2014年2月20日(木) くさやー5 良いにおいの仕事
このところ、当ブログに、くさや から始まって、においに関連する記事
くさやー1 臭い珍味 (2013/11/30)
くさやー2 においの感覚 (2013/12/18)
くさやー3 五感と嗅覚 (2014/1/12)
くさやー4 天然の良いにおい (2014/1/15)
を掲載して来た。
今回は、その続編で、良いにおいである、香りに関わる仕事の話題である。
ネットを見ていたら、においや、香りに関わる仕事が紹介されているサイトがあった。数少ない機会なので、このサイトを参考にしながら、大まかに、良いにおいの仕事を、以下の8つに整理して見た。(以下は 香りに関わる仕事 より)
①調香師(パフューマー Perfumer)
・数百種類あると言われる香料(天然、合成)を使い、香粧品を作りだす仕事の従事者。
・香水や化粧品を作る仕事の従事者は、日本では、ごく限られた人間だけで、これら以外の、ヘアケア、ボディケア、スキンケア、芳香剤、洗剤などの香りも作る。
・各香料の香りと名前や、混ぜ合わせた時の調和具合を覚え、香りのデータを基に、用途に応じた香りの調合法(香料の配合表)を処方する。
・目標となる主な製品は、以下のフレグランス(香粧品 Fragrance)
◇ファインフレグランス(Finefragrance)
香水 化粧品
◇トイレタリー(Toiletry)
ヘアケア・ボディケア・スキンケア製品
◇ハウスホールド(Household 生活用品)
芳香剤 洗剤 日本では多い。
(ネット画像)
②調香師(フレーバリスト Flavorist)
・食品の香り(味)を作る仕事の従事者。
・通常の調香師①とは区別されるようだ。日本では多いと言う。
加工食品や、飲料、お菓子の美味しさを裏で演出。
・コスト、安定性、安全性を満たす調合香料を処方する。
③コンパウンダー(Compounder)
・調香師の作った処方通りに香料を混ぜる仕事の従事者。
・多種の香料(状態:液体、粉体、固体)の微量の配合。
・正確さ、スピーディさが重要。
④エバリュエーター(Evaluater)
・香りを評価する仕事の従事者。
・調香師と営業の中間の調整役。
⑤香料会社営業(セールス Sales)
・依頼主(クライアント)と直接やりとりをする窓口となる仕事の従事者。
・クライアントの依頼(注文)を香料会社に持ち帰り、社内の関係部門に働きかけ
る。
⑥香水販売員
・香水ショップや、デパートの香水売り場で、香水を販売する仕事の従事者。
・デパート等で良く見かける人達で、女性客を相手に懸命だ。
⑦香り空間コーディネーター(Coordinator)
・ある一定の空間の香りを演出する仕事の従事者。
・空間の雰囲気に合わせた香りをプロデュース。
香りの拡散装置を使用
・このようなビジネスの、主な活動の場所はどこだろうか?
⑧アロマセラピスト(Aromatherapist)
・香料を用いて、人々を癒したり元気づけたりする仕事の従事者
医療従事者ではないという。
ビジネス街等では、OL等に人気がある場を提供しているようだ。
・香料としては、天然香料(エッセンシャルオイル)や植物油(キャリアオイル)が使われる。
・複数の民間団体の資格あり。
・イギリスの資格(Aromatherapy)もある。
良いにおい関する、これらの仕事に従事するために必要な資格としては、業界資格、社内資格などがあるようだが、企業秘密でもあり、よくは分らない。又、これらの、有資格者数や、従事者数はどれ位になるのか、知りたいものだ。
これらの仕事に従事する人材は、大学の薬学部、医学部や、専門学校で、育成されるようだ。 ネットに出ている、ある大学の薬学部の教程では、香粧品に関するものの他、人間の皮膚や嗅覚に関する医学生理学的な知識や、物理化学的な知識、心理学的な側面の習得等も、含まれるようだ。(香粧品学 / 選択 / 授業内容4年 / 薬学部Webシラバス(平成25年度) - 北里大学)
前述のサイトの最後に、悪いにおいに関わる仕事で、においに関する我国唯一の国家資格と言われる、
⑨臭気判定士
というのが出て来る。これについては、稿を改めて取り上げる事としたい。