きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

鈴木自動車、鈴木流の目で!

2009-05-26 07:15:24 | Weblog
鈴木自動車、鈴木流の目で!        (009.05.26.)

未曾有の経済不況で、自動車業界は、トヨタ・日産をはじめ軒並み大赤字でアメリカのビッグ3は、壊滅的な打撃を受けている。

その中にあって、今年も770億円の黒字決算が予想されている自動車会社がある。それは日本の鈴木自動車である。

鈴木自動車の社長、鈴木修氏は2代目の社長であった鈴木俊三氏の娘婿となり1978年に同社の代表取締役社長になり、2000年6月には会長に就任している。

1975年の自動車排ガス規制に対する対応のおくれから低迷を続けていたが、彼の社長就任以降、軽自動車アルト(1979年発売)、更にワゴンR(1993年発売)によって急激に業績を伸ばし、更に海外進出に積極的にかかわり、中でもインドでの事業戦略は、インドの国情にマッチした事業戦略を展開し、インド政府の国民車構想のパートナーとしての積極的に協力し「マルチ800」と呼ばれるインドの国民車の普及を成功させたのである。

彼の経営哲学は、「人間は皆同じ、言語、風俗、習慣、環境、が違っても心と心が通う合うことが重要だ!」と述べている。

鈴木流の作業のやり方は、幹部と言えども皆同じ作業服を着て掃除もやる、インドでは掃除は「『カースト』と言う身分の低い人のする事」と言う事で、インド人幹部は、言うことを聞かなかったが、社長は「ふざけるな!」と怒鳴りつけて、鈴木流の作業をやらせると同時に、食事の時も、社長自ら、一般従業員の食堂で、皆と同じものを食べる事を行なっている。

コスト低減策に付いても、例え1円と言えども、幹部全員で、定期的に全工場を見て周り無駄に対しては徹底した合理化対策を実行させていた。
社長就任当事は1700億円であった売上も07年3月期では3兆1600億円になるまでに成長させたのである。

翻って、我が国の国情を見るとき、最も大切なことは、先ず第一に行政コストの削減を行なわなくては成らないことは、当然の事ではないでしょうか。日本の行政コストが他国に比べて、同じサービスを行なうにしても大変高くついているのである。

その一番の原因は、税金の無駄使い、と国の直轄工事の非効率化の問題で、効果の上がらない投資に多額の金を投じていたことである。
国民の為と称して、一部の利益団体に偏った補助金や投資がなされている事で、これに対する徹底した合理化対策が採られていないからで、その事が、百も承知で、その合理化が出来ないと言う事は、自民党の中の族議員が官僚と結託して、「やらせない」からである。
次期の選挙は、「やらせない」自民党と「やり抜く」と言っている民主党との選挙戦いである。
自民党は、野党のマニフェストに対して、二こと目には「財源は何処から持ってくるのか」を持ち出してくる。

鈴木自動車の経営の中で、コストを安くする財源を何処から持ってくるのかを問うているような物である。無論今までのやり方の中で、例え1円でも安くするやり方に変える事が出来ればそれを遣る努力が必要なのだ。

そして、その無駄の権化が、官僚の天下りであり、渡りであり、無駄な許認可権を作って国民から手数料をとる等の方法で集めた金こそ特別会計と言う官僚任せの、国民には「アンタッチャブル」なお金で、無駄使いの温床になっているブラックボックスなのである。
その内容に付いては政権を握っている与党でないと解らないことを良いことに、「何処から持ってくるのか」を問うているのだ。

「無い! 無い!」と言っていた、埋蔵金もその中の一つで、国民の目の届かない特別会計の総額は一般会計の3倍とも4倍とも言われる数百兆円と言う膨大なものである。

鈴木流の目で、日本の国政を見れば、無駄の固まりが各省庁にゴロゴロしているのではないでしょうか。
だから、早く政権交代することが叫ばれているのです。
(えびなたろう)

追記:明日(27日)より29日まで旅行のため、Blogは休刊させていただきます。
(えびなたろう)