ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

今年の桜が早すぎたのは、

2021-04-17 06:23:00 | 日記
全国でコロナの感染者数が増加しています
私の住んでいる県・市でもコロナの新規感染者が増え続け、昨日は過去二番目の感染者数となりました。
新たなクラスターも発生。
何とも不穏な状況です。

自民党の二階幹事長が15日、オリンピックに関して、「これ以上とても無理だということだったら、これはもうスパッとやめなきゃいけない」と発言しました。
海外メディアも一斉に報じ、二階氏はすぐに、「何が何でもオリンピックとパラリンピックを開催するのか、と問われれば、それは違うという意味」と、釈明。
菅義偉首相は就任以降、「人類が新型コロナに打ち勝った証し」と繰り返し、開催に向けてただただ突き進んできました。
私の感覚からすれば、コロナ感染者の現状からして、〈オリンピック、出来ないんじゃないの〉と言いたいところですが、池江璃花子選手や、松山英樹選手など日本勢の活躍が続いていますと、何となくストレートにこうしたもの言いが言いにくいムードがあることは確かです。
大会関係者は「中止となったら政権が持たない。投じた費用が無駄になるぐらいなら突き進むしかない」と話しているとか。
こうした状況下での自民党・二階幹事長の発言、意図したことは何だったのでしょう。
海千山千の二階氏です、単に言葉が走ってしまった・・・などと言うことではありますまい。
少し言葉が強すぎるかも知れませんが、政府自民党は何を企んでいるのでしょうか。

庭の周防桜が満開になりました。
あっという間に季節が進んで行きます。
早すぎるくらいに。

    『見えない配達夫』
                 茨木のり子
     Ⅰ
     三月 桃の花はひらき
     五月 藤の花はいっせいに乱れ
     九月 葡萄の棚に葡萄は重く
     十一月 青い蜜柑は熟れはじめる
     
     地の下には少しまぬけな配達夫がいて
     帽子をあみだにペダルをふんでいるのだろう
     かれらは伝える 根から根へ
     逝きやすい季節のこころを

     世界中の桃の木に 世界中のレモンの木に
     すべての植物たちのもとへ
     どっさりの手紙 どっさりの指令
     かれらもまごつく とりわけ春と秋には

     えんどうの花の咲くときや
     どんぐりの実の落ちるときが
     北と南とで少しづつずれたりするのも
     きっとそのせいにちがいない

     秋のしだいに深まってゆく朝
     いちぢくをもいでいると
     古参の配達夫に叱られている
     へまなアルバイト達の気配があった
                (茨木のり子詩集・谷川俊太郎選)

今年の桜が早すぎたのは、へまなアルバイト達のせい?
〈私たちではありません。地球温暖化のせいです。〉そんな声が聴こえてきます。
                              〈ゴマメのばーば〉
コメント
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