〈たしなみ〉にも、〈端正〉さ、にも欠けていませんか。

やっぱり、と思ってはいましたが残念です。
残念と言うより憤りと不快さを覚えています。
「共謀罪」が２３日の衆院本会議で可決されました。
多数を恃む暴力としか思われません。

各種世論調査によれば、この法案に関して、
《今国会成立にこだわらず議論を続けるべきだ》
という回答が多かったはず。

全国の地方議会でも、反対や慎重な審議を求める意見書が相次いで可決されています。
朝日新聞によれば、２２日のまとめでは、国に意見書を送ったのは沖縄県の２町村など
全国の計５７自治体に及ぶとのことです。

「衆院通過」、残念ですが、諦めてしまうわけにも参りません。
参院で　しっかり論議を深めてほしいものです。
私たちも出来るところで、『反対』の意思表示をしたいと思います。

昨日も、暑い日でした。
そのことと関係はないでしょうが、パソコンも「暑気あたり」の症状を呈しています。
あちこちに不具合が。

そんなわけで、以前といっても今年の初めの頃、書店で求めたまま、下積みになって
忘れてしまっていた文庫本を読んでいました。
『考えるマナー』　（中央公論社編　中央公論社刊）の中で、哲学者の鷲田清一氏が
述べられている一節です。

　　　　「端正のマナー」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鷲田清一
　　　　……………「たしなみ」ということばがある。
　　　　「たしなみ」は　まずは人の好みや趣味を意味するが、それと共に、
　　　　何かに懸命に打ち込むことや、見苦しくないこと、取り乱さないこと、
　　　　控えること、つまり慎みをも意味する。
　　　　究められたものには無駄な揺れがない。
　　　　端正さとはそういうことだ。
　　　　端正な身だしなみもまた、余分な装飾を削ぎ落している。
　　　　………………………………………。

採決の後、金田法相は、ホッとした様子でしたが、審議中の一連の自身の対応を
思い起こして、恥ずかしく思はないのでしょうか。
安倍首相の、強気さは目に余ります。
何でもかでも、五輪を利用しているのではないでしょうか。
品性のない軽口　ヤジ。
〈たしなみ〉に欠けていませんか。
〈端正〉さにも。

そして、どのような基準があるのか分かりませんが、
『ＮＨＫさん　どうして国会中継を放映しないのでしょうか』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈ゴマメのばーば〉