へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

報道(情報)の限界

2010年02月18日 04時46分29秒 | Weblog
トヨタのリコール問題も、日本では殆ど報道されなくなってしまったのだが、アメリカでは重大な問題として取り上げられ、そのことを問題視する投書などが新聞に掲載されているのだが、これが逆の事だったらどうなるか考えたことがあるのだろうか。
それ以前に、日本でトヨタのリコール問題が報道されなくなった理由の一つに「トヨタは重要な広告主」だと言う事に気がつくべきだろう。
多くのメディアは、トヨタから多額の広告宣伝費を頂戴している「大事な顧客」であ事を考えれば、顧客に都合の悪い報道をする事は、「一つ間違えると大事な収入源を失う」と言うことにも繋がりかねず、報道には細心の注意を払わなくてはいけないのである。
一方のアメリカにしてみれば「このチャンスに自国の自動車産業を盛り返したい」と言う思惑も働くのは当然の話で、日本だって同じ事をしているのであるが、「顧客第一」をうたい文句にしているトヨタが、プリウスのブレーキ問題を「感覚(フィーリング)の違い」でかたずけようとした姿勢は「どこが顧客第一だ!」と言わざるを得ないだろう。
これは「何が何でも世界一に!」と言う焦りから来たものと考えられるのだが、「顧客第一」と言う表看板の裏に、「販売(強力な営業力で売る)のトヨタ」と言うもう一枚の看板がある事に気がつかないユーザーが育てた「偽りの世界一」なのである。
トヨタだけではないのだが、日本やアメリカの多くの自動車メーカーは、車を作っているのではなく「金儲けの道具を作っている」と言うことに気がつくべきだろうが、こんな事を報道したら「確実に収入源を失う」と言うことになってしまいのである。
これは今政治で問題になっている「企業献金」と相通ずる物があり、ネットなどで得られる情報など「何の役にも立たない」と言いたいのである。
物事には全て「裏」がある事を理解していないと、後になって「こんなはずでは・・・・」と言うことに成るので注意が必要だろう。
コメント (2)
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