函館発「団塊オヤジの独り言」

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核のゴミ騒動

2020年10月11日 05時08分09秒 | オヤジのつぶやき
長く停滞していた高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)。
その最終処分地選定を巡り、北海道寿都(すっつ)町が10月8日、文献調査への応募を表明して動き出した。
そして泊原発を挟んで、すぐ隣の神恵内(かもえない)村も色めき立って9日に応募を決定した。

いずれも背景にあるのは、急速に進む過疎化への危機感。
人口が減少し産業が衰退する中、最大20億円の交付金に目がくらんだ景色。
ただ、反対派住民は反発を強めており、それぞれの地域内に深い亀裂が走る。

渦中の寿都町長はこう語る・・・。
戦後最大の不況が迫っている今、手を打たないと遅いと、町の経済状況に危機感をあらわにした。
寿都町の人口は約2,900人で65歳以上の高齢化率は4割に上る。
そして20年後には約1,800人にまで減ると予測される。

結果、町の歳入の根幹である住民税など税収の大幅減は必至。
基幹産業である漁業や水産加工業には新型コロナウイルスが追い打ちをかけ、売り上げが一段と落ち込む。
これに対して文献調査を受け入れるだけで交付される20億円は魅力だろうなぁ。

寿都町の年度の町税収の10倍近い金額だそうな。
産業振興投資など町の活性化に向けた貴重な財源となるとする。
でもねぇ、おいしい交付金をゲットしても、核のゴミ放射能は、ゼロになるまで10万年もかかる物騒なシロモノ。

一方、北海道電力泊原発がある泊村に隣接する神恵内村。
原子力と共存共栄の精神を持つ村が調査に協力するのは当然と、地元商工会が煽って流れを作った。
しかし村の実情は、寿都町より厳しいそうな。

ここ数年は毎年30人規模で人口が減り、現在は住民約820人。
過疎地の最先端を激走しており、コンビニもない村。
賛成派の住民は、村の発展のためなら最終処分場の受け入れも選択肢だ!と馬鹿な夢を描いているようだ。

札束で頬を叩かれて、核のゴミを受け入れる感覚が、私には理解できない。
いずれ限界集落を通り越して、消滅町村になるんでしょ?

ところで寿都町は、町長の解職請求(リコール)運動も取り沙汰され・・・。
町長宅への放火事件も発生という物騒な展開・・・ヤバいなぁ。 

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