今日はイースター(復活祭)です。
教会暦では、春分の日を過ぎた最初の満月の次の日曜日。
春を迎え、自然も芽吹く季節なので、『復活』という言葉が、とても嬉しく感じられます。
パソコンが不具合になっていました。
そんなわけで、数日ブログはお休みとなっていたのです。
コメントをいただいた方へのご挨拶も出来ませんでした。
お許し下さいませ。
どうかまたお付き合い下さいますように。
イースターの朝です。
パソコンを、数日ぶりに開きました。
夜明けも早くなっていて、
ほら、春が。
『見えない配達夫』
茨木のり子
三月 桃の花はひらき
五月 藤の花はいっせいに乱れ
九月 葡萄の棚に葡萄は重く
十一月 青い蜜柑は熟れはじめる
地の下には少しまぬけな配達夫がいて
帽子をあみだにペダルをふんでいるのだろう
かれらは伝える 根から根へ
逝きやすい季節のこころを
世界中の桃の木に 世界中のレモンの木に
すべての植物たちのもとへ
どっさりの手紙 どっさりの指令
かれらもまごつく とりわけ春と秋には
えんどうの花の咲くときや
どんぐりの実の落ちるときが
北と南とで少しずつずれたりするのも
きっとそのせいにちがいない
秋のしだいに深まってゆく朝
いちぢくをもいでいると
古参の配達夫に叱られている
へまなアルバイト達の気配があった
………………………………………
………………………………………
………………………………………
未知の年があける朝
じっとまぶたをあわせると
虚無を肥料に咲き出ようとする
人間たちの花々もあった
テロがあちこちで起きていて、気持も沈みがちな春なのですが、
〈虚無を肥料に咲き出ようとする人間たちの花々〉が、きっと咲くことを祈りたいのです。
今日、イースター墓前祈祷会が教会墓地で行われます。
讃美歌404番、イースターに歌われる讃美歌ではありませんが、このメロディを聞きますと、
お世話になったり、様々な示唆を与えて下さって、召されて行った方々が懐かしく思い出されるのです。
それは、私の心のなかでの復活の一つの形なのかもしれません。
教会暦では、春分の日を過ぎた最初の満月の次の日曜日。
春を迎え、自然も芽吹く季節なので、『復活』という言葉が、とても嬉しく感じられます。
パソコンが不具合になっていました。
そんなわけで、数日ブログはお休みとなっていたのです。
コメントをいただいた方へのご挨拶も出来ませんでした。
お許し下さいませ。
どうかまたお付き合い下さいますように。
イースターの朝です。
パソコンを、数日ぶりに開きました。
夜明けも早くなっていて、
ほら、春が。
『見えない配達夫』
茨木のり子
三月 桃の花はひらき
五月 藤の花はいっせいに乱れ
九月 葡萄の棚に葡萄は重く
十一月 青い蜜柑は熟れはじめる
地の下には少しまぬけな配達夫がいて
帽子をあみだにペダルをふんでいるのだろう
かれらは伝える 根から根へ
逝きやすい季節のこころを
世界中の桃の木に 世界中のレモンの木に
すべての植物たちのもとへ
どっさりの手紙 どっさりの指令
かれらもまごつく とりわけ春と秋には
えんどうの花の咲くときや
どんぐりの実の落ちるときが
北と南とで少しずつずれたりするのも
きっとそのせいにちがいない
秋のしだいに深まってゆく朝
いちぢくをもいでいると
古参の配達夫に叱られている
へまなアルバイト達の気配があった
………………………………………
………………………………………
………………………………………
未知の年があける朝
じっとまぶたをあわせると
虚無を肥料に咲き出ようとする
人間たちの花々もあった
テロがあちこちで起きていて、気持も沈みがちな春なのですが、
〈虚無を肥料に咲き出ようとする人間たちの花々〉が、きっと咲くことを祈りたいのです。
今日、イースター墓前祈祷会が教会墓地で行われます。
讃美歌404番、イースターに歌われる讃美歌ではありませんが、このメロディを聞きますと、
お世話になったり、様々な示唆を与えて下さって、召されて行った方々が懐かしく思い出されるのです。
それは、私の心のなかでの復活の一つの形なのかもしれません。