きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

人材の多い民主党

2009-05-17 20:02:50 | Weblog
人材の多い民主党        (009.05.17.)

民主党の代表選挙は、「鳩山氏」124票、「岡田氏」95票と言う結果で鳩山氏が新代表に決まった。

党内からは、もう少し時間を取って、候補者討論を行い、党員を含めた投票の中で、決めて欲しかったと言う声が強かったが、執行部の意向で、短期に早く決めたいとの事で、両院の国会議員だけの投票で、決定された。

新聞やテレビでも同じ様な国民の意見を報道していたが、取りあえず鳩山幹事長に決まったことなので、ゴチャゴチャ言っても仕方の無いことで、それよりも、当面の敵は官僚機構に抗して、「国民本位の政治にする事が、果して出来るか」に全てが掛かっている。

それには、全党一致の体制で、ぶつかる事が必要で、ゴチャゴチャ言ってる隙間を狙って自民党が付け入る隙を狙っている。当然、党首討論で、鳩山代表には、「小沢傀儡」だと叫び続けることだろうと思う。

でも、此れには、「そうではない」と言うことをいちいち説明しても最初から聞く耳を持たない相手には無駄であるから、改革のマニフェストを掲げ、着実に実行することで、示してゆく事が必要であると思う。

民主党には、多くの人材が居る、若くて、活発な論客が沢山居る、彼等は、それだけに扱いにくい奴かもしれないが、遣りだしたら、素晴らしい力を発揮する事と思う。岡田氏は素晴らしい指導者だ、しかし、此れからの大改革を、遣る初期段階は、全員野球の団結が必要だから、鳩山に遣らしたほうが良いかもしれない。

その中で、色んな、思わぬ、困難が飛び込んでくることを覚悟する必要がある。自民党を脱退した、渡辺善美氏は官僚の相当な抵抗に対抗しきれるか?? と言う質問をしていたが、鳩山代表は、力強く遣りぬくことを宣言していた。
だから、今はそれを全員が信じて、協力することが第一です。
(えびなたろう)

冒頭発言に全てが集約されている。

2009-05-16 10:29:05 | Weblog
冒頭発言に全てが集約されている。        (009.05.16.)

民主党代表選で、討論会の冒頭発言が、今、我が国に政権交代が必要な理由が完全に要約されている。

この内容は、今まで、自民党の総裁選挙には聴けなかった言葉で、早く政権交代して後の期待に胸躍る気持である。その冒頭発言とは次の通りである。(毎日新聞記事より)

 岡田克也副代表:今回の民主党の代表選は次の首相を選ぶ予備選だ。ここ数カ月間、残念ながら国民が少し「民主党は大丈夫か」と離れつつある。再度、期待を持ってもらえるようにしたい。頑張っている人たちがより幸せになれるように後押しするのが、いま最も政治に求められていることだ。政権交代して、行き詰まっている自民党政治を終わらせ、民主党政権で将来に向かって希望の持てる、安心感が持てる日本を懸命に形づくっていきたい。

 鳩山由紀夫幹事長:戦う相手は、お互い同士よりも麻生政権だ。政権交代後の日本の姿を愛のあふれた社会に築き上げたい。経済が厳しい中、のうのうと暮らし、官僚と政治の結託の中で豊かな暮らしが保障されている人がいる。そこに大きな無駄遣いがある。無駄遣いをやめ、官僚の天下りや渡りをなくし、公平公正で喜びあえる愛あふれる社会を築くために、官僚社会から国民が主役の社会をつくるために、民主党が頑張らないといけない。国難のとき、民主党も困難なときを迎えているが、民主党も脱皮するとき だ。新しい政治を国民に届けたい。

候補者二人の言葉は、今日本に最も欠乏している国民の気持を代弁している物で、此れこそが政権交代を求める最大の理由であり両者とも決意の方向は同じである。

「政治」とは国民生活に直結した面での、安定・幸せ・公平・公正を望む物で、今の政権が「景気対策」と称して、掲げた09年度補正予算に国民は喜んでいるであろうか、膨大なお金は、使うが、向っている方向は、官僚であり、企業であり、金持ち優遇、対策で、現実には失業者が増大、自殺する人がバブル以来最高、と言う現実を見逃している。

そして、見え透いた選挙目当てのバラマキ対策ばかりで、後から消費税を上げると言っている。なぜ、国民生活に野直結したところでの補助金を削減するのか。

此れでは、子供も生めない、子育ても出来ない、医療現場は不安だらけ、一方官僚の無駄使いは見てみぬ振り、厚生年金も未解決のまま。等々。

今日午後からの選挙で、民主党代表が決まるが、本当はもっとサポーターも含めた規模で民主的にやって欲しかったが、取りあえず、どちらの候補になっても、早く政権交代の実を着実に行なってくれることを期待したいと思います。
(えびなたろう)

4.5兆円と言う「基金」方式

2009-05-15 11:56:45 | Weblog
4.5兆円と言う「基金」方式       (009.05.15.)

09年度の補正予算案が十分な審議も無いまま、与野党互いの言い合いに終始しただけで衆議院を可決してしまった。

与党は最初から13日に可決に持ち込む事を決め、審議の内容如何に係わらず押し進める事にしているから、野党の質問や、修正意見が出されても全く応ずる姿勢を示さず多数決の論理の基、議決に入ったから、共産党を除く野党議員の退席のかなで可決してしまった。
この後、参議院に回っても衆議院で可決されれば、30日経過後、自然成立する事になっている。

従って、補正予算案の内容に付いても「100年に1度の不況対策」と言う口実の基、未曾有の大盤振る舞いで、補正を含めた一般会計の総額は100兆円以上の膨大なものになっている。

今年度の赤字国債総額は44兆円にもなるが、税収見込みは46兆円と言われている、しかし企業の業績悪化を見込めば、おそらく、税収を上回る国際発行となることだろう。
国民の心配は、それだけ効果が見込める財政投資かと言うことである。

野党が指摘する内容でも、無駄な公共投資の象徴の一つに、アニメ漫画やゲームの「殿堂」の建設に117億円の投入、47都道府県に産学官の共同研究拠点を設けるのに695億円の投入がある。

また、複数の年度に亘って予算を使うことの出来る「基金」方式が46基金で4兆4000億円が計上されている。
この様な「基金」は9月には麻生内閣の存在も解らないのに決められてしまうと、若し使う必要がなくなっても、見直しする仕組みが無いまま、各省庁の都合の良い自由な金として使われる可能性が十分にあるのだ。

野党の指摘は、国民の目から見ても妥当と思われるところだが、結局、論議されても一点の修正も無くただ、時間の経過と共に可決成立されて行くのである。

次期選挙後、麻生内閣の存在も解らない中で、「基金」と言う複数年に亘って使用できる方式を使って4兆4000億円の財源を計上した事は、各省庁が提案した「経済対策」と言う口実の裏金つくりを助長する無駄使いではないでしょうか。

衆議院通過後の参議院での議論は、無駄かも知れないが、4.5兆円の基金方式に付いては徹底した、内容を国民の前に明らかにする事が大切である。
(えびなたろう)

民主党で改革が出来るでしょうか(2)

2009-05-14 10:12:25 | Weblog
民主党で改革が出来るでしょうか(2)        (009.05.14.)

国の体質を変えるには、自民党の解体か、もしくは、民主党に政権交代を行なって、官僚主導の政治形態を根本的に改革するしか可能性はありません。

果して“民主党で改革が出来るでしょうか”族議員の抵抗は無いだろうが、最大の大敵は、官僚の抵抗で、長期自民党政権の中で作られた官僚のネットワークは、計り知れない強烈なものがある事を覚悟しなければならないと思います。

アメリカでもオバマ政権に変われば、先ず政権主導で政策が実施出来るように、官僚人事の総入れ替えを行なっています。此れは当然の事で、民主党になれば、幹部の総入れ替えは当然行なうべきです。

昨日の報道で、地方分権推進委員会(丹羽宇一郎委員長)が国土交通省の地方出先機関の庁舎建替の凍結を決定したと言うのに、実際にはその様な行政による指令を無視して建設が進められていると言う事である。

なぜ、この様な事が行なわれるのか、最初は建設の予定で約600億円と言う予算も決められていたが、その後地方分権推進委員会から、無駄の排除の面から凍結することが、決められていた様であるが、それを無視して計画を進めていたもので、選挙後政権が変われば出来ないから、今の麻生内閣の内に遣ってしまえと強行したのかもしれない。

そのぐらい官僚は自分達のペースでどんどん進めてゆく今までの慣例が通っており、歴代大臣も黙認していたからではないかと思われる。

政権交代後、この官僚制度改革を誰がどうしてやるのかが、最も心配されるところで、内閣はじめ、官僚の組織にまで、精通している人材が最も必要で、その点小沢代表の存在は非常に大きいと思っていたのだが、・・・・・・???。

後は、鳩山・菅・岡田の中で、新代表が決められると思うが、官僚を押さえ込む実力が無ければ、政権交代の実を挙げることは出来ないと思う。

「脱官僚の会」の江田憲司氏や自民党を脱退した元行政担当大臣の渡辺善美氏などが「国民運動体設立!」をして、活動している。
この人たちの人材こそ、今の民主党には絶対必要ではないでしょうか。
(えびなたろう)

民主党で改革が出来るでしょうか(1)

2009-05-13 07:48:54 | Weblog
民主党で改革が出来るでしょうか(1)        (009.05.13.)

<安部・福田と違った麻生内閣>
安部・福田両内閣は、政権の内外からの抵抗を受けて、辞任に追い込まれてしてしまったが、麻生内閣は野党の強い抵抗があっても自分のペースを固持して進んでいる。
この違いは、官僚からのバックアップが有るからで、内閣運営に官僚のバックアップは欠かせない事なのである。

その一つが、官僚の人事権の問題がある。安倍内閣時代防衛省で守屋次官と小池百合子大臣との抗争が表面化した時も、喧嘩両成敗で、両者とも更迭されたが、省内権力を保持していた、守屋次官は、自ら顧問室と言うのを作って、其処に退き以後も省内権力を残していたので、安部総理と言えども、手の付けようが無かったのである。

この様な事は、厚生省でも、農林省でも、国土交通省でも、全省庁で同じことが行なわれてきたのである。
民主党の菅直人氏が厚生大臣時代、内閣の最高議決機関で、「閣議に於ける議事項目は全て、事前に次官会議で決められた物で無ければならない。」と言うことに真におかしなことであると述べられていた。

この事は、明らかに日本の政治が、政治家ではなく、官僚が官僚のペースで行なわれている事を証明しているもので、閣議では官僚政治を追認しているだけであるのが実態であったのです。
その上に自民党内には、官僚と癒着した族議員と言う存在がある。この存在が与党内でお互いに利益関係で結び付いたネットワークを作り党内体制を支配しているのです。

この族議員こそ国を喰い物にする“寄生虫“の様な存在で、いまや、我が国はこの寄生虫によっておかされ、衰弱した病人と化した状態になっているのではないでしょうか。

国の財政赤字が600兆円と言う膨大なのも、殆どの地方が財政赤字で行き詰まっているのも、もとを質せば、寄生虫による国を顧みない無駄使いが生んだ赤字の積み重ねであるのです。
現与党の半世紀にも及ぶ一党独裁のマンネリ化した政治が、崩壊の寸前になった現在、本来の姿に取り戻す為には、「官僚主導の政治」から「国民主導の政治」に戻すことが急務で、現状の自民党では解体する以外には出来ない事では無いでしょうか。

政権交代で、民主党に成ったとしても、どうやって、官僚政治に対抗して此れを変えてゆくのでしょうかが問題です。
(つづく)  (えびなたろう)


政権交代がなぜ必要か(4)

2009-05-12 08:02:25 | Weblog
政権交代がなぜ必要か(4)        (009.05.12.)

<次期選挙は国の体質を変える重要な選挙である>
戦後日本が今日まで経済発展を遂げ世界の先進国へ仲間入りできたのも優秀な官僚と国民の勤勉が一体となってやってきたからである。

しかし、あれから、半世紀以上経った今日、社会の発展と共に国民の生活様式も変わりニーズも多様化して来たことが、現在の中央集権型国政運営では、対応しきれなくなってきている、地方は地方の特色を活かした行政の運営が求められる様に成ってきたのである。
日本でも地域を11個の道・州単位に分割し夫々に自主権を持たせた「道州制」と言う意見もその一つの提案である。
小泉政権時代も「三位一体」と言われた行政改革(1国庫支出金を減らす、2税源を地方に移譲する、3地方交付税を見直す、これをいっぺんにやって、地方分権をすすめるという改革)を進め様としたことも、地方に主権を委譲する方向への政策が執られてきたのである。

しかしながら、此処へ来て、いま一歩地方への権限委譲が行なわれていない状況が続いている。その原因は、中央官僚が、自分たちの権益が侵されることを怖れ、猛烈な抵抗をしているからである。
小泉・安部・福田と改革半ばで、いま一歩踏み出せず、今日に至っていることは、如何に官僚の抵抗が強いことと、官僚と癒着した族議員の存在が、与党内を牛耳っている事を示している。

麻生総理は、前3者の総理とは違い官僚に迎合した政治を遣っているから、福田内閣で折角道路特定財源の一般財源化が行なわれようとしたが、麻生内閣で骨抜きされてしまった。また公務員の天下りや、渡りについても、独立行政法人のリストラについても消極的で、公務員制度改革の担当大臣であった、渡辺善美大臣を自民党から追い出してしまったことは、改革に逆行する政策をあからさまに表明している事を示している。

09年度の補正予算も赤字覚悟の大判振る舞いだが、内容は官僚が喜ぶ特殊法人への多額の給付金が含まれていることは、考えられない無駄使いを、あえてやることに繋がるのではないでしょうか。

今の政権与党は何故、この様な時代に逆行する行為をなぜ遣るのでしょうか、それは与党自民党が、官僚主導の族議員政党であるからなのです。だから、自民・公明両党では改革が出来ないということなのです。

次回の選挙は、「官僚主導の政治」を続けるのか「脱官僚、国民主導の政治」を行なえる国にするのか、どちらを選ぶかの選挙なのです。
「政権交代が必要だ!」と言うのは、今の政権では、「脱官僚、国民主導の政治」にならないからなのです。(おわり)
(えびなたろう)

政権交代がなぜ必要か(3)

2009-05-11 08:02:01 | Weblog
政権交代がなぜ必要か(3)      (009.05.11.)

<麻生内閣になって>
辞任した福田内閣が残した成果は「道路特定財源の一般財源化」問題や「公務員改革法案」などがある。

優柔不断であった福田総理が唯一官僚の反対を抑え民主党との話し合いを実現して成果を挙げたもので、世論調査の支持率もこの成果が影響して少し上昇した一面を残している。

しかしこの事は、官僚からの不評を買うことになり、党内意見の対立が激化し、此れが高じて福田内閣の不全に陥った原因になっている。

後を受けた麻生総理は前二人の総理とは違い口では「官僚を使いこなせ」と言いながら官僚に迎合した行政を進め官僚からは歓迎される内閣であるから、福田氏が受けたような抵抗はなかった。従って、その御輿の上に乗っかって少しでも長く総理の椅子に居座る事を考え、早期に解散する考えを翻し、「解散は私が決めること」を主張して、解散時期は明示せず、折りしも、世界経済不況が「解散より景気対策優先」をと言う口実を掲げ選挙の先延ばしを行なうことを決定した。

従って、次々と補正予算の提案を繰り返し、「解散どころではない」と言う姿勢で押し通してきたのである。
歴代総理としては、失言も多く、余り現場の実情に疎いところがあるが、官僚のバックアップもあって、首が繋がっている状況である。

発足当事は、「選挙管理内閣」との思いが与野党共にあり、選挙の日程の論議ばかりであったが、麻生総理の次から次と打ち出す、「経済サミット」「環境サミット」「アメリカ大統領の就任式」等々解散の「か」の字も口にしない総理には、野党も半ば諦めムードで、任期の9月までは、“仕様がない”と言うところだ。

その間に、民主党の小沢代表の第1秘書が政治資金問題で槍玉にあがり、東京特捜部に逮捕される事件が起こった、此れには民主党も「政治捜査の疑いあり!」と反発しているが、麻生総理にとっては、敵失のお陰で、若干支持率の上昇を得ており、09年度の補正予算が通れば解散するかも知れないと言うことである。

果して、解散総選挙が行なわれる事になるのでしょうか。   (つづく)
(えびなたろう)

政権交代がなぜ必要か(2)

2009-05-10 11:21:14 | Weblog
政権交代がなぜ必要か(2)        (009.05.10.)

<福田内閣になって>
福田氏は、高齢で人柄も温厚な人であるから、安倍氏の様な強硬姿勢はとらず、野党とも「話し合いを」と言うことで、国民からも多少の期待は持たれたのであるが、かえって党内からは弱腰に見られ、党内の調整が難しくなってしまった面が出てきた。

調停役の森元総理から、安倍内閣以来、そのままの閣僚人事で遣っていたことに対し「自分の遣りたいことを遣れる新しい内閣をつくれば」との進言があり、彼もその気に成って改造内閣を決意したのである。

党内では「財政再建派」(与謝野・谷垣他)と「上げ潮派と言われる改革派」(中川秀直ほか)の二派があり、福田氏はどちらとも決断を濁していたが、どちらか問いへば、改革の意向が強い様に思えたのだが、内閣人事の蓋を開けてみたら、財政再建派の与謝野財務省・谷垣国交省を起用、道路族のボスとも言われた二階氏も起用され、公務員改革に期待が持たれていた渡辺善美行革大臣は交代させられた、更に党内混乱にバランスを考え自分の政敵であった麻生氏を幹事長に起用し将に「事なかれ内閣」にしてしまったのである。

此れには、反対派からは、大きな不満が表明され、それではと、早速、中川秀直氏を「国家戦略本部長代理」(本部長:福田総理)に就任を要請すると言う、なりふりかまわない人事を行い、結局福田カラーの出ない、わけの解からない内閣になってしまった。

福田内閣もせめて北京オリンピックが終わるまではと、周りの気遣いもあったようだが、オリンピックが8月25日に閉幕した以後いよいよ衆議院解散の日程に話題が移る様になったところで、兼ねてから、東京都議選との絡みで、公明党との日程話し合いが折り合わず、公明党から「わが党の意見を聞いてくれないなら勝手にどうぞ」と突き放され、福田総理もいよいよピンチに追い込まれ、国会運営も見通しのつかない混乱状態に陥ったのである。

その結果、9月12日から始まる臨時国会を前にして、辞任することを決意、9月1日に突然発表されたのである。
国民の間では、首相の無責任な退陣表明に呆れるばかりで、国際的にも安倍首相のときと同じ短期で、政権放棄をした事に不振の念をもたれたのである。

政権が行き詰まれば政権交代をするのが、世の常である。自民党も取りあえず党首の交替選挙をやり次期選挙で、選挙に勝てる総裁をと5人の候補が立候補したが、その中で麻生氏が選出され、麻生氏の基で総選挙の準備に入ることが決められたのである。
(つづく)     (えびなたろう)

政権交代がなぜ必要か(1)

2009-05-09 16:55:43 | Weblog
政権交代がなぜ必要か(1)       (009.05.09.)

<誰が遣っても変わらない政治>
民主党の人たちが声高に「政権交代」と言っても一般には「身内の論理だ」と言われている。
確かに民主党の大会や、候補者支持での集まりでは士気の高揚の意味では当然の事だと思うが、無党派層や一般国民には関係のない事で、国民からすれば、現状の生活が少しでも良くなれば、どちらの党でも良い事である。
変わりが無いのであれば、わざわざ投票に行くことこそ煩わしいと言う考えで、この考えが多くの棄権者を生み投票率の低下に繋がっている。

今まで、日本での政権交代は、総理大臣が変わるだけで、政権与党は自由民主党が握っており、半世紀以上にも及ぶ長期のなかで、党内派閥のボスが盥回しに首相の座を勤め閣僚人事も派閥のバランスの上に各派の勢力協調の中で行なわれていたものである。

従って、誰が首相に代わろうとも、大きな変化はなく、体制の方向は派閥の勢力バランスの上で行なわれ、官僚と癒着した族議員の勢力は政治資金の金ずるに繋がりそれが派閥の骨格を成していたのである。
従って自由民主党は、別名族議員政党とまで言われた、利権政党なのである。

従って、一般有権者が「誰が遣っても変わらない」と言われることも、全くその通りであったのである。

<ねじれ国会がもたらした政治の裏側>
2007年7月19日第21回参議院議員の選挙が行なわれ、その結果民主党は109議席(自民党83議席)と言う、議席を獲得し、此れが為に今までになかった、野党が与党より多い議席を獲得した、所謂「ねじれ国会」がこの時点から発足したのである。

この原因は、自民党が永年続けた政権にマンネリ化を起こし、堕落と惰性が色んな不祥事に繋がり、議会運営も強行姿勢を続けたことが、敗因になったのであるが、参議院での野党勢力の優勢は、その後の国政調査権を有したことから、今まで隠されていた色んな不祥事が更に次々発覚し全省庁に渡って、政権腐敗の状況が露にされてきたのである。

<解散総選挙をしない自民党>
本来ならばこの時点で解散総選挙を行なうのが、天下の常道であるが、自民党は、参議院での敗北の反省が「ねじれ国会」に成ったのは有権者に理解が得られなかっただけで、自民党の続投の中で、支持挽回を望むと言うことで、同年8月1日人心を一新して安部政権の続投を宣言したのである。

ところが、一ヶ月半もたたない9月の12日に午後からの国会質問を前にして、安部総理は辞任を発表した、このニュースは一瞬にして国内全般に広がり、国民に大きなショックを与えたのである。

しかしながら、自民党は先の衆議院で3分の2の勢力を得ていることから、どうせ遣っても負ける選挙をやることは無い、解散を頑なに拒み。自民党内のポスト総裁選挙を行い、1ヶ月以上の国会空白を放置して、福田康夫総裁を選任し、再び福田内閣を発足させたのである。(つづく)
(えびなたろう)