きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

民主党で改革が出来るでしょうか(1)

2009-05-13 07:48:54 | Weblog
民主党で改革が出来るでしょうか(1)        (009.05.13.)

<安部・福田と違った麻生内閣>
安部・福田両内閣は、政権の内外からの抵抗を受けて、辞任に追い込まれてしてしまったが、麻生内閣は野党の強い抵抗があっても自分のペースを固持して進んでいる。
この違いは、官僚からのバックアップが有るからで、内閣運営に官僚のバックアップは欠かせない事なのである。

その一つが、官僚の人事権の問題がある。安倍内閣時代防衛省で守屋次官と小池百合子大臣との抗争が表面化した時も、喧嘩両成敗で、両者とも更迭されたが、省内権力を保持していた、守屋次官は、自ら顧問室と言うのを作って、其処に退き以後も省内権力を残していたので、安部総理と言えども、手の付けようが無かったのである。

この様な事は、厚生省でも、農林省でも、国土交通省でも、全省庁で同じことが行なわれてきたのである。
民主党の菅直人氏が厚生大臣時代、内閣の最高議決機関で、「閣議に於ける議事項目は全て、事前に次官会議で決められた物で無ければならない。」と言うことに真におかしなことであると述べられていた。

この事は、明らかに日本の政治が、政治家ではなく、官僚が官僚のペースで行なわれている事を証明しているもので、閣議では官僚政治を追認しているだけであるのが実態であったのです。
その上に自民党内には、官僚と癒着した族議員と言う存在がある。この存在が与党内でお互いに利益関係で結び付いたネットワークを作り党内体制を支配しているのです。

この族議員こそ国を喰い物にする“寄生虫“の様な存在で、いまや、我が国はこの寄生虫によっておかされ、衰弱した病人と化した状態になっているのではないでしょうか。

国の財政赤字が600兆円と言う膨大なのも、殆どの地方が財政赤字で行き詰まっているのも、もとを質せば、寄生虫による国を顧みない無駄使いが生んだ赤字の積み重ねであるのです。
現与党の半世紀にも及ぶ一党独裁のマンネリ化した政治が、崩壊の寸前になった現在、本来の姿に取り戻す為には、「官僚主導の政治」から「国民主導の政治」に戻すことが急務で、現状の自民党では解体する以外には出来ない事では無いでしょうか。

政権交代で、民主党に成ったとしても、どうやって、官僚政治に対抗して此れを変えてゆくのでしょうかが問題です。
(つづく)  (えびなたろう)