ストレスを点数化したランキングがある。それによると、最高点、つまりストレスが最高潮に達することとは「配偶者や恋人の死」とある。
桂文珍のマクラに「奥さんが亡くなると、亭主は後を追うに期せずして亡くなる。ところが亭主が亡くなっても、未亡人はそこから腐るほど長生きする」といったネタがある。
たしか小朝だったかの落語に「亭主が亡くなると生命保険が入って、後のお楽しみ」なんていうマクラがあった。
よく「ピンピンコロリ」がよいと世の亭主は言うが、奥さんにとってそんな唐突の死はストレスになるそうだ。せめて、あの世に召されるまで二か月間ほど別れを受け入れる猶予が欲しいということらしい。
先の落語のマクラは女性差別的だが、前提は連れ合いは永く患ってから亡くなったということでしょう。
さて、あとに残された男のほうはどうか。料理も掃除も洗濯もままならず、シーズンの着替えもわからぬ宿六なら伴侶の死のストレスは高い点数になるね。それであとを追いたくなるのか。