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弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官→原告になった竹内浩史のどどいつ集

判決書き出し 疲れてしまう 会社の名前が 長すぎる

2006年07月26日 00時10分56秒 | 未分類
夏休み前の判決は完成し、一息ついているところ。
それにしても最近、起案をしていて大変なのは、判決の表紙の当事者欄を整えるのに結構手間がかかることである。
とにかく、カタカナ交じりで物凄く長い名前の会社が多い。どう割り付けてもうまく一行に納まらない場合さえある。
「インターナショナル」「フューチャーズ」などを付するのが流行みたいで、珍しくない。
子どもの名前にも同じことを感じるが、一見新しいがランキングに入ってしまうような、ありふれた名前があふれて、あまり面白くない。

司法改革 春来たりなば 「人質司法」も 雪溶けに?

2006年07月25日 22時36分51秒 | 未分類
弁護士出身の杉浦法相の会見から。法相発言の評価はともかく、面白い案だと思う。
(今日の朝日朝刊から抜粋)
杉浦法相は24日、日本記者クラブで会見し、現在の保釈制度について「刑事訴訟法上、保釈は(被告の)権利だが、裁判所はなかなか(拘置所の外に)出したがらない。例外と原則が逆転している」と批判。「人質司法と言われた雪を溶かすためにも、体制整備が必要だ」と述べた。
法相は、具体策として、拘置所の外に出しても証人に働きかけるなどの証拠隠滅を図らないようにするため、自宅拘禁や海外渡航禁止といった制度の導入を挙げた。

あまり権力 持ち過ぎぬよう かわりばんこに 裁判を

2006年07月24日 00時38分10秒 | 未分類
樋口陽一「比較の中の日本国憲法」(岩波新書)によると、モンテスキューは「裁判権は常設の機関に与えられてはならず、必要のある期間だけしか存続しない裁判所を構成するために、年間のうち一定の時期について…人民集団から選出される人々によって行使されなければならぬ」といい、そうであってはじめて「かくもおそるべきもの」だったはずの裁判権が、「一定の身分にも一定の職業にも属さず、いわば目に見えぬ、無となる」と考えた、という。
なるほど。職業裁判官制度の場合、自戒すべき点か。

記録表紙に 載ってる名前 それも事件の 手ががりに

2006年07月23日 16時44分19秒 | 未分類
事件のヒントで最も簡単なものは、記録の表紙に書かれた名前である。
まず、事件名からして無理筋の推定が働くケースがある。例えば「公正証書遺言無効確認請求事件」はまだケース・バイ・ケースとしても、もっとはっきり分かる事件名もある。
無視できないのは代理人欄。「この弁護士なら」というケースも無いとは言えない。また、中途での辞任・解任を意味する×印の数も注目される。当事者と代理人のいずれかに問題があるのではないかとも見られるから。問題なければ辞任届には理由を書いた方が良い。

一生懸命 考えたなら ヒント下さる 天の声

2006年07月23日 16時02分36秒 | 未分類
最近のNHK総合「その時歴史が動いた」で、オギノ式の発見者である荻野久作医師が取り上げられた。
先生は、私の母校(愛知県立時習館高校)の先輩でもある。
産婦人科医として集めたデータから、月経と受胎との間の法則を発見できないまま何年も経過した。そこへたまたま来た患者が「毎月、月経の一定日前から痛みがある」と症状を訴えたことがヒントになったという。
私も東京高裁で超難事件に遭遇し、眠れずに考えていた時、突然アイディアが閃いた経験がある。
天が見かねてヒントを下さったのだと思う。

どんな祖国か 身捨つるほどか 日本政府は 解決を

2006年07月23日 11時00分12秒 | 未分類
ドミニカ織り込みどどいつ(4)
東京新聞社説から
「孫、子に語れる祖国たれ」
小泉首相が正式謝罪したドミニカ移民訴訟は、国のありようが問われた裁判でもありました。祖国は異郷にあって偲ばれ、子や孫に語り継がれていくべきものです。
先月の東京地裁でのドミニカ訴訟判決は、国会での教育基本法改正案とその核心の愛国心をめぐる論議の最中だったことから、国の「愛国を説く資格」も焦点になりました。
判決は、原告の請求は棄却しましたが、国に賠償責任を認定するなど厳しく叱責する内容でした。

福祉の死には 承諾できぬ だから執行 猶予する

2006年07月21日 21時37分45秒 | 未分類
認知症の母に対する承諾殺人罪に問われた被告人を執行猶予とした京都地裁判決(朝日夕刊)。
「結果は重大だが、行政からの援助を受けられず、愛する母をあやめた被告人の苦しみや絶望感は言葉で言い尽くせない」
「福祉事務所を訪れたが相談に乗ってもらえず、生活保護を受けることはできず疲労困憊となった」
「他人に迷惑をかけてはいけないとの信念と姿勢を、かたくなであると非難するのは正しい見方とは思われない」
「日本の生活保護行政のあり方が問われているといっても過言ではない」