陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

ステロイド

2006-06-02 00:15:14 | Weblog
大リーグのバリー・ボンズが大記録を打ち立てたが、
彼に対してはブーイング、バッシングの嵐が飛び交っていますね。

大リーグいや、アメリカの実情を知っている人間なら、何で今更という感じだろ
う。
大リーグでは今まで筋肉増強剤が多くの選手に使用されていたのは周知の事実。
いわば黙認されていたような状況が長かった。
また現在、検査はされているようだが、オリンピックなどに比べ非常に甘い。
しかし、オリンピックにせよ、発覚するのは極一部の選手だけで、
実際には多くの選手が薬物を使用しているのではないかという。
これには、陽性反応者を、うかつに発表もできないという事情も含まれている。

検査機関と、ドーピングする選手との、いたちごっこ、いつまで続くのであろうか?
検査の時期が分かっていれば、ステロイドの構造を部分的に変え、
発覚しないようにする事は、
大学で化学を専攻した人間であれば、誰にでも簡単に出来ると言う。
また、ステロイドを上手なプログラムで使用することによって、
発覚しないようにも出来るらしい。
尿のすり替えなども巧妙になっているという。

同じスポーツの中で薬物使用者とそうでない人間が一緒になって
競技をする事自体が不自然だ。あまりにも不自然だ。

アメリカでは、スポーツに限らず、ビジネスの世界でも容姿が重要視されると聞く。
身長の高い人間、低い人間。肥満の人間、そうでない人間。
統計を取ると、年間数千ドルの収入差となっているそうだ。
こうした一般人でも、容姿に変化を与えるステロイドや成長ホルモン剤など、
使用する人間が多いという。
スポーツでも、ビジネスでもステロイドは強い味方。
こういう訳ですな・・・。
しかし、ステロイドにも、一種の依存症、禁断症状とも言えるようなものがある。
それは、ステロイドを止めたことによる、肉体の落ち込みであったり、
精神的な落ち込みであったり、それでまた投与を始めてしまうことによる。
副作用の心配も大きい。

ボンズは、自分へのバッシングは、未だにアメリカ社会に根強く残る、
人種差別だと訴えている。
事の真実は不明だ。
かつての、陸上のベン・ジョンソンや、ボンズばかりが罵倒されるのは、
今のスポーツ界では、おかしな話しに思えるのは事実だ。
別に、擁護している訳ではないが・・・。

現在も殆どの選手が、禁止薬物リストに載っていない薬物を
血眼になって探し、使用しているという。

もう一度、全てのスポーツが、原点に返らなければいけないだろう。
「オリンピックは参加することに意義がある」
そんな言葉は一体どこに行ったのであろうか?

しかし、野球に限って言えば、筋肉増強剤使用による
豪快なホームラン、ピッチャーの豪速球、
ファンも、もうそれに慣らされてしまっているのだから、
面白くなくなってしまうのでしょうね。

もちろんそれには、選手のたゆまぬ努力が含まれていることも
間違いはないのですが・・・・・・・