きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

米国の本気度は

2014-05-13 11:06:58 | Weblog
米国の本気度は      (2014-05.13.)

8日付け米紙ウォールストリート・ジャーナルは、ブリュッセルに拠点を置く欧州アジア研究所のテレサ・ファロン上級参与の分析を紹介した。ファロン氏は「中国は重大な一線を越えた」と断じ、「中国が巨大な石油掘削設備を護衛戦団とともに紛争海域に送り込んだことは、地域のエネルギ関係者にとっては、『最悪の悪夢』だ」と言及した。この巨大な設備は(実行支配の)力を誇示するためのものだ」とも指摘している。

更にウオールストリート・ジャーナルは「隣国との協力を強化すると宣言する一方で領土問題を巡ってはその自己主張を強め、地域に於ける信頼構築を阻害している」と習近平政権を批判した。

そして、「オバマ大統領の(4月末)の」アジア歴訪直後に、中國が石油掘削設備を設置した意図は、ベトナムやその隣国の、米政権への決意を試すテストである事は明白である)との見解を紹介した。

その一方で「中国の自己主張の強さは、ある程度国内向けのもので、政権はベトナムと戦おうとは思っていない」と専門家の見方を紹介している。

また、南沙諸島(スプラトリー沖)でのフィリピン当局がウミガメを密猟していた中国船を拿捕し、船長を拘束した問題では。中国の官製メディアは米軍のアジア回帰と関連付けて報じている。

9日付けの中國共産党の機関紙人民日報は、中國国際問題研究所の蘇暁喗副主任の記事を掲載。フイリッピンが中國漁船を拿捕した背景は、「米国の保護と支持を当て込み行った」と分析している。
つまり、中國とフィリッピンが衝突しても、米国は政策のあいまい性を維持したまま中国と過度の悪化を好まないと見ている。従って、最後は中国の実行支配を許す結果に至るものと見て居る様だ。

オバマ政権の弱腰外交をその様に見ているだけに決して中国は引き下がる事は無いだろと思う。とは言え中国も経済的悪化を抱え、現状は戦争が出来る状態ではない事も事実である。

今のオバマ政権下は、蘇氏の読みは正しい物と思うが、其れと同じ程度に中國も強気ではあるが、戦争の出来る状態では無い。この様な時こそ諸国連合(ASEAN)諸国の一体化が重要である。
(えびなたろう)