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最近のミャンマー  

2024年04月10日 16時54分15秒 | 日記

  2024年4月10日  最近のミャンマー

 

 

先日、テレビを見ていたら、ミャンマーの反政府軍が、ビルマという呼称を使っていたので驚いた。クーデターにより、ビルマという呼称は、ミャンマーに変更されていると、思っていたからである。

 

ミャンマーに関しては、当ブログに、下記記事を投稿している。

  ミャンマーとCDM  2021/6/9  (S76)

記事では、2021年の軍によるクーデター、アウンサンスーチー氏の軟禁などに触れている。

 

ミャンマーに関しては、他に、ロヒンギャ問題があり、筆者個人としては、「ビルマの竪琴」という小説が忘れられないことだ。

 

 

◉国と国名のこと

 ミャンマーは、冒頭に触れたように、クーデター後は、軍が、国名を、ビルマからミャンマーに変えた、とばかり思っていた。

アラスカにある山を、マッキンリーからデナリに変えたり、ウクライナの首都をキエフからキーウに変えるなど、極力、現地の呼称に合わせる流れと理解していたのである。

しかし、調べてみると、クーデターとは関係なく、現在も現地では、ビルマという呼称も、ミャンマーという呼称も使われているようで、頭が混乱している! 文語体の呼称がビルマ(Burma)、口語体の呼称がミャンマー(Myanmer)と言われる。

詳細は、以下に出ている。(ミャンマーの国名 - Wikipedia.html)

 

ミャンマーという国は、面積は、日本の約1.8倍もあるが、人口は6000万人と、日本の約半分で、人口密度は、日本の約1/4となり、かなり、ゆったりしているようだ。

農業が主産業のようだが、アジア最後のフロンティアと言われている。

 

国連での呼称は、今も、ビルマのままという。

ミャンマーの国連大使に関しては、軍政府は解任したいようだが、クーデター前に任命されている大使は、現政権を非難し、辞任を拒否しているようだ。

(ミャンマー国連大使「国の安定的な将来 最大の障害 軍の独裁」 _ NHK _ ミャンマー.html)

 

◉軍によるクーデターとアウンサンスーチー氏

 ミャンマーには、イギリスから独立する時の闘争や、何度も起こっている内戦やクーデターなど、争いは絶えなかったようだ。最近では、2015年の選挙で、民主的な政権が誕生したものの、2021年の軍によるクーデターで軍が政権を握り、アウンサンスーチー氏が軟禁される事件などが起こっている。

 

下図は、クーデターの首謀者で、全権を掌握した、ミンアウンフライン議長と、収監中のアウンサンスーチー氏である。(参照:2021年ミャンマークーデター - Wikipedia.html)

  

 

 アウンサンスーチー氏は、19件の裁判で、併せて、33年もの禁固刑を宣告されているようだ。

氏の現状はどうなのか、不明確であるが、今後は、表舞台に出てくることは無いだろうと言われている。

 

下図は、クーデター後の、国内の戦闘状況を示している。

 

 

上述の記事で触れたが、クーデター後、ミャンマーでは、市民達が、CDM運動で、軍政への反対の意思表示をしている。CDMとは、

   Civil Disobeidience Movement 市民不服従運動

の頭文字をとったもので、手の指の親指と小指を折って、中の3本の指を立てるのが、連帯のサインである。(下図)

   

 

◉ミャンマーの国会

 ミャンマーの国会は、二院制で、上院、下院に分かれている。

    上院   定員222 (内、軍の指名枠が56)

    下院   定員440 (内、軍の指名枠が110)

軍が指名できる枠が、1/4もあることが、大きな特徴だ。

総選挙は、5年に1度行われるが、2020/11/8の総選挙で、アウンサンスーチー氏が党首を務める、国民民主連盟(NLD*)が、上院で138、下院で258も獲得し圧勝している。 

*NLD:National League for Democracy

このことが、翌年、軍がクーデターを起こす原因となっている。

 

5年前の2015年にも、軍の指名枠がある中で、総選挙が行われたが、NLDが圧勝している。

 

◉ロヒンギャ問題

 ミャンマーには、ロヒンギャと呼ばれる、抑圧された少数民族がいるようだ。

 (参照:ロヒンギャ - Wikipedia.html)

 ロヒンギャの内、 ミャンマー国内の、ラカイン州に留まるのが80万程度で、 隣国のバングラディシュやタイなどの国外に避難して、難民となっているのが、80万程で、総人口は、200万人ほどという。

 

   

 

 民族  ベンガル人

 言語  ロヒンギャ語

 宗教  モスリム

 差別理由  差別される理由はよく解らない。

 

◉ビルマの竪琴

 冒頭に述べた記事で触れているので、詳細は略すが、竹山道雄著になる「ビルマの竪琴」という小説がある。

日本軍のビルマ戦線に出征した水島上等兵が、帰国せず、坊さんとして現地に残る話である。いつも、竪琴を所持し、「埴生の宿」を演奏しながら、皆で合唱したようだ。

  

  

映画にもなっていて、水島上等兵役を、大好きな、中井貴一が演じているようだ。

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