きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「STAP細胞」と命名

2014-01-30 11:55:51 | Weblog
「STAP細胞」と命名      (2014-01.30.)

マウスの体細胞を酸性溶液に浸す刺激で、あらゆる細胞に変化できる万能細胞を制作する事に成功したとする、研究を日米の共同研究チームが発表した。

「STAP細胞」(刺激惹起性多能性獲得)と命名された研究で、京都大学の山中教授によるIPS細胞では作れなかった胎盤への変化も確認されたと言う大発見だ。

その主役は、神戸市の「理研発生・再生科学総合科学センターの小保方春子(30)と言う研究ユニットリーダーである。

iPS細胞を開発した山中伸弥教授は「重要な研究成果が日本人研究者によって発信された事を誇りに思う。今後、人間細胞からも同様の手法で作られる事を期待している」とのコメントが述べられている。小保方リーダーは「研究を更に進めれば、体内の臓器再生やガン抑制技術に結びつく可能性がある」と説明した。

彼女は、千葉県松戸市出身で早稲田大、大学院に進み、東京女子医大、先端生命医科学研究所の研修生として、再生医療の研究を始めた。08年から2年間米ハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授の研究室に留学し、11年に理研の客員研究員になり、13年3月から現職になっている。「最初は誰も信じてくれず、辞めてやると何度も思い、泣き明かした夜も数知れない」、一流科学誌「ネイチャー」にも12年4月に投稿したが却下。審査員からも「あなたは細胞生物学の歴史を愚弄している」とまで酷評された。

彼女が成果の糸口を掴んだのは、米ハーバート大のチャールズ・バカンティ教授の研究室に留学したときだ。バカンティ教授は当時、体内に元々、さまざまな組織や臓器になれる多能性幹細胞が存在すると信じていた。小保方さんは教授の指導のもと極細のガラス管にマウスのさまざまな種類の細胞の塊を通す実験に取り組んだ。

その実験で、ガラス管を通せば通す程、多能性の特徴を示す細胞が増える事に気付いた。「細胞に外部から刺激を与えたとこで、新たに多能性細胞が出来ているのではないか」。其れまでの発想を転換し、栄養を与えなかったり、高温下に置いたりするなど、過酷な環境に細胞を置いてみた。「思いつく限りのストレス(刺激)」を与えた中で、最も効率が良かったのが弱酸性の溶液に浸す手法だった。
この成果に、バカンティ教授は毎日新聞の取材に、「ハルコ(小保方さん)はライジングスター(新星)だ」と手放しで評価し、また、東京女子医大の大和雅之教授は「傷が治る時など、体内でもこの現象が起きていないとは限らない。生物とは何かを知るうえで大きな貢献になる」と解説する。

また、山梨大学の若山照彦教授(クーロンマウスの作成で有名)はSTAP細胞の多能性を確認する為にマウスの受精卵に注入した実験でSTAP細胞の能力が証明され、「有り得ない事がおこったと思った」と話している。

「人間も若い時に、色んな経験を積むことで、多能性細胞が身に付くのでは無いでしょうか」と“フト”思った事である。
(えびなたろう)