きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

春節の民族大移動

2014-01-31 10:59:52 | Weblog
春節の民族大移動      (2014-01.31.)

中國では1月31日(旧正月)で、「春節」と言われ7連休が始まる。中国国営新華社通信によると、1月16日から2月24日までの「春節特別輸送機関」中には、延べ約36億2300万人が長距離バスや列車、航空機などで移動する。連休を故郷で過ごす農村からの出稼ぎ労働者(農民工)らの帰省ラッシュは30日もつづく。

春節前後には1日10万人以上の乗降客がにぎわう上海駅は、大きな荷物を抱える乗客らで混み合い、四川省に帰省するという男性(39)は「1年振りに両親や妻と9歳の娘に会う事をたのしみ」に、列車で30時間も掛かる事もいとわない様子だ。

中國共産党機関紙、人民日報では、春節を「伝統文化の中の核心的祝日」と定義し、北京晩報では、「春節は中華民族の文化の集大成である」と述べ、6つの文化で構成されている、と言う(「衛生週間文化」「民間信仰文化」「家族団らん文化」「新情交流文化」「飲食特産文化」「娯楽競技文化」)以上6つである」。

しかし、最近は時代も変わり(1980年~90年生まれの若者は)家族と共に年越しのテレビ番組「春晩」を見るよりも、携帯電話やパソコンを捜査するのに忙しい。「春節は何もせずに過ごし、春節明けの仕事の為に充電する」と言う現実派も増えて来ている。

其れよりも、北京では1月中旬から、呼吸器疾患を誘発する微小粒子状物質「PM2・5」による深刻な大気汚染が社会問題になって居る。春節の期間だけに許される「爆竹」によって大気の汚染悪化が懸念されている。しかし今年は北京市内の一部で瞬間的にPM2・5の濃度が1立方メートル当たり800グラムを記録した程度で有ったと報じている。

中國の大気汚染の苦しみは毎年恒例の事となって居るが、今年も2月の中ごろまでは、“春節汚染”の苦しみは続くものと思われる。
(えびなたろう)