きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「日本維新」が分裂へ

2014-05-29 10:34:59 | Weblog
「日本維新」が分裂へ        (2014-05.29.)

日本維新の会の橋下徹共同代表は28日、石原慎太郎共同代表と名古屋で会談し、分党する方針で合意した。石原氏は「憲法観の違い」などから「結の党」との合流に反対し、溝が埋まらず、遂に名古屋会談に於いて「たもとを分かって行こう。別々の道を歩んでいこう」と述べ橋下氏は「解りました」と言って了承した。

「太陽の党」が維新と一緒に成った時から、私は色の違う二つが一緒になる事を訝っていたが、両党の党首がお互いに好きだからと言う事で、無理して一緒に成った事が、此処に来て分裂したもので、当然、成るようになった感がある、両党の党員同志も、分党して、思いがスッキリしたと、賛成する人が多いようだ。

維新の会の松井幹事長も、「共同代表同士が分党したいと言っているのだから、無理やり羽交い絞めは出来ない」と述べ、「石原氏はそもそも派閥になじまない政治家だ。気を使ってまでグループを作って行く事に疲れたのかも知れない」と、おもんぱかった。石原氏は維新がこの夏の合流を目指す「結の党」との共通政策に「自主憲法制定」の文言を盛り込む様、求めていたが「結の党」は難色をしめした。

石原氏は大阪系の“信条”ともいえる多数決による決定に「高校の生徒会だ」などの苦言。今年3月の党会合では、トルコなどに原発輸出を可能にする原子力協定に「反対」とする党の方針に異議を唱えていた石原氏に対し、大阪系の国会議員が「党から出て行ったらいい」と噛み付いた。

そして今回の「結の党との合流協議。4月26日の執行役員会で夏までの新党結成を目指す方針を確認したにも関わらず、石原氏は自主憲法制定にこだわり、結との合流に反発した。「結と石原さんは上手く行かない。分かれるしかない」。大阪の地方議員は橋下氏の胸の内をそう見ていたが、今月21日夜、石原氏と名古屋市内で会談するなどギリギリまで説得を試みた。
2人を破局へと導いた「憲法観の違い」。昨年6月26日の代議士会で、自主憲法制定を掲げる石原氏が、憲法改正論者の橋下氏を批判した言葉は約1年後の決裂を暗示していたかのようである。

自民党に対抗する勢力の結集を目指した日本維新の会の野望は、2年も持たずに大きな岐路に立つことになった。「親子の様な関係」と見られていた橋下徹氏と石原慎太郎氏。「野党再編を急ぐ」橋下氏と、「自主憲法制定」に拘る石原氏の溝は埋まらず、ついにたもとを分かつことになったのである。此れによって、野党連合はこれに民主党の一部が加われば、立派なものが出来るのだが・・・・・。
(えびなたろう)