へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

トヨタの品質管理とは

2010年02月21日 03時29分32秒 | Weblog
私はトヨタ自動車の部品を作った事はないのだが、同じ系列の「日野自動車」の下請けで13年働いた事はある。
始めのうちはそれほどでもなかった「トヨタ自動車の介入」も、10年ほど経った頃から顕著になり、年に何回かは「工場見学」と言う名のもとに「査察」が入るようになったのだが、査察に来る連中の態度は非常に横柄で、彼らの言う事は「現場無視」もはなはだしく、タダひたすら自分たちの考えを押し付ける「上意下達」以外の何物でもなく、その根底にあるものは「何が何でも自分たちの利益優先」と言う考え方なのである。
そして、彼らの言うところの「品質管理」にしても、「外見的な見てくれ」と言う部分も多く、「ユーザー(顧客)のため」と言うより「ブランドイメージを高めるため」と言った感じのものになっているのである。
これはある意味「驕れる者」が取りがちな行動で、プリウスのブレーキの問題で「フィーリング(感覚)の違い」などと言う発言をする原因にもなっているのであるが、これは「俺たちの作った車に文句を言うな!」と言う意味にも繋がり、更に掘り下げてゆくと「平氏にあらずんば人にあらず」と言った事と同じで、正に「驕れる者」以外の何物でもなのである。
このように考えてゆくと、トヨタの言う「品質管理」とは、「自己満足の品質管理」と言うことも出来、そこには「ユーザーのため」と言う意識は欠落しているのだろう。
さて、「世界のトヨタ」「顧客第一」「品質のトヨタ」など、トヨタを褒め称える言葉が多いのだが、これらの言葉は一体誰が言い出したのであろうか。
「販売のトヨタ」と言う言葉は一般市民から出た言葉であろうが、それ以外の褒め称える言葉は「トヨタ自信が言い出したことで、一般市民が言い出したのではない」のではないだろうか。
一部の人は「世界のトヨタ」は違うと考えるかもしれないが、これには注釈をつけるべきで、単に「販売台数が世界一」なだけで、「品質が世界一」ではないことに気をつけなくてはいけないのである。
これは中国政府がよく言う「上海は香港を抜いて中国一の国際都市になった」と言うのと同じような物で、上海・香港の両都市を知るものにとっては「上海のどこが国際都市なの?」と思うのと同じ事であろう。
そうなると「自我自賛」と言うことになり、最終的に残るのは「販売のトヨタ」だけになってしまうだろうが、私はトヨタの車を買うつもりなど全くないのでどうでも良いのだが、しばらくの間は「高みの見物」と洒落込む事にするが、この事がきっかけで「景気の二番底」が来なければ良いのだが・・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする