ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『おやすみなさい』と。

2020-11-13 06:30:19 | 日記
日が短くなってしまいましたので、あっという間に日暮れが訪れます。
暑い盛りには夜明けも早かったので一日が長く感じられていましたのに、何だか損をしている様な気分に。
秋の夜長。
読書でもしっかり出来ればいいのですが目がすぐに疲れてしまい、それも出来ず、パソコンもバツ、と言うことでストレスをため込んでいます。
ラジオを聴いたり、音楽を聴いたりはしていますが、やっぱり満足できません。
というわけで、目が比較的疲れない詩集などを紐解いて味わっています。

2015年に永眠なされた長田 弘さんの「おやすみなさい」と言う詩。
3・11福島第一原発事故の後に書かれたセレナードのための詩で、
湯浅譲二さんが作曲し、福島市音楽堂で初演されたものです。

   おやすみなさい森の木々
   おやすみなさい青い闇
   おやすみなさいたましいたち
   おやすみなさい沼の水
   おやすみなさいアカガエル
   おやすみなさい向日葵の花
   おやすみなさい欅の木
   おやすみなさいキャベツ畑
   おやすみなさい遠くつづく山竝(やまなみ)
   おやすみなさいフクロウが啼いている
   おやすみなさい悲しみを知る人
   おやすみなさい子どもたち
   おやすみなさい猫と犬
   おやすみなさい羊を数えて
   おやすみなさい希望を数えて
   おやすみなさい桃畑
   おやすみなさいカシオペア
   おやすみなさい天つ風
   おやすみなさい私たちは一人ではない
   おやすみなさい朝(あした)まで
      (長田弘『幼年の色、人生の色』みみず書房 2016・11・10刊)より

3年半ほど前にアップさせて頂いた詩です。
今の私を、優しく『おやすみなさい』と包んでくれます。
                    〈ゴマメのばーば〉
コメント (2)
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