弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

「聞く耳持たぬ」と 言われぬように 本人尋問 聞いておく

2006年07月28日 19時37分54秒 | 未分類
東京高等裁判所にいた当時、時折話題になっていたのは、証拠調べを全く採用しないで判決をし、控訴されて来る事案である。
意外に思われるかも知れないが、たとえ結論を左右しそうにない尋問でも一審である程度聞いてあげたらどうか、というのが裁判官の多数説であろう。
私もそれに共鳴して来ているので、一見明白に判決に不必要な尋問でない限り、特に本人尋問は採用するようにしている。
担当事件がこれ以上増えて来たりすると、そうも言ってられなくなるかも知れないが。