ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

《手に苗を持つ者あらば、・・・》

2021-04-06 06:19:08 | 日記
雨模様の鬱陶しさのせいでしょうか、ぼんやり過ごしていますとアタマの中の方向指示器が「過去」を指し示すのです。
「思い出」とまでは行かない過ぎ去った日の映像が、リアルによみがえって来たりして。
「えっ どうして 何これ」
そんな思いに駆られながらも差し迫った所用も無いままに、過去の映像のひとコマに佇んでしまいます。
昨日はブログで文部省唱歌の「児 島 高 徳」をアップすべく古く懐かしい歌の幾つかを聴いたせいでしょうか、今日は小学校(私の時代は国民学校)で習った歌などがアタマの中で活発に回転しています。
歌にまつわる周辺的な事象、友達との他愛もないケンカで飛ばし合ったコトバなども。
時々、古い蓄音機の針が飛ぶように記憶の前後が飛んだり、同じ部分をなぞっていたり・・・。
こうした現象は、明らかに老化の進行と言えそうです。
でも、まあいいや、人さまに迷惑をかけるわけでもなし、老化はこの歳になれば、異常とは言えないし、と居直っている私です。

ひ孫のUちゃんが口ずさむ今流の歌など、歌詞もリズムも全く覚えられないどころか、ついてさえ行けない私です。
若い方達からすれば私たちの年代は「化石」と思われるのは仕方のない現実かも。
でも、無理に若い方たちに合わせる事もないでしょうから、自分なりに考え、楽しみ、時折グチりながら生きて行くほかはないようです。

三月で終了した【NHKこころの時代 「それでも生きる」講師 小友聡・若松英輔】
の番組の最後に、
    明日死ぬかのように生きよ
    永遠に生きるかのように学べ
              (ガンジー)

    この世が終わる時 手に苗を持つ者あらば、それを大地に植えよ。
                            (ムハンマド)

が、画面上で紹介されていました。
〈明日死ぬかのように生きよ〉
その通りだと。
〈永遠に生きるかのように学べ〉
これって中々できません。
ムハンマドの
〈この世が終わる時 手に苗を持つ者あらば、それを大地に植えよ。〉
これって大切かも、と納得。
いわゆる苗に限らず未来に託せるモノを「植える・語る・つなぐ」。

私の好きな「田んぼの在る散歩コース」の田んぼに、昨日、耕運機が1台出ていました。
あとひと月も経てば、田んぼに水が引かれ、背丈の低い稲の苗が風にそよぐのでしょう。
コロナワクチンの接種は遅れていますが、季節はどんどん進んで行きます。

     「祝福」 
                 谷郁夫
     百年前
     あなたはいなかった
     百年後
     あなたはもういない
     木が葉っぱを
     茂らせたり
     散らせたり
     するのと同じように
     あなたは
     嘘をついたり
     恋をしたり
     いろいろと忙しい
     幸せとは
     ただそこにいること
     よろこびで
     顔をしわくちゃにして
             (愛の詩集 谷郁雄  飛鳥新社刊 より)
コメント (2)
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