きまぐれ発言

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疑獄に発展か、呆れた「セウォル号」沈没事故

2014-05-22 12:04:37 | Weblog
疑獄に発展か、呆れた「セウォル号」沈没事故      (2014-05.22.)

韓国船「セウォル号」沈没事故を巡り、船の運航会社と、政治家・海洋警察などの「癒着」が問題化している。運行会社は過積載での運行を繰り返し、巨額の不当な利益を得ていたが、検察当局はこれ等を含め、資金がオーナー一家に流れていたと見て捜査。地方自治体の元知事らが裏金作りに関与していたとして事情聴取した。

更に同社は、政府機関によって優秀な船会社に認定されていたが、此の過程にも疑惑が浮上。船舶の安全審査を行う協会と海洋省察との癒着も発覚した。

検察などの合同捜査本部は5月9日、過積載などの危険な運行をさせ、船の乗客多数を死なせたとして、業務上過失致死などの疑いで、清海鎮海運代表のキム・ハンシク容疑者(72)を逮捕した。さらに、同社の事実上の所有者とみられるセモグループ元会長が経営関与していた可能性が高いと見て、共犯に問えないかを検討していると言う。

捜査本部によればセウォル号は昨年3月に就航241回の航海の内139回も過積載をして、同社は29億5千万ウオン(約2億9千万円)もの不当な利益を得ていたという。
そして、其の資金を多数の政界・官界に裏金資金として、使って居た様である。

過積載の繰り返しは、安全運航もデタラメにもかかわらず、政府機関の選ぶ「顧客満足度の優秀船会社」に4回も名を連ね、仁川市に至っては物流発展大賞まで受賞している。

朝鮮日報や中央日報(いずれも電子版)によると今回の事故を受けて、海運汚職を捜査していた釜山地検は、船舶の安全検査等の資料を、海洋警察担当者に流出させたとして、地検捜査官を在宅起訴した。海洋警察の担当者から情報を受けた同協会は家宅捜査される直前に、パソコンから重要なし資料を削除していたとされる。

同協会は政府の委託を受け、船舶の検査を行う団体で、官僚が多数天下りしており、検査の杜撰が指摘されている。

今回の事故もセウォル号は浸水すれば自動的に46隻の救命艇が下りて使用できる仕組みになって居たが、実際には使用出来たのは1隻だけだった。其の検査も今年2月に実施したが良好の判定が出されていた。この様に安全点検もいい加減であり、無論検査担当者を偽計業務妨害などの疑いで逮捕している。

今回の事故の背景は、将に韓国社会を象徴するもので、一般市民の安全をないがしろにし、自分だけが良ければ良いと言う悪弊に留まる事がない状態だ。
(えびなたろう)