きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

日本は果たして復興出来るのか

2011-06-26 11:53:44 | Weblog
日本は果たして復興出来るのか       (2011.06.26.)

世界の国々が、大震災に遭遇した日本に対し「沈着冷静だ」「礼儀正しい」「社会暴動も起こっていない」等々の賛辞を送って、「必ずや復興を成し遂げる民族だ!」と言うお褒めの言葉が寄せられている。果たしてその通りに受け止められる言葉でしょうか。
先週、有楽町の外国特派員協会で震災復興構想会議の説明会があり、その時の外国人記者からの質問では「果たして日本の復興は期待できるのか」と言う懐疑的な質問が出たと伝えられている。

本日「震災復興構想会議の五百旗頭真議長から復興構想の提言が菅総理に手わされた、その提言の中には、「人と人とをつなぐ事で復興過程は満たされていく。しかし復興は一様に進むわけではない。人の人生と同じく山あり谷ありである。耐え忍んでこそと、おもうものの、つい「公助」や「共助」に頼りがちの気持ちがしょうずる。・・・・」と言っている。

震災は、誰のせいでもありません、自然が与えた試練であり、被災者はそれに耐え忍び、どれだけ我慢できるかが、問われる問題であります。決して人のせいにしたり、恨み言を言ったりしている様では解決しません。「そして人々は、お互いに助け合う事によって、少しずつ主体性を取り戻し、それが『希望を』に繋がって行くのだ」とも述べている。

日本は過去の歴史に於いて、いろんな国難を乗り越えてきている。外国人記者会見に於いても説明に当たった、飯尾潤教授は「日本国民はすべて結束にすることによって国難を乗り越えて来ている」と説明していた。

外国人記者の疑問は、震災発生後3か月間の国内政情を見て、考えられない政情混乱を心配して質問したのではないかと思う。将にこの状態では、私も復興は難しいのでは無いかと心配される。被災地での諸問題が、日本独特の縦割り行政によって、市街地は「国土交通省」、農地は「農水省」、自然公園は「環境省」と別々で、夫々が、自省の権益を主張し、また各政党もお互いに足の引っ張り合いばかりが行われているバラバラの状態で、少しも結束した協調姿勢が見られない。

自民党の非協調ぶりは、「菅総理は辞めると言わない限り協力できない」と言っていた。菅総理が「一定のめどが付いたら辞めましょう」と言う。今度は、「辞めることを宣言した総理に協力する事は出来ない」と言う。結局は協力しないと言う事であるが、何が気に食わなくて“やめろ”と言っているのか、後は誰がやるのか、また何がしたいのか等々が全く分からない。
先の内閣不信任決議案では大差で否決され、一応内閣は信任されている。これでは復興出来るものも、出来ないのではないでしょうか。
(えびなたろう)