2024年4月1日(月) 大統領選とテロ事件
いよいよ、今日から、新年度となり、いろんな場面で、メンバーの交代などが行われ、NHK番組でも、月曜の今朝から、新朝ドラ「虎に翼」が始まった。
本稿は、最近のロシアに関する話題を取り上げる。
○ロシアの大統領選挙
・ナデジディン氏からの推薦名簿に不備がある、として立候補を阻止したり、反体制指導者のナワリヌイ氏を排除し刑務所に収監し獄死させたりしている。
・半強制的に投票させられた、クリミアやウクライア東部の住民の反感もあった。
・東西に長いロシアには、11もの時間があり、選挙が終了するのに、3日もかかっている。
・でも、結局、プーチン氏が、87%強の得票率で圧勝し、大統領に再選されている。
・大統領選については、下記記事でも触れている。
最近のウクライナとロシア (2024/3/11) (P85)
再選されたことで、プーチン大統領の実質的な専制政治体制が、今後、6年は続くこととなる。
・ロシアのウクライナ侵攻による戦闘が続いていて、国際政治分野でのロシアの存在は極めて大きく、国連安保理でのロシアの拒否権は、現状では、どうしようもない問題だ。
○テロ事件の発生
大統領選挙が終了し、程なくして、3月22日夜、一般市民を巻き込んだ、衝撃的なテロ事件が発生した。
モスクワ郊外のコンサートホールで、観客が楽しんでいる中で起こった事件で、4名のテロリストが、会場に潜入し、銃を乱射したようだ。
144名の死者と、180名の負傷者が出たようだ。
下図は、ネットにある、死傷者を悼んで献花する市民の風景で、駐ロシアの各国の大使達も献花しているという。
テロ事件の実行犯の4名が拘束されているようだが、彼らは、タジキスタン人と言われ、IS(イスラミク ステート)が犯行声明を出しているようだ。
タジキスタンは、あまり知られていないが、旧ソ連の構成国の独立国で、下図のように、中央アジアにある。
彼らが、何故に、このような大規模なテロ事件を起こしたのか、不明である。タジキスタンとロシアとの間で、何か問題があったのだろうか?
プーチン大統領は、今回の事件の背後で、ウクライナが関係していると主張しているが、根拠のない、偽情報だと、ウクライナは否定している。
類似の事件で、2002年10月、「モスクワ劇場占拠事件」が起こっているが、この時は、カスピ海沿岸の極小の、国内のチェチェン共和国の独立派が、劇場を占拠したようだが、死傷者はいなかったようだ。
(参照:モスクワ劇場占拠事件 - Wikipedia.html)