひっぱられてるところとか袋小路屋敷での最後の夕食とか堀窪のお風呂の場面とか、なんかのどかな絵が多いのが印象的でした(笑)もちろんナズグルとか出てきて幻想的で怖い絵もあるんですけど。
一番笑ったのは、しだ家のビルがりんごぶつけられる場面とかあったことですね(笑)しかもなぜか1ページ丸ごと掲載(笑)
馳夫さんはカレンダーでも帽子にひげの次元大介みたいなキャラクターで描かれてますが、ブリー村あたりだと口元をマントで隠していてスナフキンっぽい雰囲気が・・・(汗)
最後の憩い館はちょっと親しみやすいコテージ風(笑)
エルロンドの会議は出席者超少ないんですけど・・・エルロンド、ガンダルフ、アラゴルン、ボロミア、レゴラス、グローイン、フロド、ビルボ&覗いてたサムのみ・・・エルロンドは面子見て「これエルロンドだよな・・・」と類推してようやくわかる感じですが(汗)あとビルボがハゲてるんですけど~(汗)
バルログが結構かわいいです(笑)絵が小さいのが残念。
ギムリにつれられてフロドとサムがケレド・ザラムを観に行くなんてマイナーな場面もあったりして。
白になったガンダルフが今までのことを語る場面ではガンダルフの体を霧降山脈と地下に見立てて体の上にそれまでの場面がタペストリーのように描かれていたのが面白かったですね。
アイゼンガルドでメリピピが仲間たちと再会する場面、ガンダルフやセオデンたちの口がにっこり逆への字になってるのもなんかかわいい(笑)
エオウィンが魔王を倒す場面は、3枚もありました。だんだんシンプルにそぎ落とされているのがわかって面白いです。最終的には雪の鬣は省略されてたんですね。(カレンダーの9月がまさにその絵です)というか、エオウィンの影にセオデンがいることにこの本で見て初めて気がつきました・・・(汗)
灰色港の場面はなく、ホビット庄の掃蕩までも行ってなくて、ホビットたちが庄察隊に連行?されている場面が最後でした。
あ、レゴラスとギムリが燦光洞に行くシーンなんて原作にない場面がありましたよ~。戴冠式も結婚式も出てこないのに・・・
登場人物では奥方とかアルウェンが出てきませんでしたね~。まあどうせ美人には描かれないからいいんですけど。(ゴールドべりは出てきたけどやっぱりあまり・・・(汗))
ファラミアもほとんど出てきませんでしたね。ラス・ディネンに運ばれてる場面だけ・・・イシリアン野伏が描かれている場面もありましたが、どれがファラミアだかわかんないし。(基本的にその他大勢のゴンドール人と同じ描かれ方・・・)
そんな訳で、もうちょっと大きい絵だといいな・・・と思うところは多々ありましたが、今まで見る機会がなかったコール・ブロックの絵を見ることができて嬉しかったです。やっぱり面白いです、コール・ブロックの絵は。
イントロダクションの解説も読むと面白いんでしょうが・・・(汗)ちらっと見たら、コール・ブロックが影響を受けた?中世画なんかも載ってました。(これってもしかしてトールキンカレンダーの解説とだぶってる内容かも・・・)The Music of the Lord of the Rings Filmsも読んでないくらいなので(汗)いつか読めるといいなあ・・・