陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

飛行機

2006-06-22 23:41:44 | 脳脊髄液減少症
パニック

僕は以前はそんなもの無縁な事だと思っていた。
潜りの仕事をしていた時などは、常に命の危険にさらされていたし、
(海に潜る事よりも海の中の仕事自体が非常に危険)
危険な思いをしても別にどうと感じた事は無かった。
その辺はある程度度胸が据わっていたのかも知れなかった。
或いは、死ぬ時は海で死にたい、そんな気持ちもあったからかも知れない。

一年ちょっと前、二度目のブラッドパッチの後、飛行機で帰郷した。
それ以前、飛行機に乗る事は大好きだったのにも係わらず、
座席に座った瞬間から異様な雰囲気に襲われたのだ。
急に涙が出てきて、心臓の鼓動は早鐘を打つようになり、
脳味噌も飛び出してしまうのではないだろうか?
そんな感覚だったのだ。
あれこそ、パニックというものではなかったのだろうか?
生まれて初めて経験する感覚だった。

降りてしまいたかった。
しかし、そんなことも出来るはずも無く、無情にも飛行機は滑走路を滑り出した。
離陸してから水平飛行になるまでの間にパニック状態は最高潮に達した。
「わ~!!」そんな大声を上げてしまいたいほどの恐怖?だった。
あれは一体、何だったのだろうか?
あれ以来、飛行機には乗っていない。

似たようなことは今もある。
車で高速道路を走行する時(自分の運転の時)どこかに突っ込んでしまいたくなる・・・
高い所に登った時。飛び降りてしまいたくなる・・・
人混みの中もどうにもいけません。
これらは本当に、もう一人の自分或いは自分と全く関係ない別人が
心の底から呼びかけてくるようです。

子供の頃、高い所は大好きだった。
火の見やぐらに登ってみたり、高い木に登ってみたり、
母親の実家で2階の屋根に登り、日がな一日、山や雲の流れを見ていたり・・・。

だから今は高速道路には乗らないし、高い所にも絶対に登らない。
人混みも出来れば避けたい。

昨日書いた事、今日書いた事の内容を考えると・・・
もしかして「心身症」というやつでしょうか・・・?
何でも全て病気のせいにするのも良くないことですが。

何か暗い話題ばかりでスミマセン・・・


飛行機といえば、脳脊髄液減少症の患者さんは、
病院が遠い為、飛行機で通っている方も多いと思う。
医者はブラッドパッチ後に飛行機に乗る事は別に問題無いと言うが、
実際は疑問を感じるのである。
医者が問題無いという理由は、飛行機の中の気圧(0.7~0.8)
を指して言ってるのであって、離陸時に背中に掛かる強烈なG(重力)
の事は指摘していないのだから・・・

僕は離陸していく最中、
「あっ、これはパッチしたところから絶対にジャージャー漏れしているな」
そう思いましたけど・・・