きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

大革命の予兆か!

2013-02-16 12:41:18 | Weblog
大革命の予兆か!        (2013-02.16.)

今、中国では「旧体制と大革命」と言う本が広く読まれている。フランスの歴史家「アレクシス・ド・トクビル」と言う人が書いている本で、その内容は、中国の現状が、フランス大革命の起こった特徴と全くよく似てると言う事だ。

この本が読まれる切っ掛けを作ったのは、中國共産党政治局常務委員の王岐山氏である。昨年(2011年)彼が購読を進めて以来、新聞や雑誌でその内容を取り上げ、書店では売り切れが出るほどの人気である。

フランス大革命では、貴族たちが特権にしがみ付き、人民の苦しみには全く無関心で、独占的な利益維持だけに汲々としていた。それが「社会的な不平等」を更に深刻化させ「大革命」に結び付いたというストーリーである。

その傾向を中国に置き換えて見ると、「貧富の格差拡大」傾向が将に「社会的不公平」を生み、階層間の対立が激化している事と全く同じで、「此のまま行けば社会的動乱に陥る危険性が十分にある」と言う事である。

現に昨年11月の党大会で当時の胡錦濤国家主席は、「国が滅びる」事に言及している。後を継いだ習近平政権も目下「腐敗撲滅運動」の全力で取り組んでいる。

中国問題に詳しい宮崎正弘氏(国際ニュース・早読みから)中国のジニ係数が本当に「『0,62』なら、革命が近い」と言っている。

「ウォールストリート・ジャーナル」誌が不動産取引の実態を克明に掲載している。それによれば、四川省で養魚場を遣ってる女性経営者が嫌だと言う土地を、無理やり収用され、その土地が一平方メートル当たり9元で取られた。

そして、地方政府はその土地をマンション業者に一平方メートル当たり640元。なんと70倍強で売り差額はその地方政府の懐に入ったという物である。

四川省成都にある西南財経大学が調査した「ジニ係数」は0,62だったが、其の後ただちに中国国家統計局が反論し、「ジニ係数」は0,42に訂正されたが誰も信用して居ない。
「あれは誰も信用しない」と発言したのは李克強(次期副首相)である。

来年からの中国は大学新卒業者700万人に対して就労のチャンスが無いのではないかと言われている。中国に暴動が起こるとしたら、先ずは学生暴動からではないでしょうか。
(えびなたろう)