ウクライナ侵攻で快進撃の予定だったプーチン皇帝。
読みを誤って、大失態を演じ続ける大根役者に変貌中。
しかし、国民を騙くらかす作戦が功を奏し3月末には、支持率が83%に跳ね上がり!
2024年の大統領選に勝利して事実上の「終身大統領」。
そんな夢に道筋をつけたい皇帝は、今のところ筋書き通りの展開とご満悦だとか。
チェチェン紛争、グルジア(現ジョージア)戦争、クリミア併合。
いずれも「有事」に強い指導者を自作自演して来たらしい。
ところでロシアでは、厳しい情報統制が敷かれている。
そして有権者は、ウクライナの「非武装化」「非ナチ化」というプロパガンダを信じている景色。
そんな皇帝の支持基盤は、こんな塩梅らしい。
国家主義を信奉する内務省、国防省、情報機関で構成の「シロビキ」。
その周りに原油・天然ガスで私腹を肥やすオリガルヒ(新興財閥)。
皇帝に、こびへつらうセレブやメディア関係者。
これらの裾野に軍人、公務員、4,600万人近い年金生活者がいるようだ。
ところでウクライナ戦争では、強気一辺倒の皇帝。
だが、国内には「年金」という大問題を抱えているそうな!
2018年7月には、モスクワや各都市で・・・。
年金支給年齢の引き上げに反対する大規模集会が開催された。
この時は、皇帝の支持率が82%から60%台に急落。
皇帝は、「自分が大統領の間に年金の支給開始年齢を引き上げることはない」と取り繕う。
そして与党「統一ロシア」は、制度の破綻を防ぐための改革案を発表。
男性は60歳から65歳に、女性は55歳から63歳に引き上げるという案だ。
結局、世論の反発で女性の開始年齢を60歳にする緩和措置が取られた・・・。
ところでロシアの平均寿命は男性68歳、女性78歳。
男性の寿命が短い理由は、ウオッカの飲み過ぎと来た!
支給開始を65歳に引き上げれば、多くの男性はその年まで生きられないことになる。
新制度へは、2018年から2028年までの10年をかけて移行進行中。
根本的な制度改革がなければ、再び支給年齢を引き上げざるを得ない。
そんな悩ましい内情を抱えているらしい。
とまれ、皇帝は戦争で税金を散財し過ぎだよなぁ。
今年6月にプーチン王国崩壊、「新しいロシア」が誕生するのかなぁ?・・・。