きまぐれ発言

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総理の「“めど付け”退任」で造反止め

2011-06-03 11:20:16 | Weblog
総理の「“めど付け”退任」で造反止め       (2011.06.03.)

内閣不信任案に対し、民主党内の造反者が82人以上出れば、可決されると言われていて、其の行方が分からなかったが、本会議の採決の結果は293票対152票の大差で不信任案は否決された。

民主党内から大量の造反者出る予想が大きく狂い、造反したのは松木議員と横粂議員の2人だけであった。その原因は、事前に鳩山・菅会談で、話し合いがもたれ、菅総理も事態を収拾する為の唯一の妥協案として、「震災に対する収拾のめどが付いた段階で、辞任し、若い人に跡を譲る」と言う物で、鳩山氏と約束を取り交わした事である。

其の事が、民主党の事前の代議士会で明らかにされ、鳩山前首相からも党の破壊に繋がるような結果にならない様、全員に自制を呼びかけたことが、大きく響いたものである。
その結果が大差で、否決されたが、自民・公明にとっては、民主党内の大量の造反を当て込んでいただけに失望感は隠せなかった。
そして、「菅総理の“収拾のめど”とは何時の事か、辞任を約束した人が、まだ政権を続ける事は許せない」と言う論鋒で、抵抗を続けて行くことを明言している。

菅総理と鳩山元総理との話し合いの文書上では、辞任の期日は明記してなく、菅総理の話の中では、「福島原発の原子炉が、常温冷却が行われ、封じ込めが成功した段階」と語っている事から、少なくとも年内は政権継続を考えている。それに対し鳩山氏は、2次補正予算の成立時期を考えている様で、その辺の考えの違いが有る様であるが、取りあえず事態の解決の為に、そこまで明確にしなかったのも、折り込み済みであったような、妥協の話合いであった。

しかし、今回の「ドタバタ劇」で、被災地からの批判は強烈なものがあり、全く避難民の事を考えないで、自分勝手な政権争いと、受け取っている。福島原発の事故も、元を辿れば自公政権時代の継続で来ている事で、自民・公明にも大きな責任があることを一向に認識していないと言う事である。

また、小沢氏はあれだけ騒がせた党内の張本人でありながら、本会議を欠席している、呆れた人間で、日本の政界内は、この様な国民離れした、「金と権力」だけで「足の引っ張り合い」の世界である事を見せつけられた、嫌な思いをする、ジタバタ劇であった。
(えびなたろう)