きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

政権交代がなぜ必要か(2)

2009-05-10 11:21:14 | Weblog
政権交代がなぜ必要か(2)        (009.05.10.)

<福田内閣になって>
福田氏は、高齢で人柄も温厚な人であるから、安倍氏の様な強硬姿勢はとらず、野党とも「話し合いを」と言うことで、国民からも多少の期待は持たれたのであるが、かえって党内からは弱腰に見られ、党内の調整が難しくなってしまった面が出てきた。

調停役の森元総理から、安倍内閣以来、そのままの閣僚人事で遣っていたことに対し「自分の遣りたいことを遣れる新しい内閣をつくれば」との進言があり、彼もその気に成って改造内閣を決意したのである。

党内では「財政再建派」(与謝野・谷垣他)と「上げ潮派と言われる改革派」(中川秀直ほか)の二派があり、福田氏はどちらとも決断を濁していたが、どちらか問いへば、改革の意向が強い様に思えたのだが、内閣人事の蓋を開けてみたら、財政再建派の与謝野財務省・谷垣国交省を起用、道路族のボスとも言われた二階氏も起用され、公務員改革に期待が持たれていた渡辺善美行革大臣は交代させられた、更に党内混乱にバランスを考え自分の政敵であった麻生氏を幹事長に起用し将に「事なかれ内閣」にしてしまったのである。

此れには、反対派からは、大きな不満が表明され、それではと、早速、中川秀直氏を「国家戦略本部長代理」(本部長:福田総理)に就任を要請すると言う、なりふりかまわない人事を行い、結局福田カラーの出ない、わけの解からない内閣になってしまった。

福田内閣もせめて北京オリンピックが終わるまではと、周りの気遣いもあったようだが、オリンピックが8月25日に閉幕した以後いよいよ衆議院解散の日程に話題が移る様になったところで、兼ねてから、東京都議選との絡みで、公明党との日程話し合いが折り合わず、公明党から「わが党の意見を聞いてくれないなら勝手にどうぞ」と突き放され、福田総理もいよいよピンチに追い込まれ、国会運営も見通しのつかない混乱状態に陥ったのである。

その結果、9月12日から始まる臨時国会を前にして、辞任することを決意、9月1日に突然発表されたのである。
国民の間では、首相の無責任な退陣表明に呆れるばかりで、国際的にも安倍首相のときと同じ短期で、政権放棄をした事に不振の念をもたれたのである。

政権が行き詰まれば政権交代をするのが、世の常である。自民党も取りあえず党首の交替選挙をやり次期選挙で、選挙に勝てる総裁をと5人の候補が立候補したが、その中で麻生氏が選出され、麻生氏の基で総選挙の準備に入ることが決められたのである。
(つづく)     (えびなたろう)


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